奥多摩の倉沢谷で野営キャンプ、初心者渓流釣りでやっと釣れた

キャンプ
渓流で竿を振る

奥多摩の東日原にある倉沢谷。多摩川の支流の日原川のさらに支流の倉沢谷です。倉沢谷を2kmほど上流に登って、そこで野営。源流域で渓流釣りを楽しんできました。

1日目は雨。午後は雷鳴が轟く悪天候。4時ごろに雨が上がったので、1時間ほど釣りをしました。川が濁っていて、釣りのコンディションとしては最悪です。

しかしながら、初めてテンカラ釣り(毛鉤)で釣ることができました。実際は、「ほぼ釣れた」という感じです。タモに魚を取り込んで、写真を撮るというところまでできませんでした。釣れて、陸に引き上げて、網を取り出すのにパニックで、手づかみもかわいそうと思っていたら、川に戻って行きました。元気な状態でリリースできたので、良かったのです。近くにいた師匠によるとヤマメとのことです。

釣りを始めてちょうど1年。管理釣り場や餌釣りでは釣れたことはありましたが、初めてテンカラ釣りで「ほぼ釣る」ことができました。

釣行記(倉沢谷)

1日目の9時半には、長沢バス停から林道を2kmくらい歩いて、野営場に到着。雨の中、ターブとテントを設営。昼ごはんを食べながら雨が止むのを待つ。午後になると雷鳴が轟くので、タープ下で焚き火をしながら待機。午後4時に雨が上がり、夕食までしばらく釣りに出る。

雨上がりで、下流側は濁流。水も濁っている。上流を攻めてみることにする。

昔、橋があった痕跡のあるところに下りてみた。雨上がりで水量が多く、濁っている。濁っている場合は、水面に浮くタイプのフライでなく、水中に沈めるニンフというのが良いと教えてもらった。師匠が作ったビーズのタイプの毛鉤を使うことにした。小さいビーズといえども、竿を振った時に重さを感じる。結構、思ったところに飛ぶ感じがした。

師匠の一人が、ルアーで釣り始めた。コンディションが悪いのか、反応はない。後ろを付いていって、淀んだところの対岸に毛鉤を投げいれてみた。水が濁って水中は見えない。少しずつ上流に投げ入れたら、「魚がかかった」ではないか。そこからは、餌釣りで釣れた時と同じ感じで、陸上まで引き上げる。

リュックに付けてあったタモはどこにある。右か左かパニックになる間に、お魚さんは川に元気よく戻って行った。あとで考えたら、餌釣りの時は返しのある針で、お魚さんは逃げられなかったが、今回のは返しのない針。しっかりタモでキャッチしなければならなかったのだ。まあ、お魚さんが元気に戻ってくれたので、良かった。それからは、リュックの左側にタモを付けておくことにした。

途中に5mくらいの防砂ダムもあり、放流魚が遡ってこれない。天然のヤマメと思われる。こんな自分でも、テンカラ釣りで天然のイワナを釣る目標(夢に近いと思っていた)に、一歩近づいた感じがした。

その後、一度魚が引っかかったが、水面でバラしてしまった。この時点では、針に返しがあると思っていた(「そんなことも分かってないのかよ」と思われるが、分かっていない・・・)ので、フッキング(魚が食いついた時に、魚の口に針をしっかりと掛ける動作)が、今後の課題であると思った。

ヤマメを釣ったビーズのついてニンフという毛鉤

翌朝、同じエリアで師匠がイワナとルアーで釣っていた。自分は、胴体はヤマメっぽい感じも残っているが、顔がイワナとのこと。イワナとヤマメの交雑種かもしれない。

多摩川水系日原川支流でのイワナとヤマメの自然交雑種の記事を見つけた。

記事によると、「イワナとヤマメの自然交雑魚」とのこと。人工でないのが意外であった。師匠が釣ったのは、まさにこの交雑魚だったようだ。

交雑種は、調査区間の最上流部で、ニッコウイワナに混じり1尾採集されました。魚体は全長22.1cm、体重109gと比較的大型個体で、交雑は数年前に起こったと考えらました。 

 交雑種の顔つきはイワナ似で、体側にはヤマメ由来のパーマークが薄く確認できます(写真3)。背面には虫食い模様があり、その模様からイワナとヤマメの交雑種は一般的に「カワサバ」などと呼ばれます。

<東京都島しょ農林水産総合センターのHPより>

2日目は、鳥のさえずりを聞きながら早朝に起床。野営場の前で少し釣りをしてみる。

その後、昨日行かなかった下流に釣りに行く。倉沢谷は、滝が多くて、入渓ポイントから川沿いに釣り上がることが難しい。入渓したり出渓したりで、釣りポイントを変えていくしかない感じだった。

朝食後、上流に釣りに行く。上述したように、昨日のポイントで師匠がイワナ(交雑魚)を釣り上げる。魚留橋まで林道で行ってみる。川に下りるのも、川沿いを釣り上がるのも険しいエリア。今回はここで釣りは終わりとした。

魚留橋手前の林道は崩壊。魚留橋も一部崩壊している。

魚留橋の先には、落差のある滝がある。その先は棒杭尾根登山口まで行ったことがある。その渓流には、入渓できそうなところもあった。釣れたら間違いなく天然の魚だろう。機会があれば、登山の帰りに寄っていみたい。

↓ 登山しながら倉沢谷源流方面を歩いた記録もあるので、参考まで

東日原から天目山を登って、初心者が倉沢谷で釣りにチャレンジ

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野営キャンプ

雨の中の野営キャンプ。普通の人は、濡れるし、寒いし、野営キャンプに行くのはアホかと思うかもしれない。

まず、タープを設営し、濡れないエリアを確保。

次に、テント設営。風がないので、助かった。10年近く使っている自分のオニドーム(アライテント)以外は、新品のテント。フライの水を弾く感じが違いすぎる。すごくオニドームを気に入っているが、古さを感じてしまう。。

濡れた薪と必要な荷物をタープに持ち寄る。

寒くなってきたので、濡れた薪に火をつける。着火剤の威力により、細い木からだんだんと太い木に火がつく。焚き火の周りで、濡れた薪を乾かしていく。

1日目の釣りも終了。晩御飯の準備。石でかまどを作る。

一品目はアヒージョ。オリーブオイルにフランスパンを付けても食べる。

2品目は、かぼちゃと椎茸焼き。

暗くなってきたので、ランタン投入。こういう時は、軽くて便利。

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3品目はメインのステーキ。

4品目は、豚肉焼き。

5品目は、〆の焼きそば。

最後は、燃えている薪を燃やし尽くす。護摩業みたいになっている。翌朝に、灰を地面に埋めて、石のかまども潰して、痕跡を残しません。

2日目は、長い林道を歩いて、倉沢バス停まで戻る。食べ物と飲み物が減っているのに、テントや釣り道具が濡れていて、行きより重たく感じた。

今回は、初めてテンカラで魚を釣れたということが大きな一歩。まだまだ初心者。ドライフライで魚がかぶりつくのを見てみたいと思った。ありがとう師匠。

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