岡山に引っ越した子供へ大阪から自転車とアイロンを届ける旅の2日目。
1日目は神戸からフェリーに乗って高松に泊まりました。
栗林公園
早朝に「栗林公園」に行くために、近くのビジネスホテルに宿泊。小学校の時、高松から引っ越してきた友達が栗林公園の話をしていた。「いつか高松に行ったら栗林公園に行ってみたい」と長い間思っていました。それから45年も経ってしまいましたが、「香川に行ったら絶対うどんを食べる」という気持ち以上に、自分にとって「栗林公園に行く」は優先順位の高いことでした。
5時半の開門に向けてホテルを出ます。5時半ぴったりに開門。地元の散歩民とともに栗林公園に入ります。受付で入園券を見せたのは私だけ。地元の人は年パスを持っているようです。入園券は410円でしたが、ホテルで事前購入すると300円でした。

栗林公園は、高松藩主松平家の別邸として、歴代藩主が修築を重ね300年近く前に完成しました。公園の西に位置する紫雲山が、風景の一部として取り入れられて、借景として機能しています。

園内は南コース(赤矢印:60分)と北コース(青矢印:40分)があります。早朝なので空いており、地元民は超早足で散歩している人もいます。そのペースに乗せられて、両コースを60分で回りました。

季節によって色々な花が咲いています。ちょうど、あやめのシーズンでした。

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高松〜直島
ホテルに戻って、朝食をいただきました。香川だけあって、うどんが付いています。散歩のあとの朝食は美味しいです。

朝食を食べたばかりですが、昨晩行った居酒屋のお客さんに教えてもらった「松下製麺所」に行きました。営業時間は7時〜15時。無くなり次第終了です。早朝から地元の人で賑わっています。朝うどんが当たり前の文化です。

朝食後なので、一玉(250円)を注文。セルフ式で、自分で湯通しします。温めるくらいとのアドバイスをもらい、10秒くらいしゃかしゃか湯掻きました。その後、どんぶりにうどんを入れて、お汁を入れます。

ネギ、天かす、生姜はお好みで入れます。汁はみんな飲み干すのが基本のようです。適量を入れるのが良いです。食べ終わったら、どんぶりを重ねます。つゆも麺も今まで食べたうどんとは違う。これが本場の讃岐うどんと思いました。

うどんのお土産が売っていました。めんつゆ付きで650円。子供へのお土産になるので、購入しました。
訪問後に知りましたが、「孤独のグルメ」で松重豊さんが訪問しているお店でした。松重豊さんもオドオドしながら麺を湯掻いてました。美味しいお店は、地元の人に教えてもらうのが一番良いです。

しっかり朝食を食べた後、高松港に向かいます。自転車を運んでいるので、こういう時は機動力があります。

8時12分発の直島行きのフェリーに乗車。船が揺れないため、自転車の転倒防止の固縛もありません。波が穏やかです。スーパーに自転車を置いて、スタンドを立てると同じです。バイクの人も同じで、少し心配していました。40分で直島に着きます。

直島(サイクリング・ベネッセハウスミュージアム・直島温泉)
フェリーは、宮ノ浦港に到着します。レンタサイクル屋さんがいくつかあります。
宮ノ浦港から時計周りに、「本村エリア→積浦エリア→ベネッセ美術館エリア→宮ノ浦港」と回りました。

まずは、本村エリアに向かいます。すぐにセブンイレブンが左側にあります。登り坂ですが、急ではなく、小型自転車でも登ることは可能。15分程度で、本村エリアに着きます。
本村エリアには、「家プロジェクト」というアートプロジェクトがあります。点在していた空き家などを改修し、人が住んでいた頃の時間と記憶を織り込みながら、空間そのものをアーティストが作品化しています。朝から色々活動しているけれど、まだ10時前で開館していませんでした。そこで、本村エリアの散策のみとしました。昔ながらの街並みが残っています。道が狭くて、探索心を揺さぶります。


海岸沿いを走って積浦エリアを通って、「ふるさと海の家」の前に自転車を駐車します。海の前の鳥居で写真を撮ります。ベンチでのんびりします。

ここには見たことがある「黄色のかぼちゃ」がありました。草間彌生氏の「南瓜」という作品です。記念撮影の列が出来ています。一度台風で流されて、復活したようです。

ベネッセハウスミュージアムに向かいます。宿泊者以外は自転車乗り入れ禁止。美術館と宿泊施設が併設しているところが珍しいです。眺めの良い海外沿いの道を登っていきます。

入場予約は不要でした。オンラインの場合、200円安く1,300円。受付でオンランラインでチケットを購入。美術館は瀬戸内海を望むように建てられています。その中に現代アートが展示されており、景色と作品を合わせて鑑賞できます。


美術館にはレストランも併設されています。ランチでコンフィを注文。パンに付けるオリーブオイルも美味しい。ベネッセのオリジナルオリーブオイル。瀬戸内海を眺めながら食事を楽しめます。

ベネッセハウスミュージアムから、入り口の駐輪場に戻ります。自転車で行けないのが少し残念。ミュージアムの迂回路は、急な坂が続きます。電動のレンタサイクルの人はスイスイ登っていきます。電信柱が上の方まで続いています。あそこまで登るのか。自転車を降りて押しました。かなり汗だくに・・・
下り坂になるとスピードが出過ぎる。ブレーキがキーキーいうくらいブレーキをかける必要があります。途中に地中海美術館があり、列が出来ています。今回は時間がないのでパス。クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が展示されているようです。行き当たりばったりの旅。現地で情報収集で、何の観光スポットがあるのかあまり調べずに適当に巡ります。
宮ノ浦港に戻りました。ここには「赤かぼちゃ」が展示されています。

港の近くには「直島銭湯」があります。アートな銭湯。ただ作品を観るだけではなく、実際に入浴することもできます。番台のおじさんとおばさんの愛想が良い。直島一周サイクリングをした後、汗を流すにもピッタリです。
フランスから旅行に来た方と一緒に入浴。3週間くらい家族で日本旅行中とのこと。子供はシャイでお風呂に入れない。「水着を着用して入力できないか?」聞かれましたが、「残念ながら無理ですね」。海外の方は、お風呂にカルチャーショックを受ける人も多いのでしょう。お父さんは一人銭湯で、しっかり日本に馴染んでました。


内部はこんな感じ。

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宇部港〜岡山
直島から宇部港にフェリーで向かいます。今回3度目のフェリー。自転車を持って、フェリーに乗ることも当たり前になってきました。
宇部港で降りると、岡山まで22km。近づいてきた岡山。「フェリーで移動しているだけだろう」と言われそうですが、1日あたり50kmは、自転車で走っています。

この度初めてのトンネル通過。自転車だと不安に感じましたが、車道と歩道が分離されていて安心しました。距離は1kmちょっと。ただし、トンネル内は上り坂。早く通過したくて、気合いの掛け声をかけながら一生懸命ペダルを漕ぎます。

トンネルを抜けて下り坂を進むと、児島湖の湖畔に到着。海を堰き止めて干拓された湖。子供の頃に習った記憶がある。自転車で走ると大きいと実感。ダム湖を除いた人造湖としてはオランダのアイセル湖に次ぐ世界で2番目の広さとのこと。

湖沿いに走ると、ついに岡山市に入ります。

水門のある防波堤を走ることが出来ます。期待していなかったものの宇部港〜岡山市街も見どころがあり、サイクリングを楽しむことが出来ました。

岡山市街地まではあと5km。お尻が痛くなってきたので、休憩。夕方になってきた。
最後に一踏ん張りし、目的地到着。無事に、自転車とアイロンを届けることができました。

帰りは新大阪まで新幹線で40分。あっという間です。
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