【本日の記録】
* 天気: 晴れ
* 歩行距離: 35.9km(※GPSの実測値)
* 累積標高: 上り 342m / 下り 354m(※GPSの実測値)
* 時間: 10時間10分(活動8:44、休憩1:26 ※実測値)
* 困難度: ★★★★☆(36キロのロングウォークに加えて、7つの札所を参拝したため星4つ)
* 宿泊地: オークラホテル丸亀(丸亀市)
* 区間距離(目安):
* 一富士旅館 〜 71番 弥谷寺:約11.2km
* 71番 弥谷寺 〜 72番 曼荼羅寺:約3.5km
* 72番 曼荼羅寺 〜 73番 出釈迦寺:約0.5km
* 73番 出釈迦寺 〜 74番 甲山寺:約2.2km
* 74番 甲山寺 〜 75番 善通寺:約1.6km
* 75番 善通寺 〜 76番 金倉寺:約3.8km
* 76番 金倉寺 〜 77番 道隆寺:約3.9km
* 77番 道隆寺 〜 オークラホテル丸亀:約5.5km
* 総距離(歩行):約32.2km
一富士旅館を出発し、階段の難所・71番 弥谷寺へ
朝ご飯はおかずがたくさん並び、ご飯をしっかりとおかわりして宿を出発した。

今日は、71番から77番までの計7カ寺を一気に打つという、札所密集エリアならではの行程だ。
実はこの71番から77番までの道のりは「七ヶ所参り」と呼ばれ、弘法大師の誕生地である善通寺周辺に札所が密集していることから、1日で巡ることができる「お遍路のお試しコース」や「日帰り遍路」として昔から非常に人気があるルートなのだ。
まずは宿から約11.2km先にある第71番・弥谷寺を目指して出発する。
香川県らしい無数のため池を通り抜け、清々しい朝の空気の中を歩みを進める。自分が好きな風景の中を歩くのは、とても気持ちが良い。


弥谷寺は、古くから死者の霊が集まる山として信仰を集めてきた神秘的なお寺だ。そして何より、本堂までに続く約540段もの長い長い石段があることで知られている。
最後には「108段の階段」が待ち構えている。この「108」という数字には3つの意味があるそうだ。1つ目は「108の煩悩」を落とすこと。2つ目は「1年(12ヶ月+24節気+72候=合計108)」を表すこと。そして3つ目は「四苦八苦(4×9=36、8×9=72で足して108)」を取り除くという意味だ。

なるほどと思いながら登りきり、「これで終わりか」と思いきや、本堂までの階段はさらにその先へと続いていた。一歩一歩踏みしめながら、ようやく参拝を済ませる。



密集エリアをテンポ良く進む!72番〜74番
弥谷寺を下り、ここからは札所間の距離がぐっと短くなるため、テンポ良く巡っていく。香川県特有の「ほっこりお山」を眺めながら歩いて行く。

まずは約3.5km歩いて第72番・曼荼羅寺へ。ここは弘法大師が唐から持ち帰った曼荼羅を安置したことが名前の由来とされるお寺だ。

そこからわずか500mほどの距離にある第73番・出釈迦寺へ。ここは幼少期の弘法大師が「仏門に入り衆生を救いたい」と願い、断崖絶壁(捨身ヶ嶽)から身を投げたという伝説が残る場所である。


さらに約2.2km歩いて、第74番・甲山寺に到着。ここは境内にあるウサギの石像が可愛らしいお寺だ。


お昼は「宮川製麺所」というお店でうどんを食べたのだが、香川のうどん屋のシステムはなかなか難しい。

お店に入ってまっすぐ進み、まず「お箸を割ってから丼を持つように」と指示されるので、それに従う。そして大(2玉)か小(1玉)を注文し、どんぶりにうどんを入れてもらったら、温かいダシか冷たいダシをかけてもらう。あとは好きな薬味を乗せるだけだ。
冷たいダシにしたのだが、どうやらこれが「ぶっかけ」と言うらしい。いまだに「冷やし」と「ざる」の違いは謎のままだが、大サイズに天ぷらをつけてもたったの480円。香川での昼ご飯には困ることはなさそうだ。

食後、善通寺のすぐそばにある有名な「熊岡菓子店」へ立ち寄った。ここは明治29年創業の老舗で、日清戦争時に軍用食として作られたという日本一硬いお菓子「カタパン」が名物だ。しかし、大人気のためすでに売り切れ。代わりに、そら豆せんべいとえびせんを買った。

大師ご誕生の地、第75番・善通寺から76番・77番へ
甲山寺から約1.6km歩き、ついに四国八十八ヶ所の中でも特別な場所の一つ、第75番・善通寺に到着した。
ここは和歌山県の高野山、京都府の東寺と並ぶ「弘法大師三大霊跡」の一つであり、まさに弘法大師がご誕生された聖地である。広大な境内は東院と西院に分かれており、五重塔をはじめとする立派な伽藍が立ち並び、他のお寺とはスケールが全く違っていた。


善通寺には「いろは会館」という立派な宿坊があり、温泉大浴場があったり、翌朝の朝勤行(おつとめ)に参加できたりと非常に人気が高い。ここに宿泊してもよかったかもしれない。
善通寺での参拝を終え、大師のパワーをいただいたところで、さらに歩みを進める。
今日の気温は20℃くらい。日差しも強くて歩くのが暑い。たまらなくなり、昭和レトロな喫茶店に入ってアイスコーヒーで休憩をとった。ここまで一気に23kmを歩き続けていたので、良いクールダウンになった。

約3.8km歩いて、智証大師(円珍)ゆかりの第76番・金倉寺を参拝。

香川県を歩いていて気になったのが、道中に「麦畑」が多く栽培されていることだ。「さすがうどん県だからか?」と思ったのだが、後で調べると、まさに讃岐うどんのために開発された「さぬきの夢」という香川オリジナルの小麦が多く作られているらしい。

途中、葛原正八幡宮にある楠の御神木を見学した。樹齢1000年を超えると推測される巨木で、その迫力は本当に素晴らしかった。

さらに約3.9km歩いて、本日の最終札所となる第77番・道隆寺に到着した。道隆寺は眼病平癒にご利益があるとして広く信仰されているお寺だ。


売店でお接待として「眼蘇茶(がんそちゃ)」というお茶をいただいた。プーアル茶などをブレンドした目に良いお茶のようだ。道中で舐めるためにその成分が入った飴を購入し、さらにおやつとして大福も買った。
すると、お会計がなんと「777円」。第77番札所の売店で、見事に7が3つ揃ったのだ。なんだか良いことがありそうな気がする。
宿が取れない!? 友人に救われオークラホテル丸亀へ
77番・道隆寺の参拝を終え、今日の目標だった7カ寺の連続打ちを無事に達成した!
ここからは、今日のゴールである丸亀駅まで約3.5kmの道のりを歩く。
実は今回、この周辺で宿の予約を取るのに非常に苦労した。安価なお遍路宿や民宿が全然見つからず、市街地のビジネスホテルもなぜか2万円以上もするような強気の価格設定になっていて、途方に暮れていたのだ。
そんな時、丸亀市出身の同級生に相談したところ、「オークラホテル丸亀がいいよ!」と教えてもらった。持つべきものは地元の友人である。77番のお寺で聞いたところによると、この辺りでは一番良いホテルらしい。
丸亀駅に到着後、教えてもらった「オークラホテル丸亀」まではさらに2キロほどあるが、歩いて行くことにした。ホテルの周辺にはレストランが少なそうだったので、早めの夕食として丸亀駅周辺で晩御飯を済ませることに。
向かったのは香川名物・骨付鳥の有名店「一鶴 丸亀本店」。骨付鳥と鶏めし(スープ付き)を注文した。お肉は柔らかい「ひなどり」と歯ごたえのある「おやどり」があるのだが、今回は硬い「おやどり」を選択。
割と雑な盛り付けで運ばれてきた鳥の足を、ガブリと豪快に食べるのが流儀だ。スパイシーで辛めの味がしっかり付いており、噛めば噛むほどに親鳥特有の濃厚な旨味が出る。普段食べている鶏もも肉とは全く違う、パンチの効いた美味しさだった。


ホテルに到着、海沿いの素敵なロケーションで、窓からは瀬戸大橋が綺麗に見える部屋もある。当然、自分の部屋は反対側の瀬戸内海とポートレース場が見える方… 高級感のある立派なホテルだが、値段は特別高いわけではなくコスパも素晴らしい。
瀬戸大橋の展望付き大浴場があるのが嬉しく、疲れた体をゆっくりと湯船に沈めた。風呂上がりには最上階のラウンジから瀬戸大橋を眺め、今日1日のハードな36キロの行程をやり切った達成感に浸った。


結願まで、残す札所はあと11のお寺。あと4日で結願の予定だ。最後まで風邪をひかないように注意して歩き抜きたい。
【ヤマレコの記録】
詳細なルートの参考用として、ヤマレコの記録をつけておきます。
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