世田谷ボロ市を歩く|明治・大正の薬箱に心踊る、新旧入り混じるフリマ

散歩

はじめに

冬の世田谷に欠かせない一大イベント「世田谷ボロ市」に行ってきました。

この「世田谷ボロ市」には、1日に20万人のひとが訪れる大きなイベントなのです。

また、この市は、ただのフリマではない「ものすごい歴史」があります。歩いて感じた熱気とともに、そのルーツもご紹介します。

戦国時代から続く「世田谷ボロ市」のルーツ

世田谷ボロ市の歴史は、天正6年(1578年)まで遡ります。

戦国時代、小田原北条氏の氏政が、世田谷宿に「楽市(自由な取引を認める市場)」を開いたのが始まり。440年以上も形を変えながら続いています。

現在は「東京都指定無形民俗文化財」にも指定されていて、江戸時代には農機具や古着、草鞋を編み込むための「ボロ(古布)」が盛んに売られていたことから「ボロ市」という名がついたそうです。

開催日は「12月と1月の15・16日」だけ

ボロ市には、何があっても変わらない鉄のルールがあります。

それは、開催日が毎年12月15・16日、1月15・16日の計4日間と決まっていること。

土日祝日に関係なく、この日付で固定されています。

「この日になればボロ市がある」という潔さが、地元の人やファンに愛され続けている理由かもしれません。

現代の熱気:伝統とトレンドの融合

歴史は古いですが、会場はとってもエネルギッシュ!

まずは、ボロ市のシンボルともいえる「代官屋敷」の門へ。

茅葺き屋根の重厚な門に「世田谷ボロ市」の大きな垂れ幕。ここを通ると、一気にタイムスリップしたような気分になります。歴史の深さを感じますね。

ボロ市の面白いところは、伝統的な品物だけじゃないところ。

ふと横を見ると、現代的で、センスの良いグラフィックTシャツが並ぶブースもありました。

「every year Dec.15・16 / Jan.15・16」と刻まれたTシャツ。この決まった日に必ず開催されるという頑なな伝統が、逆に今の時代にはかっこよく映ります。

そして、今回私が一番心を惹かれたのがこちら。「明治・大正・昭和の薬箱」です。

ズラリと並んだ木製の引き出し。レトロなラベルがそのまま残っていて、一つ一つに物語を感じます。昔の家庭で、置き薬として大切に使われていたものなのでしょう。

今のモダンなインテリアに、あえてこんな味のある古い薬箱を置いたら素敵だろうな…と、しばらく眺めてしまいました。

さらに歩を進めると、懐かしのキャラクター玩具や、鮮やかな青が美しい印判の小皿など、まさに宝探しの連続。

山積みにされた器の中から自分だけのお気に入りを探す時間は、まさに至福。手に取ると、土の感触や職人の手仕事が伝わってくるようです。

「古いもの」をただ守るだけでなく、新しい価値を見つけて楽しむ。

440年の歴史を背負いながら、今もなお進化し続ける「世田谷ボロ市」。

皆さんも、次の開催日(12月と1月の15・16日 )には、ぜひ自分だけの「お宝」を探しに歩いてみるのは楽しいものです。

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