【4日目】熊野古道 中辺路4泊5日で熊野三山通し歩き(小口〜那智大社〜紀伊勝浦:大雲取越)

歩く旅

これを最後まで読んだ方は、一緒に旅したのと一緒。バーチャル中辺路歩き(4日目)です。

4日目の概要(小口〜紀伊勝浦:25.6km)

熊野トラベルのガイドブックによると、4日目の標準時間は9〜11時間(小口〜那智駅)です。

自分のGPSの記録(小口〜紀伊勝浦)は、距離25.6km、登り1469m、下り1522m、時間8時間3分でした。那智駅から紀伊勝浦のホテルまで、30分くらい掛かっています。

【標高グラフ】

<小口〜那智大社>

<熊野トラベルのHPより>

<那智大社〜浜の宮王子(那智駅)>

<熊野トラベルのHPより>

小口〜那智大社

朝食はパン、野菜炒め、スクランブルエッグ、サラダ、ベーコン、フルーツを食べて、6時40分に出発。まずは、橋を渡って小口集落へ向かう。

小口集落の橋を渡る

登山口に入ると、鹿の鳴き声が聞こえてくる。今日は一番寒かったので、歩くスピード上げ登る。30分ぐらいで体が暖まってきた。多分氷点下だけど、2枚の薄着がちょうど良い。今日のコースは石畳や石段が多い。一番歴史を感じる道かもしれない。1番の難所と言われているが、登山としてはない難しいところは特にない。

石畳の古道を歩いていると朝日が差し込んでくる

胴切坂で登りが続く。先まで長い登りが見えるのでつらく感じる。

2時間弱で最高地点の越前峠に到着。標高870メートル。これから小さいアップダウン。活動量が落ちるので、寒くならないように1枚服を着る。

大雲取越の最高地点の越前峠

地蔵茶屋跡で、舗装道路に出る。東屋もあり、自販機もある。しばらくは車道歩きの登り。何度か車道に出たり、トレイルに入ったりして色川峠に着いた。

歩く人は少ないが、大雲取越えは、石畳や石段が多くて歴史を感じる道だ。

大雲取越は石の道標で現在地が良くわかる

船見茶屋跡に到着。ここからもう下り。高台に東屋がある。今回のトレイルで初めて太平洋が見えた。紀伊勝浦の先の半島に本日のホテルが見える。まだまだ遠い。ここで昼ご飯。

船見茶屋跡からの勝浦の街とオーシャンビュー

海が見えてからは、西風が強い。最強寒波が日本列島にきているからしょうがない。

石段、石畳は浮石や滑りやすい小石がないので、下りやすい。

那智高原公園に下りてくると、鹿が3頭いた。白いお尻を見せながら、すぐに逃げていった。階段の九十九折りを下りていくと、那智山青岸渡寺の裏に到着する。

那智大社〜紀伊勝浦

今回も山から下りてくるので、いきなり那智山青岸渡寺の本堂。表参道を歩いて向かっている高揚感がないのが少し残念。ここは那智大社でなく、お寺。柏手を打たないと注意書きがあった。参拝に戸惑う人も多いようだ。

那智山青岸渡寺

青岸渡寺のすぐ横には、那智大社がある。明治時代の神仏分離まで、神も仏も区別することなく那智大社と一体で信仰されてきた。いまも隣り合って立つ姿は、神仏習合の象徴である。

那智大社の本殿

次に、青岸渡寺の三重塔と那智の滝を同時に見ることができるポイントに行く。

青岸渡寺の三重塔と那智の滝を同時に見ることができるビューポイント

滝壺近くの飛瀧神社まで下っていく。滝は下から見上げた方が迫力がある。社殿はなく、那智の滝が飛瀧神社のご神体である。

最後に表参道の石段下に辿り着く。473段の石段を登ってもう一度参拝する気にはならず。紀伊勝浦へ向かう。

那智大社の参道

那智大社に続く大門坂を下っていく。敷き詰められている古の道。杖を使って、ゼーゼー言いながら多くの人が登ってくる。

大門坂は古の道

高低差約100mの苔むした石畳道と樹齢800年を超す杉に囲まれた古道を下っていく。

大門坂の入り口では立派な夫婦杉が迎えてくれる

大門坂から5kmほど歩くと、海辺近くの補陀洛山寺(ふだらくさんじ)に到着する。

補陀洛山寺の本堂

ここのお寺は、生きながらに観音浄土を目指す捨身行である「補陀落渡海」を実践していた渡海上人を祀る。その当時の船が再現されていた。熊野古道に来る前に予習した内田康夫氏の浅見光彦シリーズ「熊野古道殺人事件」で取り上げられいて、個人的には興味深かった。

補陀落渡海の渡海船

那智駅の線路をくぐって、海に出る。駅から30秒で砂浜ってすごい。最強寒波が日本列島を襲っているのに、波は穏やかで暖かい。

冬でも穏やかなブルービーチ那智

宿泊先

ホテル浦島」に宿泊した。超大型のリゾート&スパホテル。まずは、港から浦島丸という船で対岸に見えるホテルに向かう。

ホテル内には6ヶ所の温泉がある。一番有名なのは、忘帰洞という洞窟を利用した海辺の露天温泉。大洞窟の迫力と荒波せまる太平洋の景色を楽しむことができる。4ヶ所をお風呂を回る。館内が広くて、アップダウンもあり、疲れた脚を酷使した。

洞窟を利用した海辺の露天温泉<ホテル浦島HPより>

夕食はバイキング。4日間で消費したカロリー分を取り戻そうとして、バイキングの止め時を見失う。胃袋がはち切れそうなくらい食べてしまう。

マグロや野菜など地元の食材を利用したバイキング

ビール、日本酒、ワイン、果実酒などお酒は何でも揃っている。明日はほぼ平地なので、お酒を堪能する。

さすが和歌山の果実酒スタンド

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