岡山に引っ越した子供へ大阪から自転車とアイロンを届けることにしました。移動手段は自転車。電車に持ち込んで運びません。グーグルで調べると、距離は180kmです。最短ルートでは歩けないはずなので、ざっくり200kmです。
ロードサイクルでもママチャリでもないタイヤが20インチの小型自転車というのが不安要素です。
このプログは走歩旅だけど、走る旅が少ない。久しぶり走る旅に出る。
大阪〜神戸(自転車)
大阪市南部から出発。天王寺でチンチン電車と並走し、あべのハルカスの横を通って、新世界に向かいました。
大阪では、主要なターミナル駅の名前がJRと私鉄で違うことが多い。天王寺駅はJRで、阿部野橋駅は近鉄です。その他にも、JRでは大阪駅は、阪急や地下鉄では梅田駅。知らないと混乱しそう。東京ではあまりないです。思いあたるのは、JRの原宿駅と千代田線の明治神宮前駅くらいで、駅の規模も小さい。大阪は近鉄や阪急といった私鉄が強いことが理由なのだろうか?
早朝なので、串揚げ屋などで栄える新世界のアーケード街も人がいなくて、走りやすい。朝だとゴミだらけのかと思ってましたが、それほどではありませんでした。道頓堀周辺の方が酷かった。通天閣をバックに自転車とアイロンの写真を撮ってみました。
その後、なんばエリアを通過。道頓堀を通って、御堂筋を北上することにしました。まずは、道頓堀の戎橋に行ってみました。

グリコの看板の反対側にはドン・キホーテ。朝日で後光が差しています。

昼間なら観光客でにぎあう心斎橋筋のアーケード街。自転車で走れます。車もアーケード街を走ってます。
心斎橋で、御堂筋に出て、北上します。オフィス街で通勤する人が多くなってきました。お腹が空いてきまので、モーニングを食べたいと思いお店探し。ジャージにレインウェアを着ていて、スタバやタリーズコーヒなどおしゃれな店に入るのは躊躇します。吉野家やなか卯だと普通すぎてパスします。

お腹が減ってきているのに、手頃な店が見つからず、なかなか朝ごはんを食べられません。どんどん北上していき、淀川を渡ります。

見つけました。大阪のモーニング文化らしい喫茶店。昭和感たっぷりのお店。お店のママもいい感じです。東京ではこんな感じのお店はなかなか見つかりません。大阪にはチェーン店でなく、個人経営の店が多い。早朝からやっていて、しかも安い。
パンとゆで卵とコーヒーで300円。大阪でも超格安です。探していたイメージ通りのお店でした。

モーニングと言えば、厚い食パン。これから走るので、卵でタンパク質を補給です。地面からの衝撃を受けるのかハンドルを握る親指が痛い。コンビニで手袋を買った方が良いのかとこの時は思いました。

知らないうちに県境を超えて、兵庫県に入ってました。国道2号線は交通量が多いので、阪神電車沿いに細い道を走ります。阪神電鉄沿いなので、甲子園に寄ってみました。甲子園近くのローソン。タイガース色の看板です。中にはタイガースグッズなどがたくさん売ってます。

甲子園のチケットカウンターには並んでいる人がいます。今日は甲子園で試合はなく、倉敷での試合。なぜ並んでいるのだろうか?さすが阪神ファンだ。

西宮市に入ると、造り酒屋が続きます。ここは、「酒造通り」。宮水と呼ばれる水が湧くエリアを中心に、白鹿、日本盛、大関などの酒屋が並んでます。飲酒運転になるので、ちょっと一杯とはいかず、我慢です。

芦屋市に入りました。街がおしゃれな感じです。芦屋川からは海も見え、川もおしゃれ感ありです。

交通量の多い国道2号線を避けて海側を走りました。産業道路っぽいところで大型車両が多く走りにくい。神戸製鋼所の工場を通過。街が高波や津波対策で防波堤とゲートで囲われていて、城塞都市みたい。ときどき橋を渡らなくては行けないので、なかなか裏道を走りにくかったです。
兵庫県立美術館あたりからは、綺麗な道でマンションが立ち並びます。先日、登った摩耶山も見えます。
神戸税関の前には国道174号線。日本一短い国道で、187.1m。

三宮および神戸港周辺を見て回りました。40km以上走ってきたので、お腹が空いてきました。三宮周辺のおしゃれなレストランはやっぱり入りずらい。南京町の中華街も通りました。自転車を路駐するのを躊躇してパスします。

メリケンパークにも行ってみました。「神戸ポートタワー」や「神戸海洋博物館」などありました。広いけれど、自転車なので、さーっと回ることができます。

「神戸海洋博物館」には、三菱重工製の船用蒸気タービンが展示されてました。1971年(昭和46年)製造なので、歴史的には古くはないです。初めての船用蒸気タービンは、1908年(明治41年)に作られています。

昼ごはんは、神戸三宮フェリーターミナル近くの「ピアハウス・オアシス」で食べました。神戸港湾福利厚生協会が運営する食堂で、一般者の利用も可能。社員食堂のような感じです。好きなおかず2品、ご飯、味噌汁のAセットは600円と格安です。アジフライと卵焼きを食べました。ご飯もかやくご飯を選んで、しかも大盛り。リーゾナブルな食堂です。

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神戸〜高松(フェリー旅)
45kmくらい小さい自転車で走ってきて、お尻がかなり痛い。まだ岡山までの4分の1くらいです。筋肉の疲れは休めば回復しますが、お尻のような皮膚の痛さは、数日間回復しません。長距離歩いた時の足裏の豆と同じです。労わりながら進まなければなりません。
ということで、フェリーに乗ることにしました、小豆島経由で岡山港まで行くルートがあります。残念ながら船が点検中のため、今週の平日は運行していません。そこで、高松行きのフェリーに乗ることにしました。四国ですが、岡山の対岸まで一気に行けます。13時30分発で、高松着は17時30分です。
チケットを購入し、自転車に高松行きのタグをつけて待機します。

初めて自転車に乗ってフェリーに乗り込みます。実際は、船に乗り込む時は、自転車を押します。船内では自転車に乗っても良いルールです。船に乗ったのは、バイク2台、自転車2台でした。

神戸港から出港。先ほど自転車で走っていたメリケンパークが見えます。六甲の稜線も見渡せました。船旅って、せかせかしなくて、ゆっくり過ごせます。

明石海峡大橋が見えてきました。

橋の下を通ります。なかなか下から見ることができない。

そして明石海峡大橋を越えました。向こうに見えるのが淡路島。

船内では、うどんやデザートなど食べることができます。小豆島産の「イチゴフラッペ」と「しょうゆクランブル」を食べてみます。

海を眺めながらのアイスクリームは格別です。

一番安い自由席を予約。空いているので、このエリアで二人のみ。ゆったりと寝ながらゆっくりできました。船上でもWiFiがつながります。

小豆島の南岸を通過します。小豆島は大きいし、登りごたえのある山もありそうです。2泊くらいしないと回りきれなそうです。サイクリングで小豆島一周は、82kmです。たっぷり1日掛かります。

最初は、船旅は4時間と長いかなと思いました。新幹線なら東京から広島へ行けます。ゆったりと過ごすことができるので、あっという間でした。
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高松滞在
人生初の香川県に上陸。神戸からのフェリーが着く港は、高松駅前でなく少し離れたところです。明日の早朝に栗林公園に行くため、公園の近くに宿泊。自転車で5〜6km走りました。

せっかくなので、夜ご飯は、地元の料理とお酒と讃岐うどんを堪能したい。全てを頂けるお店を探しました。ホテル近くに、「こころええやん 本店 骨付鳥と讃岐手打ちうどん こころ」という居酒屋を発見。カツオのたたきをつまみに、地酒「川鶴」を頂きます。

〆はここのお店の「氷釜上うどん」。ここの女将さんの開発したうどんです。
熱々のうどんが氷の上に乗っています。出汁は2つあり、温かいのと冷たいもの。まずは、熱々のうどんを温かいうどんを食べます。半分食べたら、うどん一本を出汁を付けずにうどんそのものの味を味わいます。その後、氷と混ぜて、うどんを冷やして締めます。最後は、冷たい出汁で、ザルっぽく冷たいうどんを楽しみます。一度に温かいうどんと冷たいうどんを食べることが出来て良かったです。


フェリーを使いましたが、1日で高松まで到着。明日中に、岡山を目指します。
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