【本日の記録】
* 天気: 雨
* 歩行距離: 25.9km(※GPSの実測値)
* 累積標高: 上り 283m / 下り 289m(※GPSの実測値)
* 時間: 7時間21分(活動5時間39分、休憩1時間42分 ※実測値)
* 宿泊地: 旅館吉野(11番藤井寺から約0.7km)
* 参拝した札所と区間距離(ガイドブック参考):
民宿寿食堂 〜 第7番 十楽寺:約2.7km
(※宿から6番安楽寺を経由して7番へ)
第7番 十楽寺 〜 第8番 熊谷寺:約4.2km
第8番 熊谷寺 〜 第9番 法輪寺:約2.4km
第9番 法輪寺 〜 第10番 切幡寺:約3.8km
第10番 切幡寺 〜 第11番 藤井寺:約9.3km
第11番 藤井寺 〜 旅館吉野:約0.7km
(※設定ルートの合計目安:約23.1km)
1. 雨のスタートと菅笠
6番札所近くの民宿寿食堂を出発。
予報通りの雨。レインウェアを着て、ザックカバーをかけてスタートした。
ここで「菅笠にビニールカバー」という組み合わせを試したが、これが雨よけに良い。仕事で使うヘルメットに比べてツバが広く、顔に雨がかかりにくい。軽くて通気性も良く、蒸れにくいので快適に歩けた。
まずは昨日参拝した6番安楽寺の前を通り、約2.7km先の第7番 十楽寺を目指す。ここには宿坊があるようだ。お寺に泊まりたい人には良いかもしれない。

そこから第8番 熊谷寺、第9番 法輪寺へと進む。
雨の中、黙々と歩く。視界は悪いが、雨音と金剛杖の鈴の音だけが響く静寂な時間は、自分と向き合うには悪くない。
8番の熊谷寺は山麓にあり、静かで雰囲気の良いお寺だった。次の9番 法輪寺は一転して、畑や田んぼの中にあった。境内には大きな東屋があり、そこで雨宿りをして休んだ。

第9番 法輪寺のご本尊は、八十八ヶ所で唯一の「涅槃釈迦如来」、お釈迦様が横になった姿の像だ。通常は秘仏で、年に一度2月15日だけご開帳されるらしい。今日は拝めなかったが、本堂の前で手を合わせた。



2. 雨の切幡寺、333段
第10番 切幡寺へ。ここは四国遍路での最初の山寺だ。
名物の「333段」の石段がある。雨で濡れた石段は滑りやすく、晴れている時以上に神経を使う。

一段一段登りきると、あたりにはガスがかかり、霧がかった風景が広がっていた。境内には枝垂れ梅が咲いており、雨に濡れて風情があった。
山の中なので、気兼ねなく鐘をついた。鐘の音が響く。

このお寺には、即身成仏して観音様になった「機織り娘」の伝説があり、「切幡」という名前も、娘が織っていた布を切って弘法大師に差し出したことに由来するという。

昼食は、道中の「うどん亭八幡」へ。運良く昼時にレストランが見つかる。
「鳴門わかめうどん」を注文した。昨日に続き、当たりのうどん屋だった。雨で冷えた身体に、温かい出汁がしみる。


3. 「雨の日には雨の中を」
10番から11番 藤井寺までは約9.3km。
途中、吉野川の中州(善入寺島)にかかる潜水橋を渡る。
潜水橋は手すりがなく、車も通るため少し怖いが、慎重に渡り切った。

橋を渡って中州に入ると、川の中の島でありながら広い畑が広がっており、雨の中、ネギの匂いが漂っていた。

降り続く雨に心が折れそうになる瞬間もある。そんな時、ふと相田みつをの言葉を思い出した。
「雨の日には雨の中を 風の日には風の中を」
自然に抗わず、あるがままを受け入れて歩く。それがお遍路なのだと言い聞かせ、黙々と足を前へと進めた。
4. 旅館吉野へ
第11番 藤井寺を打ち終え、0.7kmほど歩いて今日の宿「旅館吉野」に到着した。

明日の山越えに挑むお遍路さんが集まる宿だ。

宿に入ると、濡れた私を迎えてくれた。
部屋の「上座」に金剛杖を置く。ここでも杖はお大師様として扱う。

風呂で冷えた体を温めることができた。雨の中を歩いた後の風呂はありがたい。
夕食は鰹のタタキ、トンカツがあり、ご飯を3杯頂き、体力が超回復したかも。

明日は、いよいよ「焼山寺」へ向かう。
この区間は通称「遍路ころがし」と呼ばれている。
「お遍路さんが転がり落ちてしまうほど険しい急坂」という意味だ。ここから本格的な山道が始まる。健脚で5時間、平均6時間、弱足8時間。そこから下って、平地に降りても10キロ近く歩く予定。

宿には「次の宿まで荷物を運搬してくれるサービス(1500円)」の案内があった。
荷物がなければ楽だろうと心惹かれたが、やはり「自分で運ぶ」ことにした。
自分の荷物は自分の業のようなもの。他人に預けてはこの修行の意味が薄れる気がしたからだ。重くても、このバックパックと一緒に焼山寺を越えようと思う。
女将さんに明日の昼食のおにぎり弁当を頼んだ。昨日泊まったこと部食堂の女将さんのアドバイスに従った。
【ヤマレコの記録】
詳細なルートの参考用として、ヤマレコの記録をつけておきます。


コメント