雲南省•ラオスの旅⑦ ラオス中国鉄道で、昆明南〜ルアンパバーンへ移動

ラオス
ラオス中国鉄道

はじめに

「ラオス中国鉄道」とは、中国の雲南省の昆明からラオスの首都ビェンチャンを結ぶ高速鉄道。2021の年末に開業した。中国が提唱する「一帯一路」構想のひとつとした事業。ゆくゆくはシンガポールまでつなげる構想があるようだ。

東南アジア初の高速鉄道。それがラオスにできたというのが、政治的な感じがする。ただ、自分もこうして鉄道で、ラオスで入国したのだからラオスの発展には大きく寄与するはずだ。チェットもオンラインで購入でき、快適に移動できたので、観光客も増えるだろう。

高速鉄道とはいえ、時速160kmくらい。日本の在来線の特急程度である。

昆明からラオス側への電車は1日1便。朝、8時8分発のみ。ルアンパバーン到着は14時47分。時差が1時間あるので、8時間程度の旅。途中、中国のモンハン駅で出国とラオスのボーテン駅で入国のため、それぞれ1時間程度停車する。走行時間は6時間くらいだった。

切符の購入方法

チケットは、「12GO」というサイトで予約出来た。(2025年6月現在)

予約すると登録されたメールアドレスに、領収書とQRコードがそれぞれ送付されてくる。

Trains from Kunming to Laos: Please pick up tickets at Kunming South station only

  •   Please arrive at the station at least 1 hour before the departure time
  •   Your ticket will be issued by our partner within 24 hours.
  •   Bookings can be made up to 60 days in advance. Tickets can be confirmed approximately 30/15 days prior to departure.
  •   Baggage allowance: 20 kg for adults, 10 kg for children. Luggage dimensions should not exceed 160 cm or 130 cm on C/D/G category high-speed trains.

中国国内の鉄道に乗るときは、パスポートのみだがラオス中国鉄道に乗る場合は、紙のチケットが必要。紙のチケットは、昆明南駅のサービスエンター(服務中心)でのみで、QRコードを見せて受け取ることができる。

その他の注意事項は、出発の1時間前に駅に到着のこと。荷物制限が20kgとあるが、細かくチェックしている感じはなかった。

チケット代は、 税金など込みで59.97ユーロ。日本円で、10,359円。紙のチケットには、413元と書いてあった。

乗車方法・国境越え

昆明南な巨大な駅。東横インのように駅近に泊まったつもりだけど、駅周辺が巨大過ぎて1kmくらいあった。

昆明南駅

駅への入り口は2階にある。右側にラオス国際線と書いてあったので、そこからから荷物チェックをして駅に入る。「紙のチケットを受け取つ必要がある」と翻訳機を通して窓口の人あらアドバイスをもらう。

服務中心(サービスセンター)は巨大な駅建物のど真ん中にある。パスポートとQRコードを見せて、紙のチケットを受け取る。小さな立て看板で「中老鉄路国際旅客集票窓口」と書いてある。

17Bが改札口。床にも表示されているので、迷いにくい。

出発の15分前に改札が開いて、電車に乗り込む。車内は、中国の電車そのもの。新幹線と同じ3席と2席のシート。不都合な点は、座席が回転しないこと。昆明南からずっと後ろ向きで走った。

8時8分 昆明南駅発 

前の記事にも書いたが赤土。雨が降っていて、泥の川。養分を含んでいて、これが下流を肥沃にさせるのだろうか? 標高が下がるに連れて、田んぼ、棚田が増えてくる。徐々に、木々も南国っぽくなってくる。

12時26分 中国国境側モンハン駅に到着

出国対応のため、約1時間停車。中国の出国手続きをする。全ての荷物を持って下車する。

途中で、確認のためパスポート見せたら「メイヨー、メイヨー」と騒いでいる。言葉は分からないが、「日本人はVISAいらない」と翻訳機で見せたら、そうなのという感じでこっち行けと言われて進んだ。勘が冴えていた。中国人はVISAが必要。日本人が不要なのを知らないようだ。下の表示にしたがって進む。

中国を出国したら、待合室で待つ。13時に改札が開いて、電車に戻る。

13時23分 モンハン駅発

10分ちょっと電車が走って、ラオスのボーテン駅に着く。

12時35分 ラオス側のボーテン駅に到着(中国とラオスの時差1時間あり)

ラオスの入国カードの入国ポイントに「Lao China Railway」と書くように指示される。それ以外は、普通に入国して、待合室で待つ。そして、電車に乗るを繰り返す。荷物は全て持って下車する。

13時27分 ボーテン駅発

国境を越えると多くのトレーラーが目につく。40フィートコンテナが並んでいる。中国からの輸入品だろう。
トンネルが多い。時折見える手付かずの自然の山々が美しい。南国になった。田植えしたばかりの田んぼ。家は高床式のものが目につく。

14時47分 ルアンパパー駅に到着

定刻でルアンパバーン駅に到着した。

ルアンパバーン駅から町中移動方法

ルアンパバーン駅を出ると、駅前に乗合タクシーが待っている。ラオスも貨幣のキープ(Kip)を持っていないが、米国ドルも使える。料金は一律40,000キープで、米国ドルなら2ドル。カタコトでも英語が通じるのは良い。レートも悪くないし、300円でホテルまで行けるので、乗車。10人くらい乗り込んで、全ての人の行き先を回る。自分は言葉が通じなかったが、横にいた姿勢の良い美人が助けてくれた。彼女にホテルの場所を見せ、運転手に伝えてくれた。ラオスの人は親切。しかも穏やかである。ちゃんとホテルの前まで送ってくれた。駅からホテルまで直接行けば20分くらいだが、他の人を途中に降ろしていくので、50分くらいかかった。色々な街並みを見れるので、問題ない。

乗合タクシー

ホテルは町中(半島部)のメインストリートを30m入っただけの場所なのに、すごく静かで落ち着くところだった。

ルアンパバーンの町並み

ドキドキしたけど、チケット手配から乗車まで分かりやすく、快適な電車旅だった。

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