都心で雨・雪なら塔ノ岳へ!「悪天候→絶景」を証明する白銀の丹沢登山

丹沢

はじめに

以前のブログの記事で書いた「雨が降ったら塔ノ岳へ」という格言。

誤解されがちですが、「雨の中を修行のように歩け」という意味ではありません。

「都心で雨が降っているなら、標高の高い塔ノ岳では雪が降っているはず」

「雪山歩きと絶景のチャンス」ということを言いたいのです。

皆さんにも近くて行きやすい、身近な丹沢での絶景を味わってください。

今回はどうだったかと言うと……都心でもガッツリ「雪」。都心で雨なら山は雪。それならば「山は極上のパラダイス」に決まっています。

というわけで、雪が止んだ翌日、迷わず塔ノ岳へ行ってきました。

【ルート図】

【標高グラフ】

バカ尾根支持率99%超え!?

渋沢駅から朝焼けに染まる丹沢の綺麗なこと。渋沢駅でテンションが上がります。

渋沢駅から大倉行きのバスは、月曜日にもかかわらず大混雑。おそらく、このバスに乗っている全員が「今日は当たりだ」と確信してやってきた同志たちです。

この日の登山者の「バカ尾根支持率」は、高市早苗内閣の支持率よりも高く、99%を超えていたことでしょう。みんな好きですねえ(私もですが)。

バスを降りると、そこはマイナス5℃の世界。今までで一番寒さを感じました。

でも、その寒さのおかげで、今日の雪はいつものベチャベチャの雪ではありません。「ほわほわ」なんです。しかも雪がたくさん。登山道に入ってすぐにチェーンスパイクを装着。こんなに早くチェーンスパイクをつけることも初めてでした。

杉林の中、風が吹くと枝から粉雪が舞い落ち、朝日に照らされてキラキラと輝く……。寒さで手先はジンジンしますが、その幻想的な光景に目を奪われます。

見晴茶屋まで来ると、江ノ島方面がキラキラしています。このあたりで体が温まって、寒さは感じなくなり、中に来ている服を一枚脱ぎました。

堀山の家と、小さな雪だるまたち

ひたすら登り、かつて「堀山の家」があった場所に到着しました。

建物は、やはり無くなっていました。

「今までは当たり前だった風景」がいかに大切だったか、無いと分かっていても、その空白を見ると胸が締め付けられます。

しかし、ふとベンチを見ると……

そこには、富士山を特等席で眺める、小さな雪だるまの大行列

誰が作ったのでしょうか。ぽっかりと空いた心の穴を、この子たちが埋めてくれているようで、なんだか温かい気持ちになりました。

「劇的」な昨年と、「キラキラ」な今年

ここからは気合の急登、花立山荘への階段地獄です。しかし、登り切ればご褒美が待っています。

振り返れば、キラキラ輝く相模湾と江ノ島、そして遠くには伊豆大島まで。

花立山荘前からは富士山が綺麗に見えます。

ここで、以前の記事でも書いた昨年の雪山行を思い出しました。

あの時は、分厚い雲を抜けた瞬間に広がる「雲海」と、その上に浮かぶ富士山という、ドラマチックで動的な展開に感動しました。

今回は「麓からずっと快晴」。登山口から山頂まで、太陽の光を浴びた雪面がキラキラと輝き続ける、静的で神々しい美しさです。どちらも甲乙つけがたいですが、晴れた雪山は最高です。

そして、高度が上がるにつれて全貌を現す、富士山!

ここも皆さんが大好きな絶景ポイントの金冷し。

丹沢のスターたちが勢揃い。蛭ヶ岳、丹沢山、そして塔ノ岳。 いわゆる「蛭・丹・塔」の三役揃い踏みです。(明らかに4つピークがあるのに、「不動ノ峰」が可哀想な扱いだといつも思います……あんなに立派なのに!)

山頂直下では、霧氷を見ることができ、その向こうには伊豆大島が輝いていました。

わ山頂直下の登山道からの眺めが好きです。雪が木の枝に丸くなって「ほわほわ」でした。

最後の登りを越えて、山頂に到着!

風も弱く、文句なしの「快晴」です。南アルプスもくっきり見えます。

大山と三ノ塔が眼下に見え、江ノ島。その向こう三浦半島と房総半島までくっきり見えます。

本来ならここから丹沢山まで足を延ばしたいところですが、日曜日は青梅マラソンを控えているため、今回は無理をせずここで引き返すことにしました。(勇気ある撤退としておきます)

塔ノ岳から丹沢山までの稜線歩きは、さらに雪深くなり、左に富士山、右に都心という対照的な景色を眺めることができて、とてもお勧めのコースなんです。

儚さと、十割蕎麦の風味

下山時、再び堀山の家跡を通りました。

行きに心を癒やしてくれたあの雪だるまたちは、日差しを浴びて溶けてなくなっていました。

形あるものはいつか消える。人生の儚さ、短さを、溶けゆく彼らに教えられた気がします。そんな少し真面目なことを考えながら下山した後は、やっぱりこれです。

「手打ちそば さか間」へ。

大倉バス停前にあるこのお店で、十割蕎麦をいただきました。ここのお蕎麦は、塩で食べるのが最高なんです。塩とワサビでいただくと、蕎麦本来の甘みと香りが口いっぱいに広がります。通ぶって食べてしまいました。

都心の雪景色から始まった今回の山行。ほわほわの雪、絶景の富士山、そして雪だるまたちとの一期一会。

「雨が降ったら塔ノ岳へ」

この格言通り、これからも都心で雨の次の日は、山へ向かいたいと思います。

関連記事

昨年の「雲海ドーン!」な塔ノ岳や、「雨が降ったら塔ノ岳」の格言について書いた記事はこちら。ぜひ今回の記事と見比べてみてください。

ヤマレコの記録

詳細なルートの参考用として、ヤマレコの記録をつけておきます。

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