はじめに
2泊3日で南アルプスの広河原キャンプ場に泊まって、野呂川での釣り&北岳登山を楽しむ2日目です。退職して7ヶ月。今までとは違う分野の仕事を始めて、ブログへの投稿が遅れがち。更新頻度が下がらないように書き続けたいです。
1日目は、野呂川で1日中釣りをして、天然イワナを釣ることができました。
2日目は、北岳を登山して、夕まずめで釣りをするです。
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登山ルート
広河原キャンプ場から白根御池小屋と北岳肩の小屋を通って、北岳の登頂します。北岳登山の最も一般的なルートです。
下山は、北岳を超えて、間ノ岳方面に下山。八本歯のコルと大樺沢二股を経由して、白根御池小屋に戻ります。その後は、登りと同じルートで広河原キャンプ場まで下山します。
北岳から大樺沢二股までの道が急な下りで注意が必要。嫌というほど下ります。八本歯のコル付近は、滑りやすい階段のような梯子は注意が必要です。雨の場合、滑りやすいです。斜度はきついですが、登りの方が安全かもしれません。
【登山ルート】
水平移動距離は11.73km、累積標高は1,776でした。
休憩込みで約10時間。ヤマレコでの歩くペースは、0.8〜0.9です。甲府からバスの1便で来て、最終便で帰ると10時間20分しかないので、これより時間の掛かる方の日帰りは難しいです。せっかくなので、山の上で宿泊して、朝晩の景色を眺めることをお勧めします。

【標高グラフ】

山行記 & ちょっと釣行記
広河原〜白根御池小屋
午前4時半に、広河原キャンプ場を歩き始める。日の出前で、うっすら暗くてヘッドライトを着用。キャンプ場は吊り橋を渡ったところにあり、吊り橋の脇を通る。

最初は、緩やかな針葉樹林帯を登っていく。大樺沢の近くを登っていって、堰堤が数ヶ所見える。ここでもイワナが釣れるだろうか気になる。もしかしたらヤマトイワナがいるんじゃないかと妄想する。

白根御池小屋への登りの中盤には、多くの階段。斜度も30度を超えるくらいでかなり急だ。

2時間弱で、白根御池小屋に到着する。出発前には軽い朝食しか食べておらず、ここで残りの朝食を食べる。

御池からは北岳山頂が見えて、逆さ北岳になる。ここから見ると結構近いんじゃないと思った。この後、登って近づく感じはしたけど、いつまでも近くならない北岳であった。

白根御池小屋〜北岳肩の小屋
御池からは草スベリを登っていく。急ではあるが、下山路に比べれば登りやすい。下りの人に、「きついですか?」と聞かれて、「普通です」と答えたくらい。

標高が上がって、向かいの鳳凰三山と同じくらいの標高になる。オリベリクスが目立つ。

雲が上がってくる前に、富士山が綺麗に見えるところまで来ることができた。

小太郎尾根分岐の付近で、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳がよく見える。八ヶ岳の赤岳も少し雲がかかっていたけど見ることができた。

仙丈ヶ岳の向こうには北アルプスが見えるが、少し雲がかかっている。

北岳山頂までの稜線が見える。北岳肩の小屋までは、大きな登りはあと一つ。

北岳肩の小屋までの急な登りは少し岩場。難易度は高くない。

高度が上がると、富士山の裾野まで見えてきた。この後は雲が湧いてきて、時折富士山を隠す。

随分登っで近づいた感じはある。だけど、北岳山頂はかなり上だ。

北岳肩の小屋からは富士山と北岳山頂が同時に見渡すことができる。

「北岳に来ただけ」の標識がある北岳肩の小屋。今日は眺望も良く、「北岳に来ただけ」ではなくて、最高だ。

北岳肩の小屋〜北岳
北岳肩の小屋を過ぎると先が見渡せる登り坂。それほど急ではない。このピークが山頂に見えるが、これは偽のピークである。

偽ピークに着くと本当の北岳山頂が見える。山頂は平らに見えて、下からみたような尖った感がないのに違和感を感じる。

3193mの日本で2番目に高い山に登頂。皆さん、達成感で笑顔で写真撮影。

北岳〜八本歯のコル〜白根御池小屋
エネルギーを補給しながら山頂からの眺めを楽しむ。山頂から少し下ると、広河原山荘が見える。5時間かかったけど、近くに感じた。

富士山には雲がかかって、ときおり雲の合間から見えるだけになる。手前には、下山する八本歯のコル方面の尾根見える。

ここは好きな眺めである間ノ岳、農鳥岳方面の稜線。この辺りが、三千メートルを超える面積が日本で一番広いと聞いたことがある。

下山路は高山植物の樹林帯。正確な名称はわからない。黄色い花はシナノキンバイ。白い花はチングルマとだいたい思っている。ニッコウキスゲ、アザミ、イワカガミ、コバイケソウくらいは判断できる。

白い花だけどチングルマではない。キタダケソウでもないし、なんだろう?

山頂からの下りは急だった。少し崩壊気味の下山路で気を使いながらゆっくり進む。結構下ったつもりでも山頂は近い。

大きな岩場の地帯を下る。晴れていると遠くに目標が見えて問題ないけど、ガスっているとルートを外れそうで注意が必要なエリア。

八本歯のコルで、左に曲がって下山。正面の八本歯ノ頭は険しそうだったので、登らずに済んで安堵する。

北岳バットレスが綺麗に見える。この岩壁を登るのは危な過ぎる。クライマーの気持ちがわからない。

八本歯のコルを過ぎると急な階段のような梯子が連続。

登ってくる人に「登りはまだまだありますか?」と聞かれて、「嫌というほど下ってきた」と答えて、絶望感を与えてしまう。登っている人は、登りの方が安全で良いかもと言っていた。その通りかもしれない。特に、雨で滑りやす時はかなりの注意が必要。

梯子地帯が終わっても河原の横の滑りやすい小石の多い急斜面を下る。滑らないように、脚の筋肉に負担が掛かる。ほんの少しだけ雪渓が残っていた。

大樺沢二股まで来ると樹林帯になって、緩やかな道になる。下るだけだと油断していたら、少し登りもある。登りへのギアの切り替えができない。大樺沢二股で御池とテントが見えて、ほっとする。

白根御池小屋で、アイスを食べる。オーバーヒートしたカラダに効く。800円だけどみんな入れ食い。活性化している魚のようだ。小屋の前の水道で、頭から水をかぶる。クールダウンできた。

白根御池小屋〜広河原
白根御池小屋から広河原間の下山中の事故は多い。疲れているだけでなく、中盤には急坂を下りるからである。ゆっくりと怪我しないように下りる。白根御池小屋からは1時間半で広河原キャンプ場に下山した。
下山途中にトレランの上位レベルっぽいひとに抜かれた。登りの草スベリで抜かれて、農鳥岳を往復したそうだ。7時間くらいで、広河原〜農鳥岳往復とは凄すぎだ。
ちょっと釣り
下山後、コーヒーを飲んで、1時間ほどテントで横になって休憩。夕まずめのタイミングで釣りを再開。10時間登山してきて、さらに釣りをするとは、完全に釣りバカです。

魚が活性化していて、イワナが「ライズ」していた。「ライズ」とは、イワナが水面近くでエサを捕食するために水面を割って出る行動のこと。水面にイワナがジャンプして、波飛沫が立つ。その回数が半端なくて、1分回に5〜6回も目の前でライズした。このような状態で程なく1匹のイワナを釣る。初心者なのに、上手くなったような錯覚がした。

イワナが水面に来ているので、ドライという水面に浮かせる毛鉤で釣る。最後は、川の真ん中の石の上で釣りをした。毛鉤が水面に着地する瞬間に2匹のイワナがライズしたこともあった。これが魚が食いつくのを見るということだったのか。イワナが食いつくのが見えると、合わせのタイミングは早くなって、イワナを逃してしまった。テンカラ釣りは遅合わせが良いというのがなんとなくわかった。

広河原山荘での夕食
もうちょっと釣りをしていたかったけれど、18時からの広河原山荘の夕食を予約していた。登山&釣り後のキャンプ場での自炊は大変なので、広河原山荘で夕食を予約しておいた。運動の後のお肉は良い。ご飯もおかわり自由で2皿食べる。

3日目
翌日は、朝ごはんを食べて、早めに帰宅することにした。
朝ごはんは、モンベルのアルファー米のリゾットを初めて食べた。通常のアルファー米は15分かかる。リゾットは、3分でできるのが良い。

自宅には、災害用のアルファー米を備蓄して、山に行く時に使って、補充している。これをローリングストックというようである。
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広河原から芦安に向かう一番バスは10時発。ただ、タクシーが待機しているので、人数が揃うと広河原まで帰ることができる。8時過ぎに広河原を出発できた。
9時から営業の芦安バス停にある南アルプス温泉ロッジ・白峰会館で、お風呂に入った。
早く帰ったので、中央高速は渋滞せず。渋滞がないと、南アルプスの北部は東京から近い。
ヤマレコの記録
詳細なルートの参考用として、ヤマレコの記録をつけておきます。
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