北海道&東日本パスによる普通列車の旅⑤ 横手〜米沢〜新宿

旅行
新庄駅で山形新幹線つばさとローカル電車が並ぶ

5日目:横手〜米沢〜新宿、途中に米沢牛ランチ

概要

5日目は、秋田県の横手から新宿に帰ります。北海道&東日本パスの有効期限は7日間ですが、諸事情により今回の旅は5日間の日程です。本日は10本列車を乗り継ぎます。とはいえ、タイムング良く米沢で1時間の乗り継ぎ時間があり、米沢牛を味わいました。

  1. 横手 7:11発 → 新庄 8:42着
  2. 新庄 9:34 → 山形 10:44着
  3. 山形 11:11発 → 米沢 12:03着(昼食)
  4. 米沢 13:08発 → 福島 13:54着
  5. 福島 14:39発 → 郡山 15:26着
  6. 郡山 15:50発 → 新白河 16:29着
  7. 新白河 17:12発 → 黒磯 17:35着
  8. 黒磯 17:42発 → 宇都宮 18:34着
  9. 宇都宮 18:38発 → 大宮 19:57着
  10. 大宮 20:03発 → 新宿 20:32着
横手〜新庄〜山形〜米沢

昨日のひどい雨は上がって、早朝から良い天気。泊まったホテルは駅から徒歩30秒の素晴らしい立地でした。

横手駅

横手駅の自動販売機も面白い。名物の横手やきそば、あきた美人の素、甘酒、そして秋田犬のマスコット。秋田犬は珍しい。うっかり買いそうになる。あきた美人になるなら「あきた美人の素」は大人気(のはず)だ。

横手駅の自動販売機

横手から新庄に向かう。通学時間帯で学生が多い。多くの学生たちは湯沢駅で降りた。北東北の車内は体育会系が目立つ。将来の大谷選手がいたかもしれない。

横手駅から本日の長い旅が始まる

三浦しおんさんの「神去なあなあ日常」を読み終わる。林業の現場に生きる人々の話。車窓から見える森を見ながら「日本の森林で、人間の手が入っとらん場所なんかない。木を切り、木を使い、木を植えつづけて、ちゃんと山を手入れする。それが大事なんや。俺たちの仕事や」というセリフを思い出す。

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次に、どの本を読もうかを考える。

世界陸上の400mで5位入賞した中島佑気ジョセフ選手を真似してみた。中島選手はすごい読書家で、鈴木大拙氏の「東洋的の見方」をインタビューで読んでいた。以前挫折した本だけど、最初の章を読んだ。やっぱり後半は理解できなかったけど、西洋の考え方は二分性の考え方で「善と悪」「生と死」などをはっきり分けて考える。一方、東洋はそれらを分けないところから考える。西洋はきちんと分けて考えるので、科学が発達し、法律の精確さがあったりする。昭和30年代に描かれているため、東洋が見劣りすると言っている。今の世界情勢を見れば、東洋も発展してきており、西洋のきっちり分けて考えるというのが、排他的な考え方となり、宗教戦争を引き起こしているなど悪い要因になっていて、現代ではうまくいかないことが目立ってきていると思う。そして、今の時代、物事を対立するものではなく一体のものとして捉え、調和と全体性を重視する姿勢といった東洋的な考え方が重要になっていくと思った。

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線路はまっすぐ庄内平野の田園風景を南下していく。車窓を見ながら妄想の世界に入っていく。

線路は続くよどこまでも

右手の方向には、鳥海山が見えた。自分の好きな山のトップ3に入る山である。海が見える山が好き。

鳥海山

新庄駅では、新幹線つばさとローカル線が並んでいる。初めて見た光景。

新庄駅の新幹線つばさとローカル電車

西側には防風林があり月山がなかなか見えなかったが、新庄を過ぎるとようやく月山が見えてきた。

月山

山形で列車を乗り換える。今日は、乗り換え時間が30分以上あるため、駅ビルや駅前をうろつく。

米沢へ向かう

今度は、左手に蔵王の山並みが見えてくる。

蔵王
米沢牛ランチ(ステーキ東洋館)

米沢にちょうど12時に到着。1時間の乗り換えがあり、駅前の「ステーキ東洋館」へ入店。

食べるなら米沢牛のチャンピオン賞牛でしょうと思ったが、北海道&東日本パスと1000円しか値段が変わらないので、食べるのを踏みとどまる。

夢の米沢牛チャンピオン賞牛

ブログを読んだ人から、「楽しく旅行して、米沢牛のステーキなんか食ってんじゃねー」と思われそう。また、これを食べてしまうと、いきなりステーキレベルで満足できない舌になりそう。それも困ると思い、米沢牛のステーキは止めておきました。ケチったわけではなく、深い洞察に基づく判断(ではない)。

ステーキ東洋館のメニュー

結局、米沢牛のチーズハンバーグ(2200円)を注文。これも十分美味しい。米沢牛の実力をほんの少し垣間見ることができた。デミグラスソースも良い味。お店の人と話したら、皆さんヒレ肉を注文するので、希少価値の高いヒレ肉は品薄になっていると聞いた。

チーズハンバーグセット
米沢〜福島〜郡山〜新白河〜黒磯〜宇都宮〜大宮〜新宿

お腹がいっぱいになり満足。米沢駅でカップ酒を仕入れます。東京までの長い旅。飲むチャンスを伺います。ロングシートが多くて、なかなかお酒を飲む雰囲気ではないのが、残念である。

山形と福島の県境にある峠という駅で降りたくなるが踏みとどまる。標高600m。こういう山合いで衝動的に降りてしまう習性があることがわかった。滑川温泉というのが近くにあって泊まってみたい。駅前には峠の茶屋もある。

福島手前で、浄土平や一切経山などが見えた。

浄土平や一切経山

福島駅でも駅ビルで乗り換え時間を潰す。ハンバーグを食べたばかりなのに、ずんだシェイクを食べる。仙台で食べられなかったリベンジを果たす。

ずんだシェイク

郡山への途中で安達太良山が見える。東北百名山の紹介見たいになってきたこのブログ。安達太良山の山頂は、ちょこんと乳首のように突起がある。「ちちくび」と読む。

安達太良山

新白河駅の長い停車時間で、ようやく空いているボックスシートに座る。日本酒を「東光」を飲む。これから暗くなるので、景色を眺めても面白くない。そろそろお酒で酩酊するか。

日本酒でちょっと一杯

本日の最後の百名山。那須連峰の茶臼山。真ん中の丸いお山が、茶臼山である。

那須連峰

宇都宮からは酩酊しながら混んだ電車に乗る。大宮で乗り換えて、新宿到着。

最後のご飯は、新宿駅構内の立ち食いそばで、もりそば。コシがあって美味しい。食券を渡して5秒で出てくる素早さも好き。

新宿駅立ち食いそば

7日間有効の北海道&東日本パスであったが、諸事情により旅行期間は5日間。それでも、予想もしていなかった「リゾートしらかみ」に乗ったり、イワナを釣ったりできた。

普通列車の5日間でも思った以上にやれることが多い。普通列車による連続した旅は初めてであり、機会があればまたやってみよう。

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