関東から来ると、六甲山域は道がいっぱいあって、どう歩いて良いかわからない。海が近い六甲エリア。せっかくなら海が見える山を登りたくて、一番綺麗に見えそうな摩耶山に登ってきました。
山麓では薄曇り。山頂方面を見ると、しっかりと雲がかかっていました。標高が上がるにつれてやはり雲の中に入り、雨が降ってました。残念ながら山頂から眺望が見られませんでした。
コース概要
距離は8.9km、累積獲得標高は750mと初心者にも登りやすいです。晴れれば景色が良いので、おすすめのルートです。まず六甲に行くなら摩耶山をお勧めします。
山頂付近の掬星台展望台には、ケーブルカーとロープウェイを乗り継いで行くことでも可能です。また、バスも運行しています。
摩耶山は六甲全山縦走路上にあり、東に行けば宝塚、西に行けば須磨までロングで歩くことも可能です。有馬温泉に下山というオプションもあります。六甲全山縦走路の真ん中辺りに位置するので、一気の全山縦走はきつい方は半分づつ縦走するなどアレンジも可能です。
【ルート地図】
スタートは、阪急電車の王子公園駅。ゴールは、同じく阪急電車の六甲駅。アクセスしやすいルートです。
登りは王子公園駅から街中を歩いて、青谷道を登りました。途中、寺社仏閣の多い道で、楽しめます。
摩耶山山頂から少し下ると、掬星台(きくせいだい)展望台があります。そこから山寺尾根を下りました。山寺尾根の方は急坂で、滑りやすいので注意が必要。それ以外は登山口まで歩きやすいトレイルでした。

【ルート地図】
累積獲得標高は750mです。グラフをみても分かる通り、山寺尾根の方が斜度が急です。

王子公園駅〜青谷道〜摩耶山
阪急電車の王子公園駅で下車。駅前にはローソンがあり、飲み物や食料を買うことができる。駅に向かう通勤者は下りで皆さん勢いよく歩いてくる。まっすぐな道を山に向かって登っていく。振り返ると神戸の港が見える。やっぱり神戸は海と山が近くて、狭いエリアに町があると実感する。

20分くらいで登山口に到着する。神戸は山の際まで住宅街がある。左側の道を登っていく。

22丁という石碑がある。

登山口に入って100mくらいで見晴らしの良いところにベンチがある。海を見ながらゆっくりと朝食を食べる。住宅地の上なので、無言地帯とのこと。登山者が喋っていると住民にはうるさいのだろう。


登山口からは川沿いに登っていく。多くの地元の人が散歩している道。

突然、茶畑が現れた。神戸唯一の観光茶園とのこと。大きくはないが、綺麗な茶畑。

青谷道沿いには寺社仏閣が多い。登山口から途中までは舗装された道で整備されてる道。滝も多く見られる。

このような一直線で急な舗装道路が一番疲れる。一番苦手かも。

11丁という石碑がある。丹沢の大山や奥多摩の大岳山の場合、麓が1丁で山頂が何丁がわからない。摩耶山のように、登るにつれて数字が減ると山頂までの目安になって、良い表示方法だと思った。

青谷川を渡ると本格的なトレイルに入る。

石段の幅の広いトレイルで歩きやすい。初心者向けのルート。

青谷道は、旧摩耶山天上寺への参詣道のひとつ。「摩耶山」は信仰の山。平安時代、空海が釈迦の母・摩耶夫人像を唐から持ち帰り、天上寺に安置したことから「摩耶山」と呼ばれるようになった。
山門の仁王門に到着する。仁王様はいなかった。

参道の石段が長い。

石楠花のシーズンで咲き始めていた。

長い石段を登り切ると旧天上寺跡がある。1976年に火災に遭って焼失した。

山頂までは少し狭い(今までが広かったので普通の幅)のトレイルを登る。山頂には神社がある。

摩耶山の標識は神社の裏にある。林の中で景色は良くない。

摩耶山〜掬星台展望台〜山上尾根〜六甲駅
摩耶山山頂から少しトレイルを下ると車道に出る。ロープウェイの終着駅がある。ここまで、バスで来ることも可能。10時から運行開始ということで、まだ運行していなかった。

いつも阪神の中継でお世話になっているサンテレビのアンテナがあった。昨日は2時間半で巨人を完封。気持ちの良い試合だった。

掬星台展望台から神戸・大阪が一望できるとのこと。残念ながら、今日は真っ白。本当に真っ白で諦めがついた。


掬星台展望台の先には現在の天上寺がある。雨も降っていて、何も見えないので、下山することにした。青谷道は谷道だったので、下山は尾根道にした。

展望台直下は段差の大きい階段で急である。雨と落ち葉で滑りやすいので、慎重に下った。

霧が鬱蒼としてきた。雨の中、登ってくる人もほぼいない

山寺尾根は、舗装されたところがなく、一気に下った。登山口近くは、防砂ダムの工事をしていた。土石流が怖そうな地帯であり、防災が大変だと思った。

六甲駅まで街中をあるく。麓では薄陽がさしてきたが、山頂を見上げるとやはり雲の中。午後から本格的な雨の予報なので、早めに切り上げることにした。

帰りに、新梅田食道街に寄り道。道幅が狭くて、ごちゃごちゃしていてどの店に入るか迷う。昭和25年にできた食道街。「前回の万博の時に、お店が増えたんだよ」と教えてもらった。大阪では東京と違って、積極的に話しかけてくれる。

長崎ちゃんぽんを食べる。とても80歳に見えない若い親父さんが作ってくれた。登山の後のラーメン系は結構合うと思うので、お勧めである。

ヤマレコの記録
詳細なルートの参考用として、ヤマレコの記録をつけておきます。
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