奥日光 戦場ヶ原散策と湯川で釣りに挑戦

尾瀬・日光・水上
湯滝には多くの釣り人がいる

はじめに

早朝発で、東京から男体山を登る予定だった。しかし、12時頃から雷雨との予報。登山開始が8時ごろになるので、下山は12時〜13時となる。そのため奥日光の戦場ヶ原散策と湯川で釣りに挑戦してみることにした。

釣りは一人だと不安。釣れないことは良いけれど、転倒・転落・深みにハマるなど心配事が多い。戦場ヶ原と言えば泥炭の湿地帯。川に入って、底なし沼にハマしそうなど不安なことは考えられる。ただ、原流域でない緩やかな川であり、リスクは小さい。なるべく川に入らず、ちょっと釣りにチャレンジした。

釣り(上流域の湯滝周辺)

湯川は湯ノ湖から戦場ヶ原に流れる川。明治時代、避暑に訪れたイギリス商人トーマス・グラバーが、湯川の姿がイギリスに似ていることから、カワマス(ブルック・トラウト)の卵を取り寄せて、ふ化稚魚を放流した。イギリス式の釣りが伝えられたことから、日本におけるフライフィッシングの聖地とも言われている。

トーマス・グラバーは、長崎のグラバー邸のグラバーである。グラバーが、龍馬や薩摩・長州藩などの倒幕派に武器を販売したとのことであり、維新〜明治時代に大きく日本に関わった人である。

釣れる魚は、ニジマス・カワマス・ヒメマス。イワナとヤマメ狙いの今までとは違ってドキドキする。

湯滝駐車場に車を置いて、釣りをスタート。いきなり湯滝。ここの滝壺で釣りをしている人が多数いた。

駐車場脇の湯滝

数百メートル川を遊歩道沿いに下って、川の様子を見る。遊歩道の脇の熊笹には釣り人の踏み跡があるので、川まで問題なく歩くことができる。

イギリス人が故郷に似ていというだけあり、渓相が今まで釣りをした源流域と違う。川幅はあり、流れは穏やか。フライフィッシングが似合うところ。自分の日本古来の釣り方であるテンカラでは、後ろに木があって毛鉤を投げづらい。左右に竿を振って、上流に毛鉤を投げてみるが、魚が潜んでいそうなところに、なかなか投げられない。

イギリスっぽい渓相
テンカラだとなかなか厳しい
倒木も多い

湯滝まで釣り上がった。ここには多数の釣り人がいる。こんな滝のところで釣りをできるところはあまりないだろう。初心者の遠慮がちな釣り人としては、なかなか立ち入って釣りをすることができない。

後からYouTubeで調べたところ、湯川は釣り下がること。先行者を抜くことなど良いらしい。通常のルールと違ったので、戸惑った。

湯川はキャッチアンドリリース区間である。そのためなのか、人が通っても魚が釣れるという情報もあった。

駐車場も近くて、湯滝の釣りポイントもあるため、多くの釣り人がいた。ほぼ全員がフライフィッシングかルアー釣りであった。

湯滝にはたくさんの釣り人が群がる

戦場ヶ原散策

雷雲がくるので、一度釣りを中断して、戦場ヶ原に向かう。1箇所(小滝〜小田代橋)が通行止めであった。ただし、釣り人は川沿いに歩くことはできた。

小滝〜小田代橋の間は通行止め

熊の目撃が多い。7月だけで10件くらいある。熊鈴は必須である。

熊鈴が各所に設置されている

素敵な林間コースで、マイナスイオンを浴びる。日本各所が猛暑日であるが、ここは気温20℃くらい。歩くのは快適。

素敵な林間コース

小田代橋から川をじっくり見るが、魚影は見えない。この辺りはカワマスの産卵場所であると、説明があった。

小田代橋

光徳入口方面の戦場ヶ原と男体山が綺麗に見えるポイントに行く。10時22分で、男体山は雷雲に囲まれつつある。

男体山の展望スポット

戦場ヶ原の方に戻る。青木橋を渡るが。ここでも魚は見えない。

青木橋

戦場ヶ原の展望台まで行ってみた。11時ごろになると雷鳴が頻繁に聞こえるようになる。湯滝の方に戻ることにした。

戦場ヶ原の展望台

途中、オニユリやアザミが咲いているポイントがあった。

オニユリ
アザミ

11時10分から雨が激しく降り始める。雨具を来て、雨宿り。ここなら雷も怖くない。

ベンチで雨宿り

釣り(中流域の小田代橋〜小滝)

雨が小降りになってきたので、小田代橋から釣り上がることにした。雨が降ったためと中流域なので、会った釣り人は2名だけ。湯滝周辺と違って、静かだった。小さな魚の魚影をみることができた。

小さな魚は見えた

川沿いの遊歩道は立ち入り禁止。木道が朽ちてきている。

朽ちている木道を歩くのは注意が必要

川沿いにも木道が残っている。通行止めなので、静かなエリアになっている。

遊歩道が通行止めなので立ち入る人は少ない

小滝まで遡ってきた。ここも滝壺があり、釣りポイント。

小滝は釣りポイント

川沿いには踏み跡が多くて、道はないものの歩きやすい。

踏み跡が多くて川へのアクセスは問題ない

湯滝のレストハウスに戻って、キノコ汁と焼きおにぎりをいただく。団子や鮎の塩焼きもあった。こんなところにもデイリーヤマザキもあった。ローカルエリアに強い。恐るべしデイリーヤマザキ。

キノコ汁と焼きおにぎり

湯ノ湖のビジターセンターまで行って、コーヒーを飲んでゆっくりする。気温が18.8 ℃で、猛暑とは無縁。グラバー氏が避暑に来るのもわかる。1ヶ月くらいここで、クーラーのない生活をしたいものだ。

気温18.8℃の湯ノ湖のビジターセンターでゆっくり過ごす

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