広河原キャンプ場に泊まって野呂川で釣り&北岳登山(1日目)

キャンプ
北岳を望む広河原で釣り

はじめに

2泊3日で南アルプスの広河原キャンプ場に泊まって、野呂川での釣り&北岳登山を楽しんできました。

釣りに関しては、テンカラ用の釣り竿を買って1年。イワナは奥多摩で1匹釣った実績しかありません。2匹目のイワナを狙います。

一方、北岳登山は9年ぶり。前回はテント一式を持って、1泊2日で白峰三山の北岳、間ノ岳、農鳥岳を縦走して以来です。その時は北岳山荘のキャンプ場に宿泊し、その様子を「絶景の登山者向けキャンプ場3選(涸沢・劔沢・北岳山荘キャンプ場)」という記事に書いてあります。せっかく北岳を登るので、しっかり富士山と間ノ岳、農鳥岳方面の稜線を眺めればと思っています。

師匠に釣りを教えてもらい、北岳登山は自分がガイドするというパターンです。

<スケジュール>

  • 1日目 釣り
  • 2日目 北岳を登山して、夕まずめで釣り
  • 3日目 余裕を持って帰宅

夕まずめ(ゆうまずめ)とは、日没前後の薄暗い時間帯のことです。具体的には、日没前後の約1時間程度の時間帯を指します。この時間帯は、魚の活動が活発になり、釣果が期待できるため、釣り人にとって狙い目の時間帯とされています。

広河原までの移動方法

車で芦安まで行って、そこからバスで広河原まで行きます。

広河原までは交通規制があり、マイカーでは行くことができません。芦安からバスに乗るのが一般的です。甲府から芦安経由で広河原までバスが運行しています。白峰三山を縦走する方は、奈良田から行くのが良いです。

バス以外にも乗合のタクシー(定員9名)があり、タクシーで広河原まで行くこともできます。

芦安には、第8駐車場(無料)まであります。今回は空いていたので、バスの停留所に近い第2駐車場に車を止めることができました。最近は、第8駐車場まで埋まることは少なく、今年はバスが運行開始になる最初の週末だけだったとのこと。今年のバス運行が1週間通常yり遅くて、キタダケソウを見る登山者が殺到したそうです。以前と違って、山小屋が予約制となったため、昔ほど登山者が山に入らない傾向があると聞きました。

市営芦安駐車場MAP

2025年のバスの運行期間は、2025年6月27日(金)~2025年11月3日(月・祝)です。

◆夏季期間&休日(7/19~8/24の毎日・8/25~11/3の土休日)

◆上記以外の平日(6/27~7/18の毎日・8/25~11/3の平日)

運行しているのは、普通の路線バスです。混んでいる場合、大きなキャンプ道具一色を膝に抱えるのは辛いし、クネクネ道を立ち続けるのも辛いです。

女性の車掌さんが乗車していました。300円の南アルプスマイカー利用の協力金の領収書に鋏を入れてもらいます。時折、観光案内もしてくれます。それにしても、甲府から2時間立ちっぱなし。また甲府まで戻っていきました。自分は座っていても車酔い。合計4時間もバスに立ちっぱなしなのには、感服しました。どれほどの強靭な足腰とバランス感覚を持っているのだろう。

なお、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳の登山口である北沢峠には広河原からは行くことができません。

広河原から北沢峠間の林道については、令和元年10月12日の台風19号によって甚大な被害を受けため、当面の間、全面通行止め(歩行含む)となっております。現時点での復旧の目途は立っておりません。なお、南アルプス市営バスは運行を休止しております。北沢峠へは、長野県伊那市側(外部リンク)からご利用ください。

南アルプス市観光協会のHPより

釣行記

広河原山荘で、キャンプ場のチェックインと遊漁券を購入。1日1000円と年間パス4000円がある。遊漁券を購入するときに、釣り場を教えてもらう。上流も下流も釣りをできるとのこと。奈良田方面からバスで途中下車して釣り上がってくる人もいると聞いた。上流の北沢峠へ向かう林道は広河原の少し先で通行止めになっている。

広河原山荘

まずは、広河原キャンプ場でテント設営。今日の寝床を確保できて、一安心。

広河原キャンプ場

吊り橋からは北岳山頂が綺麗に見える。

広河原の吊り橋からの北岳

釣りを初めて20分くらいで、小さなイワナを2匹釣る。過去に釣ったイワナを数を超えてしまう。自分でもびっくりだった。

最初に釣れたイワナ

広河原というだけあって広い河原。今まで行った源流域と違って、木に毛鉤が引っかからない。釣りがしやすい。

大半の人はフライフィッシングである。スタイルが格好良く、ベテランの人だらけだ。竿と糸、毛バリの3点のシンプルな仕掛けのテンカラの人はあまり見かけない。

広河原

最初に使ったのは、Amazonで買ったビーズヘッドの毛鉤。特に、凝ったものではないが、この1本の毛鉤で7匹のイワナを釣った。魚のサイズは24cmくらいで、これ位が普通みたいであった。

大きなイワナが掛かったときに、この毛針ごと持っていかれてしまった。尺イワナだったかもしれないと妄想する。

魚の取り込み方がわかっていなかったので、師匠に教えてもらう。水の上に魚を吊り上げてはダメ。魚を引き上げて、水面で空気を吸わせる。そうすると抵抗しなくなり、水面を滑るように引き寄せてタモに取り込む。ヘラブラ釣りでやっているのをテレビで見た記憶がある。最後の方では、言われた通り実践できるようになってきた。

7匹釣ったビーズヘッドの毛鉤

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24~25cmくらいのイワナがたびたび釣れるようになった。この日は、ルアーより毛鉤の方が相性が良くて、よく釣れた。

24~25cmくらいのイワナ
24~25cmくらいのイワナ

川の石をひっくり返してみると、クロカワムシがいた。奥多摩ではなかなか見つけられなかったけど、広河原にはいた。

クロカワムシ

夕まずめのタイミングで、ドライ毛鉤を使ってみた。ドライでも初めて釣ることができた。魚が活性化していたので、下手な自分でも釣れたのかもしれない。

ドライで釣ったイワナ

使ったドライの毛鉤は、下のもので普通に売っているものを使った。特別なものではない。

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ドライでも釣れたので、少し仮説検証をやってみたくなった。東出昌大さんが週刊SPAに連載している記事の内容。釣りの名人に聞いたコツの検証である。

釣り名人のコツ(餌釣り)は、2つであるとのこと。

  1. 針の大きさ(小さい方が食べやすい)
  2. 針から重りまでの距離(重りと針の距離は7~8cmくらいの方が、餌が暴れなくて、自然に流れる。)

今回の仮説は、「針の大きさで、大きい針は釣れない」である。

大きな針に付け替えてみる。その後、その日(といってもと20分程度)で釣ることはできなかった。翌日、大きな針で1匹釣ることができた。しかしながら、何度かイワナが毛鉤に飛びついてきたが、大きすぎて針を咥えなかったケースがあった。短時間での検証であったが、小さい針の方が釣りやすい感じがした。

下の毛鉤の左が大きな毛鉤。真ん中が小さな毛鉤である。何となく、大きな毛鉤を丸呑みできないけど、小さい方は針ごと丸呑みできそうな気がする。

針の大きさの仮説検証

釣りの後、晩御飯を作って、明日の北岳登山に備える。帆立の缶詰を使ったホタテの炊き込みご飯を食べる。しめじと油揚げを入れれば、見栄えが良かったかもしれない。味は良かった。

9時間も釣りをしてしまって、早々に就寝する。

晩御飯は帆立の炊き込みご飯

ヤマトイワナは南アルプスの宝物

今回釣れたのは全て「ニッコウイワナ」のみだった。残念ながら南アルプス固有の「ヤマトイワナ」を釣ることができなかった。「ヤマトイワナ」に興味を持ったので、調査してみようと思う。別途、記事を掲載したい。

ヤマトイワナの説明

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