燃え殻さんは、Netflixで配信された「ボクたちはみんな大人になれなかった」の原作を書かれた方。森山未來さんと伊藤沙莉さんが主演で、90年代の渋谷を再現している。そういえば観たことがあった。
ハノイの空気が汚いのと、サパロス(山を下りてきて遠い目をして、腑抜けになっている状態)でホテルに引き篭もり、エッセイを読む。
自分の弱さを吐露していたり、日常の気づきを文章にしていて、共感することが多い。大槻ケンヂさんの解説で、「燃え殻さんが話をか引き出す術に長けている」と書いてある。だから出会いが多いし、色々な経験をしているのだろう。自分も聞き上手を目指したい。
今までの自分は、効率重視の舗装された高速道路を走ってきた感じ。燃え殻さんのような多様な経験が少ない。会社を辞めて、舗装された高速道路から砂利道、けもの道、道なき道を歩き始めた。
「いろいろな人生がある。道もそれぞれいろいろだ。舗装された高速道路、砂利道、けもの道、道なき道。でも案外僕たちは、その行き着く先が同じようなものだということを、忘れがちだ。」
と書いてある。また、
「世の中にこれしかない! なんてことはないから。そもそも答えなんてないから。あっち行ったりこっち行ったりしてる間におしまいになるだけだから。」
ともある。今までの人生もあっという間。これからもあっという間なんだろう。
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読書後、ホテル隣のハノイの道端で(遠くに行きたくなくて2日連続同じ店)バインミーは食べた。汚い靴なので、磨くか?と靴磨き屋さんに聞かれた。実際は汚くて苦労していた。とっさに聞かれると、大丈夫じゃないけど、大丈夫と言ってしまう自分。
ただ、この泥を落としてしまうと、サパの思い出も薄らぎそうで、日本までこのままにしていたい気持ちもあった。

ところで、昔、靴磨き屋さんが居たことを思い出した。渋谷とかの主要駅に、偉そうな王様のような椅子に座って、磨いてもらう。
また、本にも書いてあった磯部焼き屋さん。子供の頃、自分は銀座の交差点ごとにあったのが不思議に思った。効率重視の世の中で、廃れていく。ベトナムもどんどん変わっていく。今のベトナムに少し触れられで良かった。
@ハノイ ノイバイ空港
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