【新松田~寄】河津桜とロウバイの絶景ハイク!丹沢の早春花見旅

丹沢

はじめに

暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きます。でも、丹沢の麓では一足早い春を見つけに行きました。

河津桜とロウバイ(蝋梅)という、この時期ならではの黄色とピンクの競演を楽しむために、小田急線の新松田駅から松田山を越え、寄(やどろき)バス停まで歩いてきました。

今回のルートは「駅toバス」。登山口まで長時間バスに揺られることなく、駅から歩き出し、帰りはバスでサクッと駅に戻れる。そして、「ガッツリ雪山に行くほどの気力はないけれど、春の気配は感じたい」というコースです。

実際に行ってみると、意外な発見や美味しいグルメもありました。

【ルート地図】

コース:小田急線 新松田駅 ~ 西平畑公園(河津桜) ~ 松田山 ~ 寄(ロウバイ) ~ バスで新松田駅へ

【標高グラフ】

  • 合計時間: 5時間0分 (活動時間4時間30分、休憩時間30分)
  • 距離: 15.5km
  • 累積標高(登り): 883m  、累積標高(下り): 657m

山行記:新松田駅〜西平畑公園〜松田山〜寄ロウバイ園

登山前の儀式と、雨上がりの桜

前日は久しぶりの本格的な雨でした。「雨上がりの翌日は快晴!」という法則を信じていたのですが、当日の天気はあいにくの曇り空。

新松田駅に到着した頃には身体が冷えてしまっていたので、まずは駅前の「箱根そば」へ。

バスに乗る必要がなく、時間の制約がないので、ゆっくりできます。

他の「箱根そば」の店舗と同じ味のはずなのに、これから山へ行くというシチュエーションで食べると、なぜか格別に美味しく感じます。これが「山マジック」でしょうか。

バスの時間に追われる登山とは違い、今回は駅から歩き出すので、心ゆくまでゆっくりと味わえるのも嬉しいポイントです。腹ごしらえを済ませて、向かいにあるセブンイレブンで行動食を購入。まずは、松田山方面へ向かいます。

西平畑公園周辺の河津桜は、すでに八分咲き。今年の開花は早いようです。

まだ桜まつりの賑わいが始まる前の、静かな朝の時間帯。

雨上がりの澄んだ空気の中で見る桜は格別です。

ちょうど日が差してきて、河津桜はピンク色に染まり、空は青色。そして、相模湾はキラキラ。春の柔らかい風景に癒されます。映画「君の名は」に出てきそうな風景でした。

桜のトンネルを歩きながら、一足早い春の訪れを感じます。

ピンク色の花びらが雨に濡れて、しっとりと艶やかな表情を見せていました。

日本なのに「ベトナム北部」?

ここから松田山までは、舗装道路が多めです。

西平畑公園からは、「最明寺史跡公園」の矢印の方向に進みます。

このあたりを歩いていて、ふと不思議な感覚に襲われました。

急斜面に張り付くように果樹園があり、山の上の方まで民家が点在している風景。

どこからか聞こえてくる鶏の鳴き声。

「なんだか、ベトナム北部の山岳地帯に似ている……」

都会から電車で一本の場所なのに、ベトナム北部の山岳地帯の村を旅しているような、懐かしくて新鮮な気分になりました。

松田山の山頂横にはゴルフ場があり、低い雲が垂れ込める様子はさながら「天空のゴルフ場」。

松田山山頂からの展望はありませんが、静かな山頂で少し休憩です。値上がりしたばかりのセブンイレブンのおにぎりでエネルギー補給です。

恐怖のキャラ「山野ヒルくん」と快適トレイル

松田山から北へ向かうルートは、2019年の台風の影響で通行止めのため、迂回ルートで寄へ向かいます。

このあたりで見かけたのが、松田町の注意喚起看板。その名も「山野ヒルくん」。

「山野ヒルくん」というポップな名前とは裏腹に、描かれているイラストは口から血を流し、頬には古傷があるという、ハードボイルドすぎるキャラクター。 「僕に近づくと怪我するぜ?」と言わんばかりの風貌に、思わず苦笑してしまいました。

以前、ヤマビルにやられたことがありますが、血が止まらなくて、靴下が真っ赤になって、大変でした。

今の時期は冬なので大丈夫ですが、暖かくなると「ヒルの猛攻」があるエリアのようです。夏場に訪れる際は、塩やスプレーなどの対策が必須ですね。

トレイル自体はふかふかで歩きやすく、トレランならあっという間に駆け下りてしまいそうな快適な道でした。至る所に鹿の足跡があり、ここが彼らの生活圏であることを教えてくれます。

ただし、本日のルートは低山ゆえに、多くの分かれ道があります。地図をよく見ないと迷うところがしばしばあり、注意が必要です。

2万本の黄色い衝撃!寄ロウバイまつり

山を下り、寄地区へ到着。

ここでの目的は、「寄ロウバイまつり」です。

会場には、なんと2万本ものロウバイが植えられており、日本最大級の規模だそうです。

実はここの歴史はまだ浅く、平成16年に荒廃した農地を整備し、翌年に地元の寄中学校の卒業生が250株のロウバイを記念植樹したのが始まりなのだとか。

今では立派な観光名所となっており、町おこしの大成功例と言えるのではないでしょうか。

黄色い可憐な花が咲き乱れ、甘い香りが漂います。

先日の雪の影響か、少し元気がない花もありましたが、それでも圧巻の景色です。

綺麗に整備された茶畑もあります。ここはお茶の名産地です。

会場の売店で、豚汁(500円)をいただきました。

雨がちらついてきたので、温かいお味噌の味が冷えた身体に染み渡ります。ついでに美味しそうな里芋(200円)も購入。

ここでも鶏の鳴き声が聞こえ、やっぱりどことなくベトナムの山村を思い出させる雰囲気がありました。

ロウバイ染めの商品も売っていて、それがベトナムの黒モン族の藍染めのようにも見えたり。不思議なご縁を感じました。

下山後のご褒美:スペインバルと足柄茶

寄バス停からバスに揺られ、新松田駅へ戻ってきました。

ハイキングの締めくくりは、やっぱり美味しいご飯です。「スペインバル」という響きに弱い自分。駅前のスペインバルに吸い込まれるように入店しました。

タパス5品と自家製パンの前菜、そしてメインは……

鶏肉とインゲンのパエリア!

山歩きの後にスペイン料理というのも、なかなかの「下山飯」でした。

新松田駅近くの「斎藤茶舗」へも寄りました。

店主の方が「炒り方に自信を持っている」という売り文句に惹かれ、ほうじ茶を購入することに。

ここで私、知ったかぶりをして「これ、山北茶ですか?」と聞いてしまいました。

すると店主さんから一言。

「いえ、松田のお茶です」

……失礼しました!

山北町はお隣ですね。ここのお茶は「足柄茶」と呼ぶそうです。勉強になりました。

天気が悪く、富士山などの絶景には出会えませんでしたが、一足早い春の花々と、ベトナム北部を思わせる里山の風景、そして美味しいグルメに出会えた一日。

新松田駅から歩いて行けるハイキングコース、皆さんもぜひ春を探しに出かけてみてください。

お祭り情報

桜やロウバイの開花状況、お祭りの開催期間は年によって変動します。

お出かけの際は、必ず最新情報を公式サイト等でご確認ください。

  • 今回のイベント情報(2026年):
    • まつだ桜まつり: 2月7日~3月8日(※天候により変動あり)
    • 寄ロウバイまつり: 1月17日~2月15日
      (※私が訪れた2/12は、ロウバイまつりの会期末ギリギリでした)

ヤマレコ記録

詳細なルートの参考用として、ヤマレコの記録をつけておきます。

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