はじめに
初心者🔰釣りシリーズです。
初めて買った釣りの年間パス。奥多摩でのヤマメ・イワナ釣りは10月1日から禁漁となり、今シーズンも残りわずか。今年最後の渓流釣りになるかもしれません。
ということで、地図を見て気になっていた支流の枝沢を調査して来ました。『登山詳細図』にも載っていない道を歩いて辿り着いた枝沢です。
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『研究者が本当に伝えたかった サカナと水辺』
「小さな沢は、渓流魚を保全するために重要な役目がある」ということが『研究者が本当に伝えたかった サカナと水辺』という本に書かれていました。支流(枝沢)には染み出し効果があり、種沢となっているという研究成果もあることが紹介されていました。
渓流魚を保全しつつ釣りを楽しむうえで、昔からいわれていることは種沢の重要性である。小さな支流は渓流魚の産卵場でもあり稚魚の生息場所にもなっている。そこに棲む渓流魚を守ることにより、その流れが合流する本流筋にも恩恵がもたらされるからである。 (中略)
ところがこのたび、種沢の重要性を証明する論文『支流は小さな巨人 ~渓流魚の「種沢」は本当だった ~』が応用生態学の学会誌『 Journal of Applied Ecology』に掲載され、研究者の間で話題となっている。我々釣り人が感じてきたこと、古人らによって言い伝えられてきた事象が科学的に証明されたともいえる。(中略)
この研究論文によれば支流は単なる産卵場所ではなく、稚魚も成魚も定住し、個体数が増える過程で、しみ出した魚たちが下流を目指すことが明らかになった。つまり支流は種沢ではあると同時に立派な生息場所でもあり、下流に対し渓流魚を供給する生命の源のような存在だといえる。
「研究者が本当に伝えたかった サカナと水辺」より
釣りを教えてもらって1年間は、全然釣れませんでした。2ヶ月前に初めてイワナを釣ってから、毎回1匹は釣れるようになって来ました。釣れるという情報で、小さな沢に釣り人が増える可能性があります。漁業組合の地図に載っているようなエリアであれば、沢の名前を書いても良いかもしれませんが、小さな沢であり、名前を掲載しないことにします。
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釣行記
「ヤマメを釣ってみたいなー」と思いながら、長い林道を歩いていました。テンカラで初めて釣った魚がヤマメで、それ以降はイワナだけです。
今でも思ったところに毛鉤を投げられないし、木や岩や流木にに毛鉤を引っ掛けては、毛鉤を回収に行って、魚がいそうなポイントを潰してばかりです。釣りの腕は上達していませんが、魚に気づかれないように注意するようにしています。どちらかという、釣りの腕の上達でなくて、今までの登山経験を活かして、人がいなくて魚影が濃い源流域に行くことで、イワナが釣れるようになったと思っています。
釣りを初めて10分ほど。上の木に何度か毛鉤を引っ掛ける。ようやく瀬の流れのあるところに毛鉤を投げたら、魚が食った反応がありました。しかし、逃げられました。もう無理かなと思いながら同じ辺りに何度か投げるとヤマメが釣れました。人生2匹目のヤマメです。18cmくらいで小さめでした。かなり上流で堰堤・滝などの上ですが、ヤマメがいることにびっくりしました。

その後、釣り上がって行きましたが、1時間以上何も釣れず。ヤマメを釣った後に試しで使った蟻のような毛鉤からカディスという毛鉤に変更。枝沢に入ったところで、イワナを3匹釣ることができました。蟻は見かけなかったので、毛鉤が合っていなかったのかもしれません。いずれのイワナも小さめで一番大きなサイズで20cm弱でした。
以前は1匹のイワナが釣れたら大満足でした。今は、24cmくらいのイワナでないと満足できません。人間の欲と恐ろしいものです。

今回イワナを釣った毛鉤。カディスという毛鉤だと思います。

写真のイワナが釣れたのは、左側の岩の下です。
15cmくらいの他のイワナは、少し流れのある5cmも深さがないところで釣ることができました。こんなところでも釣れるんだとという感じでした。

苔むした渓流で、標高も上がっており広葉樹の緑が眩しい渓流でした。ただ、あまり人がこないエリアなので、怪我をしないように注意が必要です。そして、熊鈴装着とホイッスルを時々鳴らしていました。

次に、地図には載っていない道を辿って、別の枝沢に移動。こちらは想像以上に川幅と水量がありました。あまり木が迫り出しておらず、竿を振りやすい。魚は度々見ることはできましたが、釣ることはできませんでした。ここでは長時間釣りをしないで、別の沢にも行ってみました。しかしな、そちらの沢の方が細くて、釣りをする感じでなかったです。来年は、釣りやすいこの沢でじっくり釣りをしてみようと思います。

下山道が不明瞭かもしれないので、時間に余裕を持って下山。今回の枝沢調査では、釣果はヤマメ1匹、イワナ3匹で、いずれも20cm以下の小型でした。釣りを初めて1年ちょっと。かなり渓流釣りにハマって来た1年でした。
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