2日目の概要
雲見(雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場〜入間(区間7から15)までを歩く。
【区間・ルート地図】

距離25.9km、時間9時間8分(歩行時間8時間34分、休憩34分)、登り1704m、下り1775m。
各区間の状況(登山道or車道)、距離、時間、登りをまとめた。
【2日目のルート・距離・時間・累積標高】

区間8(雲見のキャンプ場→高通山→波勝崎モンキーベイ): 4.6km
2日目はロングコースなので、5時に起きて、6時に出発。時間短縮のため、朝食はカロリーメイトなど簡単に済ます。マット、寝袋、ダウンジャケット(靴下・上着・ズボン)、サバイバルシートなど冬場は畳むものが多くて、出発まで1時間かかってしまった。キャンプ場は、ウォシュレット付きトイレや洗面所もお湯が出る。設備が充実している。朝から好環境で準備ができる。
6時にキャンプ場の方に「ありがとうございました」と見送られて出発。暗いので、ヘッドライトを装着。昨日使わなかったトレイルポールを使う。「楽だ!」なぜ昨日使わなかったのか自分でも理解に苦しむ。腕を使うのでなく、腕振りの中で腕を振り下ろす腕の重さを推進力に換えるように意識して歩く。上半身と下半身の軸を合わせて、体全体を一本の軸にして楽に歩くようにとも意識する。そんなことを考えていると、上にあるキャンプ場(雲見オートキャンプ場)にある高通山登山口を見落す。キャンプ場は定休日で、人感センサーライトが付くと思っていたら、登山口の目印のようであった。せっかく配慮してもらったのに、報いられず申し訳ない。
登山口からは一般的な登山道。高通山は、標高519mの低山であるが、海から登るため侮れない。ぐっすり寝られたので、苦もなく、北側展望所に到着。朝日の照らされる富士山がよく見える。このコースで富士山が見えた最後のポイントである。

数分で、高通山山頂に到着。今回のルートで最高地点。これから歩く南側の展望が良い。ちょうど良いタイミングで太陽が登ってきた。寒いので、長居ははできない。先を急ごう。

高通り山からの下りは、階段が多め。ステップが大きいので、なかなか登りは大変そうだ。
一度、車道に出てから数百メートルで登山道に戻る。右側が崖崩れしており、登山道に小石が積もって斜めになっている。ズルっと落ちそうになり、注意しながら下りると波勝崎モンキーベイに到着する。

区間9(波勝崎モンキーベイ→伊浜): 2.4km
波勝崎モンキーベイから二車線の車道を100mほど歩く。ヘアピンカーブから細い舗装道に入る。落石が多く、車両は通行止めのようだ。この区間だけ詳細な表示がない。

小さなピークを超えると海岸線の道に出る。ここも落石が多く、ビニールハウスのあった痕跡が残っている。伊浜海岸の展望は良い。朝日の暖かさが心地よい。
海岸沿いを歩いていくと程なく伊浜漁港に到着する。

区間10(伊浜→一町田→落居口バス停): 5.5km
伊浜漁港には自動販売機があった。電気品として、潮風、波しぶきがあたって過酷な環境下の自販機である。主な集落で飲料水を購入できるので、助かる。「自販機頑張っているな。ありがとう。」と声をかけたくなる。トレイルの北部(松崎〜雲見)はコカコーラ、南部(伊浜〜石廊崎)はダイドーの自販機が多かった。

伊浜港から一車線の車道を登っていく。初めてロングトレイルを歩いているヤング女子2名とすれ違う。登りきると一町田で久しぶりの信号。二車線の車道に出る。交通量が多いので注意しながら進むと、ロングトレイルを歩いているヤング男子1名と話す。下田から歩いてきて、昨晩は吉田浜で野営とのこと。歩き方でかなりの達人とお見受けした通りであった。吉田浜は公衆トイレがあるが、飲み水は入手できないとのこと。浄水器を持っていたので、入間まで行けない場合、吉田浜で泊まることを確認できて良かった。
区間11(落居口バス停→子浦日和山→子浦): 1.4km
落居口バス停には売店があった。冬場の平日で営業していなかった。ここから登山道に入る。「熊らしき生物物のために遊歩道通行注意」とのこと。1年前の表示なので、たぶん大丈夫だろう。海の見える素敵な歩道だ。西風が強くて吹き飛ばされそうで、耐風姿勢を取る。
短いトレイルで程なく子浦に着く。

区間12(子浦→妻良): 2.2km
子浦は雲見の次に大きな集落のようだ。民宿や旅館もたくさん見かけた。子浦から妻良は、あまりアップダウンのない二車線の車道歩き。妻良は子浦より小さめの集落のようだ。
区間13(妻良→二十六夜山ジャングル景観コース→吉田): 5.3km
妻良から千畳敷までの
- 区間13(妻良→二十六夜山ジャングル景観コース→吉田)
- 区間14(吉田→富戸ノ浜→千畳敷)
は、今回の一番の難所および強風であった。
妻良から細い歩道を登っていく。トレイル入り口から下り。細かいアップダウンが激しい。ここはジャングル景観コースという。ジブリに出てきそうな木もある。

ジャングル景観コースの後半(二十六夜山の西側)でトレイルが不明瞭な箇所(青丸箇所)があった。ただボーッとしていたのかもしれない。小尾根に上がって、コース復帰を図った。

その後、草原コースがある。強風で草原に出るのをビビっていた。草原に気が付かず通り過ぎてしまった。何はともあれ、強風の恐怖からは逃れられたので良しとする。その後、散り椿を気になりながら、林間コースを下って、吉田集落に下る。吉田は小さな集落。アロエの花もたくさん咲いている。吉田亭という離れがある旅館がある。食事も美味しそうでいつか泊まってみたい。伊豆に来たのに、海鮮をまだ食べていない。
吉田浜は小さな素敵な浜である。先ほどの達人男子はここに野営したのか。
区間14(吉田→富戸ノ浜→千畳敷): 2.6km
吉田からトレイルに入る。登ったところで吉田を振り返る。上から見ても素敵な浜だ。
ただ、強風で海が荒れている。もう強風恐怖症である。

富戸ノ浜に向かう。せっかく登ったのに、浜まできっちり下りる。風が強すぎるのか、木がなく草原になっている。富戸ノ浜には歩いてしかいけない。そのためなのか、流木や数々の漂流物が放置されている。ひとり歩いていると、猿の惑星で観た「人類滅亡後のシーン」の主人公の気分になる。自由の女神には遭遇しなかったが。。

富戸ノ浜から草原の登りでは、今回一番の強風。登っているのに体を後ろに倒しても押されて登っていく。横風でなくて本当に良かった。その後、林の中に入り、千畳敷への分岐に到着する。
区間15(千畳敷→入間): 1.9km
時間の制約もあり、千畳敷は省略することとした。残念であったが、石廊崎オーシャンパークでジオパークの先生(ブラタモリに出てくるような)に講義して頂いたことで、学問的知識を得られたから良しとしよう。
千畳敷分岐からは細い車道をしばらく歩く。その後、歩きやすいトレイルを下り、日没前に宿泊地の入間に到着。ほぼ休みなく、9時間ちょっと歩いたのできつかった。
入間キャンプ村に宿泊。本日もキャンプ場にひとりであった。風が強いので、テントの短辺を風側に設置。防風林の近くだと木がスロートとなって風がパワーアップしそうなので、少し離れた場所とした。場所が正しかったのかわからなかった。写真を見ても、気が右側に傾いているのがわかる。夜中は数分ごとに襲ってくる強風で度々目が覚めた。ただ、稜線と違って、飛ばされる恐怖感はなかった。

テント設営後、3分間300円の温水シャワーに入る。寝台特急「サンライズ瀬戸」と同じタイプ。違うのは、「寒風吹き込みのシャワー室」と「いつになったらお湯が出るのか不安になる給湯システム」である。この水が出続ける不安。なかなかの貴重な体験であった。お湯が出て、おおよそ2分で全身洗えることが分かった。おかげで人生の経験値があがった。将来の旅で活かされるだろう。
キャンプ場は、トイレなど設備は綺麗で快適であった。
長い距離を歩いて疲れたのか、iPadで読書せずに6時半には寝てしまっていた・・・・💤
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