はじめに
雑誌で「町野和嘉 人間の大地」展が世田谷美術館で開催されていると知った。その中に、「ラルンガル僧院」という写真があった。
下の写真は、町野和嘉さんの作品ではないが、ラルンガル僧院は標高4000m四川省にあり、多くの僧尼が修行に励んでいる(いた)。今は外国人は渡航禁止のようである。

標高 4000m の高原に位置する。この巨大僧院では、2014 年当時、約 5 万人の僧尼が修行に励んでいた。現在は当局による厳しい監視の下、僧尼の数は 5000 人ほどに減っていると聞く。
町野和嘉氏の説明より
6月に雲南省でチベット文化に触れたこともあり、印象に残って、この写真展に行ってきた。
町野和嘉 人間の大地
町野和嘉氏は、高校時代から写真に興味を持ち始めて、一度松下電工に就職してから21歳の時にカメラマンの助手を始めた。1972年、25歳の時にサハラ砂漠を訪れ、サハラの写真が認められ各国のグラフ誌に掲載されるようになっていった。
この展覧会では、「サハラ」、「ナイル」、「エチオピア」、「グレート・リフト・ヴァレー」、「チベット」、「メッカとメディナ」、「アンデス」の7つのテーマで作品が紹介しされている。

野町氏がアフリカ大陸を訪問した40年〜50年前は、人々の暮らしは穏やかで安全だったとのこと。人々の生活様式や土地独自の風習が、大きく変わってしまった。今はもう見ることができない世界を見ることができるのも興味深かった。

野町和嘉―人間の大地 | 世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM
写真家・野町和嘉は、1972年、25歳の時にサハラ砂漠を訪れ、大きな転機を迎えました。辺境に関する情報が乏しい時代、出会った旅人と地図を分け合うような行程のなかで、野町は蒼穹の下に開けた地平線と、古来より連綿と続く人々の営みに魅せられていき...
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