はじめに
宮城県の牡鹿半島の基部にある女川港に海鮮料理を食べに行きました。海と山を楽しむだけでなく、震災から復興した町も見ることができ、色々な思いが駆け巡ります。また、美味しい地元で採れた料理も味わうこともできます。
今回は行きませんでしたが、金華山への船も出ています。島には黄金山神社があり、恐山、出羽三山と並ぶ「奥州三霊場」。「3年連続でお参りに行くと、一生お金に困らない」と言い伝えられる金運スポットです。
女川
東日本大震災以降、大きく生まれ変わった女川はJR女川駅を中心に商店街ができて、食事と買い物を楽しむことができます。ちょうど東北本線の小牛田駅行きの電車が止まっていました。

女川駅の中には、「ゆぽっぽ」という温泉があります。大きい施設ではないですが、料金は500円とお手頃。日本画家の千住博さんなどのタイルアートもあります。

駅前には、「シーパルピア女川」という商業施設があり、レストランやお土産屋さんが並んでいます。

こちらは、石巻日日新聞の2011年3月14日版です。震災3日後に、貼り出された壁新聞。
どんな苦しい状況でも、社会への貢献といった仕事への意義が人を動かすのでしょう。置かれた状況のレベルは全然違いますが、自分も平穏な時と違って、仕事の意義がはっきりし、間引かれで混んだ電車に乗って、日本のインフラ復旧に励んだことを思い出しました。
同社は大津波で社屋が被災し、輪転機等の機械が全く動かない中、「電気はなくても、紙とペンがある」と決意。自らの家族や親族の安否も分からない状況でありながら、印刷用のロール紙を切り取り、懐中電灯の明かりなどを頼りに手書きの新聞を作って、六日間に渡って避難所に張り出し、世界中で反響を呼びました。

昼食難民になりかける
せっかく女川に来たのだから、海鮮料理を食べたいです。お盆休み中で、海鮮料理屋さんは長い行列ができています。
「ニューこめり」というお店に並ぶことにしました。機械で受付すると、100人以上待ち。順番が来たら携帯に連絡をもらえます。このお店は、「孤独のグルメ」にも登場したお店でした。ドラマを見た記憶がありましたが、2016年に松重豊さんが訪問した時は仮店舗での営業で、現在のお店とは違います。

連絡が来るまで、お隣にある「ダイシンかふぇさくら」でお茶します。

マンゴーかき氷(大)を注文。ふわふわ系のかき氷で、シロップを甘さも程よい。暑い時には最高の食べ物です。

震災で流された「大新」というお店の看板が置いてありました。震災後に、見つかったとのこと。手で持つとズッシリくるくらい重い。よく見つかったものです。この町の人はみんな、すごい困難に立ち向かってきたんだなーと、この看板だけ窺い知れました。

時間を潰しても潰しても、「ニューこめり」の待ち人数は減りません。まだ100人近い。ということで、「シーパルピア女川」以外で海鮮料理を食べるところを探します。
車で坂を登ったところにある「食事処おじか」に行きましたが、13時30分のラストオーダーでお店に入ることができません。
女川魚市場にある食堂に行ってみます。魚市場の屋上にある駐車場。こんなところに食堂があるの?という感じ。

駐車場の奥に「女川魚市場食堂」がありました。15時まで営業。入店後にお店は閉店。運良くギリギリ入店できました。

ようやく食べることができた海鮮料理。刺身定食を注文しました。刺身には鯨も入っています。どれも新鮮で東京ではなかなか食べることができないレベル。

結局、2時間半くらい経って「ニューこめり」から連絡がありました。お店の人もさばき切れない予約待ちがあったので、キャンセルでお店の人もほっとしていたかもしれません。
夏浜へ砂浜を見に行く
食後、女川から車で20分くらいところにある「夏浜」に海と砂浜を見に行きました。
海水浴している人も少ないビーチです。綺麗な砂浜です。

水もめちゃくちゃ綺麗に透き通っています。仙台に住んでいたら通いたくなるビーチです。


お盆休みにふらっと無計画に行った女川。震災について改めて考えさせられたり、美味しい料理を食べたり、綺麗な砂浜があったりして、楽しむことができました。
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