【本日の記録】
* 天気: 晴れ(最高気温16度、汗ばむ陽気)
* 歩行距離: 22.3km(※GPS実測値)
* 累積標高: 上り 163m / 下り 184m(※GPS実測値)
* 時間: 7時間14分(活動5時間18分、休憩1時間56分)
* 宿泊地: 民宿寿食堂(6番安楽寺の手前)
* 参拝した札所と区間距離(ガイドブック参照):
鳴門西バス停 〜 第1番 霊山寺:約1.5km
第1番 霊山寺 〜 第2番 極楽寺:約1.2km
第2番 極楽寺 〜 第3番 金泉寺:約2.6km
第3番 金泉寺 〜 第4番 大日寺:約5.0km
第4番 大日寺 〜 第5番 地蔵寺:約2.0km
第5番 地蔵寺 〜 民宿寿食堂:約3.5km
民宿寿食堂 〜 第6番 安楽寺(参拝):約1.5km
第6番 安楽寺 〜 民宿寿食堂(戻り):約1.5km
(※設定ルートの合計目安:約18.8km)
1. はじまりは高速バスから:大阪〜鳴門西
新たな旅、四国歩き遍路がいよいよスタートした。
朝、大阪を出発し、電車に揺られて三宮へ。三宮バスターミナルから高松行きの高速バスに乗り換える。バスは淡路島を縦断し、雄大な鳴門海峡大橋を越えて、人生初の徳島県へと入った。これから始まる長い道のりに、期待と少しの緊張が入り交じる。
8時50分、目的地の「鳴門西」バス停で下車。いよいよ四国の大地へ第一歩を踏み出した。しばらくは、電車やバスといった乗り物とは無縁の、自分の足だけが頼りの生活が始まる。
今回はバスを選んだが、東京から徳島までのフェリーを使うルートもあるそうだ。海から四国入りするのもお遍路らしくて趣があり、いつか試してみたい移動手段だと思った。
2. 第1番札所・霊山寺で見た目は「お遍路さん」に
バス停から歩き進め、ついに第1番札所である霊山寺に到着。「発心の道場」と呼ばれる阿波国(徳島県)の最初の寺だ。
霊山寺の近くには、「ドイツ館」という施設がある。第一次世界大戦時、この地にあった収容所でドイツ兵の捕虜たちが過ごした歴史を伝える場所だ。捕虜とはいえ、ここでは音楽活動やスポーツなど、かなり自由な生活が許され、地元の人々との温かい交流もあったと聞く。お遍路で客人をもてなす風土が、この辺りにあったのと関係しているのかもしれない。
しかし、いざ歩き始めると初日の緊張で心に余裕がなく、今回は立ち寄らなかった。
霊山寺では、事前に用意していなかった遍路用品を揃えることから始めた。これからの道しるべとなり、時には弘法大師の化身ともなる「金剛杖」、日差しや雨を防ぐ「菅笠」、そして各札所で御朱印をいただく「納経帳」と「蝋燭」を購入。
これらを身につけると、自然と背筋が伸びる。まだ心と身体はふわついた感じで、脚が地についていない感覚だが、これで見た目だけは立派な「お遍路さん」になった。




3. のどかな風景の中を歩く:第2番〜第5番札所へ
霊山寺を出発し、第2番 極楽寺、第3番 金泉寺と順調に「打って」いく。
お遍路では、お寺を参拝することを「打つ」と言う。これは昔、木札を堂塔に打ち付けて参拝の証としたことに由来するそうだ。今は納経帳に御朱印をいただく形に変わったが、言葉だけが歴史として残っている。
昼食は、第3番 金泉寺の近くにある「さぬき手打うどん こんせん」で肉うどんを注文。

慣れない土地、慣れない菅笠や白衣での歩きに緊張していたのか、思った以上にお腹が減っていた。温かい出汁とコシのあるうどんが身体に染み渡り、エネルギーが充填される。
その後、第4番 大日寺、そして第5番 地蔵寺へと歩みを進める。
遍路道には案内がたくさんあり、本当に助かる。特に、カーブミラーの支柱などに貼られた小さい矢印のシール(遍路シール)が地味にありがたい。一度道を間違えそうになった時、通りがかりの家の方から「こっちは違うよ、あっちだよ」と声をかけていただいた。四国の方の優しさに触れ、心が温かくなった瞬間だった。


今日は気温が16度まで上がり、長袖シャツと白衣だけなのに汗ばむ陽気だ。雨が少ないせいか、川の水がほとんど流れていない渇水状態なのが少し気になった。


4. 宿に荷物を置き、身軽になって第6番へ
今日の宿は、第6番札所の手前にある「民宿寿食堂」。
本当は6番 安楽寺の宿坊に泊まりたかったが、あいにく満室だったため、少し手前のこちらにお世話になることにした。
15時頃、一旦宿に到着し、重いバックパックを部屋に置かせてもらう。

そこから身軽な格好で、約1.5km先にある第6番 安楽寺へ往復参拝することにした。荷物がないとこんなにも足が軽いのかと驚く。
静かな境内でゆっくりと参拝を済ませ、16時過ぎに宿へ戻った。


宿に戻った際、驚いたのは金剛杖の扱いだ。
女将さんは私が持っていた金剛杖を丁寧に受け取ると、水場でその汚れた石突(先端)をきれいに洗い流し、タオルで拭いてくれた。そして部屋に通されると、杖を自分よりも大切な客人のように、部屋の上座(床の間)へ丁寧に置いてくれたのだ。
「金剛杖は弘法大師そのもの」と言われるため、宿に着いたらまず杖の足を洗い、一番良い場所に休ませるのが習わしだとは本で読んでいたが、実際にこうして丁重に扱われると、改めて「お大師様と二人連れ(同行二人)」なのだと実感し、背筋が伸びる思いがした。
初日の心地よい疲労感を抱えながら、民宿での温かい食事と布団のありがたみを噛み締める。
明日に備えて、今日はストレッチをして、足を休める。

【ヤマレコの記録】
詳細なルートの参考用として、ヤマレコの記録をつけておきます。


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