はじめに
これから夏山シーズンです。自分が行った関東周辺の山々のうち、高山植物が咲き誇る山で良かったところの北アルプスの「白馬岳」、谷川連峰の「平標山」、尾瀬の「至仏山」の3つの山を紹介します。
1. 白馬岳(しろうまだけ)— 北アルプスの花の楽園
白馬岳の特徴
標高2,932mを誇る白馬岳は、夏の登山シーズンに色鮮やかな高山植物が広がる名峰です。特に7月から8月にかけて、登山道沿いには驚くほど多彩な花が咲き乱れます。
白馬岳で見られる高山植物
- ウルップソウ(青紫色の花が特徴)
- ハクサンイチゲ(純白の花びらが美しい)
- ミヤマシオガマ(赤紫色の花が登山道を彩る)
- キヌガサソウ(日本固有種で、優雅な白い花を咲かせる)
白馬岳の登山ルート
猿倉登山口からスタートし、白馬岳山頂に登頂。次の日に、白馬大池を経由し栂池に下山するルートが人気。真夏でも雪が残る大雪渓を歩きます。下山は湖と山の絶景も楽しめます。


2. 平標山(たいらっぴょうやま)— 谷川連峰の花の百名山
平標山の特徴
新潟県と群馬県の境にある標高1,984mの平標山は、「花の百名山」として知られています。6月から7月にかけては、稜線に広がるお花畑が圧巻です。
平標山で見られる高山植物
- ハクサンイチゲ(白く可憐な花が群生)
- チングルマ(綿毛のような花後の姿も美しい)
- ミヤマキンポウゲ(鮮やかな黄色い花が際立つ)
- イワカガミ(ピンク色の繊細な花が特徴)
平標山の登山ルート
平標登山口からの松手山コースは、稜線の美しさを堪能できる絶景コース。仙ノ倉山まで足を延ばすと、さらに広大なお花畑を満喫できます。


3. 至仏山(しぶつさん)— 尾瀬のシンボル
至仏山の特徴
尾瀬を代表する至仏山(標高2,228m)は、蛇紋岩という特異な地質を持ち、他の山では見られない珍しい高山植物が生育しています。7月から8月にかけては、登山道沿いに多様な花が咲き誇ります。
至仏山で見られる高山植物
- ハクサンコザクラ(ピンク色の可憐な花)
- シナノキンバイ(鮮やかな黄色い花)
- チングルマ(尾瀬の湿原にも咲く)
- ミヤマキンバイ(黄金色の花が登山道沿いに広がる)
至仏山の登山ルート
至仏山山頂から尾瀬ヶ原の山ノ鼻への下山は植生保護のため通行禁止。登りだけ通行可能です。そのため、鳩待峠から至仏山の往復、あるいは、鳩待峠から山ノ鼻まで下りて、そこから至仏山へ登るルートの2パターンあります。山頂からは360度のパノラマビューを楽しめ、燧ヶ岳や谷川岳などを見渡せます。


まとめ
白馬岳、平標山、至仏山は、それぞれ異なる魅力を持つ高山植物の宝庫です。登山を楽しみながら、色とりどりの花々に囲まれる贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
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