はじめに
ドラマ「陸王」と映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」を観て、行田に行ってみたいと思っていました。7月は蓮のシーズンでもあり、行田タワーの横にある「古代蓮の里」も見頃。時折雷雨の中、行田に行ってきました。
見所が点在しており、「観光拠点循環コース」というバスを使いました。バスは1時間〜1時間半ごとなので、バスの時間を気にする必要があります。真夏でなければ、ランニングで廻るというのも面白そうです。
メインの見どころは3箇所で、バスは3回乗車しました。
- JR行田駅前→古代蓮の里
- 古代蓮の里→埼玉古墳公園
- 埼玉古墳公園→忍城バスターミナル

バスは座席が10席ほどの小さなバスです。運賃は200円でした。

JR行田駅をスタート。駅前には観光案内所もあり、観光に力を入れています。パンフレットも入手できます。

宇都宮だけでなく、行田も餃子の街でした。ただし、「行田市観光NAVI」によると案内行田の新名物として立ち上げ中のようです。
「仕事帰りに買って帰りたい」という、市民の方からの沢山のご要望を受けて、JR行田駅前観光案内所に、屋外対応型冷凍自販機「ど冷えもん」を設置しました!24時間、365日販売中です。
扱う餃子は、定番の「行田の餃子20個入り」、「行田のチーズ餃子16個入り」、季節限定「浮城水餃子20個入り」、そして数量限定の「行田のえだまめ餃子20個入り」です。保冷剤付きの袋も販売しています。
ぜひ、ご利用ください!

行田タワー・古代蓮の里・田んぼアート(鬼滅の刃)
JR行田駅よりバスで20分で「古代蓮の里」に着きます。まずは、満開の蓮を見に行きます。
蓮の花の最適な観賞時間は、朝7:00~9:00頃までです。午後には美しい花を見ることはできませんので、注意が必要です。着いたのが10時半だったので、少し遅かったかもしれませんが、綺麗に開いた花を見ることができました。

「行田タワー」は、2023年に公開された映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」で、名前が広く知られるようになりました。それまでは私もうっすら知っている程度でした。映画を見て、自虐的なセリフ「田んぼを見るために建てられたタワー。埼玉県人にもその存在を知られず、ひっそり佇んでいる。田んぼを見るためだけに、タワーを作るバカはいない。」に魅せられて、興味を持ちました。最終的にこの行田タワーが迎撃用に作られていて、通天閣のミサイルを迎撃するという話です。実際は、田んぼを見るためのタワーなのです。今は大人気です。
このタワーは、古代蓮会館の展望タワーなどと呼ばれていました。映画をきっかけに、正式名称を「行田タワー」に変えたとのこと。タワーに「行田タワー」と書かれています。映画では敵対する「通天閣」ですが、この表示のため100万円を寄付してくれたとのことです。映画をきっかけに、タワー仲間としての交流が始まっています。

行田タワーへの入場料400円を払って中に入ります。平日なのに、タワーに登るエレベーターは渋滞です。今年の田んぼアートは「鬼滅の刃」でした。

田んぼアートは4種類の稲で作られています。2015年に「世界最大の田んぼアート」として、ギネス世界記録に認定されています。稲刈りの行われる10月中旬まで見ることができます。秋になると色が変わって、違った感じになるのでしょう。
ガラスが反射して、綺麗に撮ることができなかったのは少し残念でした・・・

過去には「陸王」や「ラグビーの日本代表」が描かれています。役所広司さんやリーチ・マイケルさんが登場しています。


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埼玉(さきたま)古墳公園
意外と良かったのが、埼玉古墳公園でした。
母の実家が世界遺産の古市古墳群の中にあるので、小さい頃から古墳は見慣れたただの小山と思っています。自分にとって、ごく普通の存在です。ただ、ここの古墳は上に登ることができて、新鮮でした。また、周りが平らで行田タワーの半分くらいの高さでしたが、景色も良かったです。5世紀後半から7世紀初めに作られた9基の大型古墳があります。
併設する博物館には、鉄剣に金象嵌で115文字の銘文が刻まれた「金錯銘鉄剣」や稲荷山古墳から出土した銅鏡「画文帯環状乳神獣鏡」など数々の国宝があるのには驚きました。博物館は、行田タワーの券を見せたら200円→120円に割引されました。




古墳の横にレストランがあり、昼食を食べました。

ご当地メニューが揃った「行田セット(小)」(700円)は、ボリュームがある。右上が「ゼリーフライ」で、下が「フライ」というご当地メニュー。フライの下には焼きそばもあります。このメニューを見ると、「通天閣が行田のご当地グルメを好きでミサイルとして飛んできたんじゃないか」と思いました。
「ゼリーフライ」とは、衣のついていないコロッケ。日露戦争の時、中国から伝わった「野菜まんじゅう」ということです。ジャガイモやネギ、にんじん、さらにたくさんおからが入っているのも特徴で、食物繊維が豊富でヘルシー。名前の由来は、小判形であることから「銭フライ」だったらしい。「銭」がなまって「ゼリーフライ」になったとからしい。
「フライ」とは、小麦粉を水でやわらかく溶き、鉄板の上で薄く焼きながら、ねぎ、肉、卵などの具を入れ、好みでソースまたは醤油だれをつけて食べるもの。お好み焼きのようではあるが、薄いのでクレープのような感じ。安くて持ち運びが便利なうえ、腹もちがよいこともあって、行田で昭和初期に全盛期をむかえた足袋工場で、働く女工さんの間でおやつとして大ヒットし、販売する店が増え、現在でも20軒以上の店が営業しています。

足袋蔵のまち行田
3回目のバスに乗って、行田の街中に行きました。忍城バスターミナルで下車し、忍城を目指しました。途中のアートな道では、傘の飾りがありました。

小さなお堀の先には3階建ての隅櫓があります。隅櫓には郷土博物館から行くことができます。こちらの入場料も割引があって200円から160円でした。
忍城は、豊臣秀吉の関東平定の際に、石田三成らによって水攻めを受けましたが、持ち堪えたといいます。難攻不落の城として知られ、「浮き城」とも呼ばれます。和田竜さんの「のぼうの城」という小説になっていて、映画化もされています。

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最後に、日本遺産にもなっている「足袋蔵のまち行田」を歩きました。
「陸王」は池井戸潤氏の人気小説で、役所広司氏が主演でドラマ化しています。
足袋製造メーカー「こはぜ屋」のロケ地は、実際の足袋メーカーのイサミコーポレーションです。ドラマを観た人しか分からないかもしれませんが、ドラマでよく出てきた場所。

近くにはイサミコーポレーションの工場もあります。工場らしい建物でノコギリ型の屋根です

街中には蔵や昔ながらの商店もあり、歩いていて楽しい街です。

十万石の本店でお饅頭を買いました。十万石は「陸王」でも登場します。役所広司さんが寺尾聰さんに手土産で持って行ったお饅頭です。ロケ地と本店は数百メートルしか離れていなくて、行田の街を中心にロケしたことがわかります。
埼玉で有名なCM「うまい、うますぎる! 十万石まんじゅう」というのは、埼玉県民みんな知っているといいます。ケンミンショーで紹介されていましたが、全く知りませんでした。近いのに県民性があるのは面白いものです。

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行田の街中を歩いて、秩父鉄道の行田市駅より電車に乗って、帰宅しました。東京からも近くて、1日で街歩きするにはちょうど良い大きさので街です。まだまだ見どころも多そうな街でした。

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