四国歩き遍路24日目|八十八ヶ所(44番・大寶寺) 民宿シャロンから久万高原ガーデンタイムへ!山間部へ突入

四国・四国遍路

【本日の記録】

 * 天気: 曇り

 * 歩行距離: 39.4km(※GPSの実測値)

 * 累積標高: 上り 1075m / 下り 648m(※GPSの実測値)

 * 時間: 9時間48分(活動9:41、休憩0:07 ※実測値)

 * 困難度: ★★★★★(距離も長くて獲得標高も大きいため、星5つ)

 * 宿泊地: ガーデンタイム(久万高原町)

 * 区間距離(目安):

   * 民宿シャロン 〜 第44番 大寶寺:約33.8km

   * 第44番 大寶寺 〜 ガーデンタイム:約1.6km

   * 総距離:約35.4km

内子町「民宿シャロン」を出発し、いざ山間部へ

昨晩は宿泊者が私ひとりだけだったため、とても静かな夜を過ごすことができた。一昨日たくさん頂いたお接待のみかんもしっかりと食べ切った!

いよいよ出発の時。昨日の雨がまだ少し残っているが、じきに止むだろう。念のため雨支度をして出発する。今日は峠越えのロングコースになるため、朝5時半過ぎにはスタート。まるで登山のように早めの出発となってしまう。連日30km超えを歩き抜いている足の調子を確かめながら、靴紐を締めた。

ひたすら第44番・大寶寺を目指して、登りの道を歩き続ける長丁場だ。

内子の市街地を抜け、ルートは次第に小田川沿いの国道へと入っていく。なかなか標高は上がらないが、ここから本格的な山間部へと足を踏み入れていくことになる。

少し明るくなってくると雨が上がり、朝もやが幻想的な風景を作り出していた。ふと見上げると、上のほうにも住居があり、人が住んでいるのがわかる。

基本的には車の多い国道沿いを歩くが、里山の風景が美しいところも通る。朝の冷たい空気、そして雨上がりの澄んだ空気がとても気持ちいい。桜もちらほらと開花を始めており、もう少しすれば菜の花と桜のコントラストが美しくなるだろう。

大瀬という集落を通ると、多くの小学生が通学していた。子供たちを車から守るお巡りさんや皆さんに、トイレの位置を教えてもらった。子供たちはみんな素直で元気だ。こういうやり取りも、旅の出会いの1つなのかもしれない。

小学校は木造りの新しい建物で、もうすぐ創立150周年を迎えるそうだ。安全に通学できるように大人たちが見守り、社会全体で子供を育てている感じが伝わってきて、とても温かい気持ちになった。

突合の分岐から、ひわだ峠ルートへ

国道沿いをひたすら歩き進めていくと、「突合」と呼ばれる遍路道の分岐点に差し掛かる。

ここから右へ進めば小田の町中を通る「農祖峠」ルート、左へ進めば山越えの「ひわだ峠」ルートとなる。

農祖峠ルートは比較的なだらかで町を通るため昔からメジャーな道とされているが、今回はより山深い自然を感じられる左の「ひわだ峠」ルートを選択し、深い山の中へと足を踏み入れていくことにした。

この辺りは飲食店やコンビニが全くない区間だ。

ただ途中に「なみへいうどん」というお店がある。木・金は休みで、営業時間は11時から14時なので、タイミングが合えば食べる事はできる(今日は残念ながらお休みだった)。

今日はお昼ご飯を持参しているが、私の場合は何も食べられない事態に備えて、常にカロリーメイトとソイジョイをリュックに入れている。ただ、お遍路旅ではなんだかんだでお昼ご飯を食べられることが多いので、今まであまり活躍する機会はなかった。

山に向かって歩いていると、また雨がちらついてきた。なかなかすっきりと雨が上がらない。

途中、「大学芋 鈴屋」というお店で休憩をとった。250gで500円。ちょうどお腹が減ってきた良いタイミングだ。注文してから10分くらいで作ってくれる本格派で、待っていると香ばしい匂いがプーンと漂ってくる。熱々のホクホク。これが不味いわけがない。すでに4時間歩いた体には最適なエネルギー補給になった。温かい大学芋とはこういうものなのかと、改めてその美味しさを認識した。

徐々に勾配が出てくる。舗装道路なので息が上がるという感じではないが、じわじわと足が疲れてくる。ペースを乱さないように、一歩一歩着実に登っていく。

難所「ひわだ峠」を越え、「四国の軽井沢」へ

舗装路からいよいよ本格的な山道へと入り、標高約800mの「ひわだ峠」を目指しての急登が始まる。

ここでは2つのピークを越えることになる。ひとつ目が「下坂場峠」、2つ目が「ひわだ峠」だ。この2つの峠付近だけが土のトレイルになっている。全体を見れば、山道自体の距離は決して長くはない。

ひとつ目の下坂場峠を下りたところに、築105年の古民家を使った「宮成キッチン」というお店があった。砂漠に現れたオアシスのようで、思わず吸い込まれるように入店。

ここで「チキンの久万高原スープカレー」をいただいた。サラダ付きで900円。東京の物価ではありえない価格だ。新しいお店のようで、店主の方と久万高原のことをいろいろと話すことができた。

その後、ふたつ目の「ひわだ峠」を越えると、ようやく久万高原町へと入っていく。

トレイルは峠付近のわずかな区間だけだった。事前の標高グラフだけ見ると「遍路ころがし」のような厳しい山道を想像していたが、実際にはここを遍路ころがしとは呼ばない。大半が舗装された細い道路歩きだったからなのだろう。

この久万高原は、標高の高さと夏の冷涼な気候から「四国の軽井沢」とも呼ばれている地域だ。リゾート的な「おしゃれ」という意味ではなく、純粋に「涼しい」という意味合いが強いようだ。平地とは明らかに違うひんやりとした空気が、山岳地帯に到達したことを肌で感じさせる。

「高原」というと、もっと広々としたイメージを持っていたが、実際の久万高原の町は平地がすごく狭く、コンパクトな町という印象を受けた。町中では「ひな祭りフェア」をやっていて、どのお店にも雛人形がたくさん飾られてあった。

時間と体力に少し余裕があったので、今日のうちに第44番・大寶寺も打つことにした。

大寶寺は鬱蒼とした杉や檜の巨木に囲まれた、とても静寂で神聖な雰囲気のお寺だ。境内に入る手前には、これまで巡ってきた札所の中でも1番大きな山門が厳かに建っていた。

もし今日44番を打てなければ、「明日の朝に45番を先に打ってから戻ってきて44番を打つ」という逆打ちの作戦も考えていた。その方が朝の時間を有効活用できると思っていたからだが、今日中に参拝できて良かった。

また、この久万高原エリアは歩き遍路にとって「非常に宿が取りにくい」ことで有名な難所でもある。道中で会った他のお遍路さんから聞いた話では、今度の3連休はラグビーの合宿があるらしく、さらに宿が取れなくなっているとのこと。多くの人が予約に苦労する場所だ。無事に今夜の寝床を確保できていることに、ホッと胸を撫で下ろした。今日がその3連休と被っていなくて本当に良かったのかもしれない。

4. 約40kmを歩き抜き、「ガーデンタイム」に到着

山を下り、久万高原町ののどかな風景の中を歩き続ける。

そして、無事に本日の宿泊地である「ガーデンタイム」に到着した。

今日は本当に「やり切った感」がある。約40kmという距離を歩き抜き、さらにキツい峠越えもこなした。これだけ過酷なルートでも、自分でも予想以上に歩くことができた。

ガーデンタイムは小さなホテルのようなイメージで、お部屋はビジネスホテルっぽく、ユニットバス付きだった。ただ、ありがたいことに大浴場もある。

晩御飯は、お肉、焼き魚、お刺身のセット。普段ならこんなに食べられないのにおかわりもして、ペロリ。

明日はさらに奥にある第45番・岩屋寺へと向かう予定だ。久万高原の夜は冷え込みそうだ。

【ヤマレコの記録】

詳細なルートの参考用として、ヤマレコの記録をつけておきます。

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