大阪・関西万博開催記念、大阪市立美術館リニューアル記念特別展である「日本国宝展」に行ってきました。
現在、日本には912件の国宝(建造物を除く)があり、そのうち約130件が「日本国宝展」に集まっています。日本の国宝の14%がここに集まっています。
会期期間中(2025年4月26日~6月15日)、展示物の入れ替えがあり、見られるものが微妙に違っています。自分の訪問の時、唐招提寺の「鑑真和上坐像」がありました。日本最古の肖像彫刻で奈良時代のもの。ガラスケースの中とはいえ、1mくらいの間近で見ることができました。その他にも教科書がで見たものが次から次へと現れます。
昭和45年(1970)以来、大阪の地で二度目となる国際博覧会が開かれるこの年、大阪市立美術館は昭和11年(1936)の開館後初めて、二年以上に及ぶ全面改修を経て、リニューアルオープンを迎えます。
本展はこの二つの記念すべき事業に合わせて企画され、「国宝」という類い稀なる宝と<出会い>、感動を共有することで、国や地域を超え日本文化への理解を深める契機となることを目指しています。
本展はおよそ130件もの国宝が一堂に集まります。(参考出品を除く)
(中略)
すべて最初から国宝だったのではなく、何百年あるいは何千年もの時を越えて奇跡的に今に伝わり、国の至宝となったものばかりです。
この奇跡を可能にした、守り伝えていこうとする人々の熱い思いとたゆまぬ努力を継ぐべく、文化財を未来へ伝えていくことの意義についてもご紹介します。
ちなみに、都道府県別国宝件数 TOP5です。
順位 都道府県名 件数(美術工芸品/建造物)
1 東京 292 (290/2)
2 京都 239 (186/53)
3 奈良 208 (144/64)
4 大阪 62 (57/5)
5 滋賀 56 (34/22)
現在の首都と、かつて昔の都が置かれた関西の4府県が多いです。東京と大阪の建造物が少ないのは、空襲の影響が大きいのかもしれません。あるいは、京都と奈良に比べて、歴史的な建造物が少ないのかもしれません。
国宝の数が日々変わっています、例えば、今回展示されていた土偶の「縄文のビーナス」は、今から約4000年から5000年前のもので日本最古の国宝でした。現在は2023年に国宝に指定された北海道白滝遺跡群から出土した約3万年前~1万5000年前の「黒曜石の石器群」が日本最古の国宝になっています。「縄文のビーナス」の国宝指定は1995年なので、習った記憶がないはずです。
日本国宝展
リニューアルされた大阪市立美術館です。天王寺にあります。右側の高いビルが「あべのハルカス」です。

平日に行きましたが、入場待ちの列が出来ていました。平日は時間指定ではありません。

リニューアルされていますが、歴史を感じる壁です。

この国宝だけ写真撮影できました。薬師寺東塔にある「水煙」です。奈良時代のものです。ケースにも入っていないものもあり、お寺と違って近くで見れま。京都・浄瑠璃寺蔵の「持国天立像」などケースに入っていなくて大丈夫?と思うくらい近くで見ることができます。

美術館の裏には庭園があり、都会とは思えない静かさ。のんびりできました。

たくさんの国宝があるので、見るのに2時間くらいかかります。座るところが少ないので、体力が必要です。
入ってすぐには、「唐獅子図屏風」狩野永徳作がありました。豊臣秀吉が毛利氏に和睦を申し入れる際に、この唐獅子図屏風を贈ったとも言われています。戦国武将で、戦いだけでなく、芸術家のパトロンみたいになって、その作品を贈り物としていて、マルチな才能があると思った。
以上のような国宝が130点ほどあり、万博だけでなく「日本国宝展」にいく価値はあると思います。
新世界〜なんば散歩
天王寺美術館を出ると、通天閣がすぐ近くにあります。新世界エリアを散歩しました。

最近は射的屋が多い。昔はスマートボールが多かった記憶があります。

散髪も700円と安い。

定番の場所から通天閣を撮ってみました。

アーケード街も歩きました。並んでいる串揚げ屋がありました。

囲碁・将棋のお店は東京では見たことがなく、大阪らしいと思ってましたが、閉店していました。

ごちゃごちゃした看板と通天閣が似合います。

とにかく看板がド派手。

2駅ほどなので、「なんば」まで歩いて、ちょい飲みセットで串揚げを食べました。

なんば花月近くで「たこ焼き」を食べました。

道頓堀に行くのを忘れましたが、一度船に乗ってみたいと思っています。
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