少数民族について
サパ周辺には少数民族が多くいます。
今回の旅でお会いできたのは、
- 黒モン族(Black H’mong)
- ザイ族(Dzay)
- ザオ族(Dzao)
です。
ツアーガイドさんが、黒モン族の人。
1日目の宿泊先がザイ族のファミリー。
2日目にザオ族のいるザンタチャイ(Giang Ta Chai)を訪問しました。
事前に、樫永真佐夫さんの「道を歩けば神話 ベトナム・ラオス始まりの民族誌」を読んで勉強していましたが、各少数民族の違いがいまいち分からず。知識としては、モン族が、中国では苗(ミャオ)族で、一番山岳地帯にいるということくらいでした。モン族に会いたいなと思ってました。
トレッキング予約方法
ハノイから往復の移動込みで、サパのトレッキングを予約することは可能です。
しかし、通常のルートだと観光化されているのかもしれない。日数をかけて巡りたいと思い、サパでトレッキングを探して予約しました。
今回は『SAPA Buffalo Trekking』というサパ駅の横にあるツアー会社で2日間のトレッキングを予約しました。
サパからのグループのトレッキングツアーは南部しかないとのこと。南部の谷には棚田があり、景色が良くてお勧めとのことでした。近くて観光化されているのか心配でしたが、初めてなので主要コースを選択しました。
サパは発展してきているのですが、皆さん擦れている感じはなく、表情も温和な方が多い感じがしました。どことなく日本人に似ている人が多いです、今回のトレッキングは、少数民族の雰囲気および各族の違いがわかることができる良い旅でした。
ツアー会社3社とツーリストインフォメーションセンターを回りました。ホテルでも良いツアーを紹介してくれるところもありますが、泊まったホテルが英語もほぼ通じず、今回はツアー会社に頼りました。
『SAPA Buffalo Trekking』で、今回のグループツアーを予約。
『Authentic SAPA Tour』で、サパ北部の個人ツアーを予約。
『SAPA Sisters 』では、予約しませんでしたが、たまたま1軒目だったので、他のツアー会社で話を聞きたくて、見送りました。不動産を見に行った時に、1軒目で決めないのと同じ感じです。対応は良かったです。
ツアー会社は、グーグルマップで口コミの数と評判が良さそうなところを選び、訪問しました。
トレッキングルート
サパから谷に下りていくコースで、棚田、川、山々の景色を堪能できるコースです。サパに近いのですが、まだ観光化されていない素朴感があります。今後、すぐに発展していくのだろうと思います。「行くなら今でしょ」と思います。
ぬかるみがが多いので、トレッキングシューズが必要です。
<1日目>
サパ/Sapa → イーリンホー/Y Linh Ho → ラオチャイ/Lao Chai(昼食) → タヴァン/Ta Van(宿泊)
<2日目>
タヴァン/Ta Van → ザンタチャイ/Giang Ta Chai(昼食)→ タヴァン/Ta Van(宿泊)
【ルート図】

この地区が気に入ってしまって、後泊はサパに戻らず。タヴァンの別の宿に泊まってしまいました。
樫永真佐夫さんの「道を歩けば神話 ベトナム・ラオス始まりの民族誌」に書いてあった少数民族の魅力に完全にやられているのかもしれません。
山地の少数民族の村などに滞在した人が、「もう山から帰りたくない」と言いはじめたり、戻ってきたらふぬけになっていて、いつも山の世界をなつかしんでいる、なんてことがよくあります。それはまじないにかかっちゃってるからなんです。山の人たちってのは、巧みにそういう術をかけるんだ、と。割と真顔で言っていました。その観点からすると、ぼくなんか完全にやられちゃってます。
【標高グラフ】
1日目は基本下り基調。2日目は朝から登っていきます。途中ログを喪失しており、実際は1200mくらいまで登っていたかもしれません。

ガイドさんから黒モン族など聞いたこと
今回、グループツアーを予約したのですが、私だけで個人ツアーになりました。話をする機会も多かったので、黒モン族について聞いたことを紹介します。
ガイドの方は黒モン属で36歳の女性。サパの南40kmくらいにあるNam Cangという村の出身。学校には行ったことはない。モン語しか話せなかったが、ベトナム人からベトナム語を、ツーリストから英語を習得したとのこと。2011年からガイドを始めている。
両親は、モン語しか話せないとのこと。また、モン語には文字がない。
ザイ族とは全然言葉が違うので、話す時はベトナム語。
2005年から学校ができた。途中から英語を勉強するため付いてきた21歳の甥は、学校でベトナム語を勉強した。
タヴァンには、山の上には黒モン族が、下の方にはザイ族が住んでいるとのこと。やっぱりモン族は山の上なんだと思った。
サパは2014年から劇的に発展した。道路が綺麗になり、新しいビルがたくさん建設された。ハノイ〜ラオカイに高速道路ができた影響が大きい。
田んぼとか土地は少数民族の所有地。税金も払っていないとのこと。言葉の問題、あるいは貧しいから優遇されているのかもしれない。
物的や言葉の問題などによる貧しさはあるが、食糧は十分に育つ環境であり、幸福度は低くないように感じた、そのために、温和な方が多いのかもしれないと感じた。ただ、自分は2日程度の滞在で良い面しか見ていないのかもしれません。
1日目:サパ/Sapa → イーリンホー/Y Linh Ho → ラオチャイ/Lao Chai(昼食) → タヴァン/Ta Van(宿泊)
9時にサパ駅の横のツアー会社に集合。その前に朝ごはんで卵炒飯をいただく。卵の安定したうまさ。

ツアー会社にいくと、グループツアーだったけど、参加者はひとり。プラーベートツアーになってしまった。ガイドは黒モン族のSiさん。街中で甥のTinさんと会って、英語の勉強のために、途中まで同行することになった。彼は21歳だが、若く見える。期せずして、3人によるトレッキングツアーとなる。

サパの街中から歩いて、南の方に下っていく。

途中、昨日登ったファンシーパンを見渡せる高台には高級ホテルもある。

サパ駅からの登山鉄道とロープウェイの乗車口が見える。今日は薄曇りであるが、今までの中では一番天気が良い。しかしながら、ファンシーパン山頂は雲の中。山頂は見える気配はない。


棚田を見渡せる道を緩やかに下っていく。ツーリスト、ガイド、少数民族の売り子が集団になって歩いていく。売り子は、黒モン族のようだ。服装で見分けがつく。背中にはリュックが入っており、手作りの製品を売っている。皆さんおしゃれなポシェットを持っている。持ってい見ると意外と軽い。売り子さんの売りへの圧力は強くない。レストランでは少ししつこい傾向がある。


途中、水牛を多く見かける。農作業での重要な戦力だ。
竹藪のぬかるみ地帯を下りていく。トレッキングシューズを履いていない人は大苦戦。周りの売り子もサポートしてくれる。優しい。押し売りでなく、助けられたら買ってしまうのだろう。いい戦略かもしれない。

棚田でしばらく休憩する。棚田が綺麗に見える。


トレイルを登っていく。基本的にステップがあり歩きやすい。

途中、景色の良いところにカフェがあったりする。


見渡す限り棚田。写真では広大さが伝わらない。4月初旬では、田植えをしていない。水牛が草を食べている。田植えは5月で収穫は8月とのこと。暖かいので、生育期間が日本より短い。暖かいけど二毛作でないようだ。

途中のビュースポットでおしゃれなカフェを建設中であった。

イーリンホー/Y Linh Hoでは川に向かって下りていく。吊り橋とダムがある。

吊り橋を渡らず、さらに川を下っていく。魚は小さいものしか釣れないとのこと。ニジマスがいるなら釣りをしようと思った。


とにかく犬が多い。一軒に数匹買っているとのこと。放し飼いであるが、おとなしく、吠える犬はいない。


カフェ、レストラン、お土産やなど途中多く見かけた。

ラオチャイ/Lao Chaiの街まで下ってきた。


橋を渡ると、ラオチャイ/Lao Chaiの街。

リバーサイドで昼食をいただく。朝は炒飯だったので、昼はフォーと春巻き。

ラオチャイの街には商店も多い。

田んぼの畦道を歩く。

ここでも水牛。人と動物がうまく共存している。

のどかな田舎道をゆっくり歩く。

タヴァン/Ta Vanの街に入り、今夜の宿に到着。ザイ族の家に泊まらせていただいた。
ロッジ風の家。右奥の2階に宿泊。広くて、清潔。


2階からの景色もたまらない。

本日泊まったザイ族の皆さん、赤ちゃんをあやしていた。赤ちゃんは色白で、日本人そっくり。その後の紫外線の強い生活環境によって違いが出てくるのかもしれないが、日本人とDNAが近いのかもしれない。昔、少数民族は追いやられて、山で暮らすようになった。追いやられて、海に出て、日本にたどり着いた人々が日本人になったのかもしれないと妄想した。日本は追いやられた少数民族の集まりなのかもしれないと思った。

夕暮れのマジックアワーを楽しむ。



夕食は、地元の料理。どれも美味しい。オーストラリアから来た家族4人と一緒に頂く。これから3週間ベトナムを回るとのこと。白馬にスキーに行ったことがあり、白馬岳の7月に登った雪渓の写真を見せたら、夏にもこんな残っているのか。テント泊? Cool!とのこと。途中、ベトナムに来て。初めて日本人の方にお会いしたが、その方もオースとラリアと白馬に縁のある方。今日は、オーストラリアと白馬デーだった。


2日目:タヴァンTa Van → ザンタチャイ/Giang Ta Chai(昼食)→ タヴァン/Ta Van(宿泊)
2日目は、鶏の鳴き声で目が醒める。夜は車もバイクの音もしない。自然の中にいる。

朝ご飯はパンケーキとパイナップル。パンケーキは薄くてクレープのよう。フランスのガレットのようだった。

タヴァン村の道は舗装されていない。しかし、ツーリストが多く来るので、数百軒のHomestayという宿がある。

村を抜けると棚田が広がる緩やかな道。サパに来た感じが満載。

竹林から本格的な登りに入る。

登りきると広大な景色。

モン族の売り子が軽快な足取りで下っていく。さすが山の民だ。

道路端には山羊もいる。用水路にはアヒルの大行列。

標高が上がってくると棚田を耕して、水を入れ始めている。

山の高いところに住むモン族の家を通る。

谷の向かい側の山は標高2000mくらいか。山の中腹までモン族が住んでいるとのこと。

山道っぽくなってきた。少し物足りなかったので良い感じ。

山の高いところには用水路が水平に通してある。この上は山だけなので、綺麗な水。棚田に水を流したいところだけ堰を外して流している。

初めてザオ族に会う。クリスマスみたいな赤い帽子をかぶっているのが目印。

こんな高所のオフロードを普通のバイクで登ってくる。バイクはHONDAしかないのかと思うくらい他をみない。

高所からの眺めは雄大である。


ザンタチャイ/Giang Ta Chaiまで下りてくると名所の滝がある。渇水で水は少なく、滝らしいものは見られず。観光名所にありがちなブランコがある。かなりギシギシいって壊れそうだった。

ザンタチャイの村で川を渡る。鉄製の吊り橋ができるまでは、竹製の橋を渡っていたとのこと。

橋を渡ると登り返し。ザンタチャイ村の中を歩く。この村は、赤ザイ族と黒モン族が住んでいる。住むエリアが分かれていて、争いはないと聞いた。学校は一つで、両方の民族の子供が一緒に授業をうけているとのこと。

昼食は、定番のポークフォーを食べる。胡椒が効いていて、いつもより味は濃いめだが、いつも美味しい。

車道まで登って、車道を歩く。車道は土砂の流出で、時々崩壊する。修理が必要とのこと。バイクが多いが、車は少ないので、歩きにくくはない。道端のゴミには辟易した。棚田や畑の周辺は綺麗なのに残念。

スーパーマーケットに入ってみた。食糧だけでなく、モータや扇風機などあらゆるものが売っている。ホームセンターだ。

昨日宿泊したタヴァン村が見えてきた。ゴールは近い。

橋を渡って、昨日の宿に到着。

今日からさらに2泊もタヴァン村に宿泊。1kmちょっと離れた別のホテルにガイドさんにバイクで送ってもらった。
もう山のおまじないにかかっている。
田舎に行くほど、1泊3,000円でリゾートホテルのようなところに宿泊できる。今後人気宿泊地になるぞ、タヴァン!
宿泊先:「Healing Homestay Sapa』


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