ムーカンチャイからハノイへの移動方法
ムーカンチャイからハノイへの移動はバスのみ。7時間半くらい掛かる。距離は300km弱とサパよりは近いが、高速を乗るイェンバイまで時間がかかる。
イェンバイから高速に乗るとあっという間にハノイに着いてしまう。高速道路の便利さを痛感した。とはいえ、どの道もしっかり舗装されているので、座っていられないほどの揺れはないので、それほど心配することはなかった。

個人的には揺れを感じないリムジンバスの方が好みであるが、残念ながら寝台バスしか運行していない。ムーカンチャイを朝の7時頃と夜出発する夜行便があると聞いた。景色を見たいことと、若い時と違って寝台で夜眠ることができないと身体へのダメージが大きいので、できるだけ昼にバスに乗ることにしている。時短より体調を優先している。

バスの予約方法は、宿泊先にお願いするのが一番良いと思う。
ハノイ〜サパ往復やハノイ〜ハザン行きは「Klook」や「book a way」ネットでの予約でも問題なかったが、ハザン〜サパ、サパ〜ムーカンチャイ、ムーカンチャイ〜ハノイはできるだけ宿泊先で予約した方が良い。理由は、確実で問題発生時への対応も迅速にしてもらえるからである。今回、バスの故障による運休という問題が発生したが、宿の人が代替の車を見つけて、予定通りにハノイに着くことができた。
あと、ムーカンチャイでバス通り沿いに宿泊しなかった。宿の人がバスの時間に合わせて、バス停まで送ってくれる。そのため、どこのホテルに宿泊しても問題ない。せっかくなので景色の良い山の上のホテルに宿泊することをお勧めする。
バス停といっても停留所とか標識がない。宿の人がバスが来るまで待ってくれるという手厚いサービスで不安はなかった。
自分の場合、予定の7時に過ぎてもバスが来なくて、一緒に待っていた宿の人が電話をかけてくれれ、バスの運休を知った。すぐに、代わりのバスを手配してくれて、1時間も遅れないでやってきたリムジンバスに乗った。リムジンバスは、ハイフォン行きで、途中のギアローで寝台バスに乗り換え、ハノイに3時ごろに到着することができた。若干の差額が発生したかもしれないが、すでに支払済みの30万ドン(約2100円)で良いということで、お言葉に甘えさせてもらった。
宿泊したのは、「Hello Mu Cang Chai Homestay & Tours」で本当にお勧めである。
※ホテルに関して → 「ベトナム北部の旅⑧ サパから棚田が美しいムーカンチャイへバスで移動」
ハノイは、Bến Xe Mỹ Đìnhという大きなバスターミナルに到着する。

ハノイの旧市街から10kmくらい西側にあり、タクシーで30分くらい。少し離れているけれど、Grabでタクシーを呼べば問題なかった。バスターミナルでのタクシーやバイクタクシーの呼び込みはすごい。その呼び込みを振り切ってGrabでタクシーを呼んだ。
※Grabに関して → 「ベトナム旅行で便利だったもの紹介(eSIM、Grab)」

ムーカンチャイからハノイへの移動記
朝6時45分にホテルを出発するために、6時15分に朝ごはんのフォーを作ってもらう。今までにないくらいの具沢山のフォー。良くみると昨日の晩ごはんの残りであった。だけど、すごく美味しかった。

眺めが良かった山上のホテルとはお別れ。

バックパックは、バイクで運んでもらって、下りは荷物運搬用のロープウェイは使わず。車道からはバイクの後ろに跨って、バス道路まで3kmほど送ってもらう。

ムーカンチャイの谷に通る道でバスを待つ。ここがメインの通り。バス停という目印もない。小さなバスがたまに来る。フロントガラスに行き表示板があり、ハノイ行きでないことはわかる。

出発時間の7時を過ぎても、バスは来ない。今までの移動では30分くらい遅れるのは普通。宿の人が一緒に待ってくれたので、心強かった。洋品店の前でバスを待つ。

洋品店ではMade in Chinaというのが推しの靴。アシックスみたいな靴も売っている。お母さんが子供を2人バイクに乗せて、幼稚園と小学校に送っていく。

学生は体操着で通学。中学っぽいけど、モン族は年齢より若く見えるので高校生かもしれない。
モン族の人々が野菜や果物を売りにきていて、道路は賑わっていた。

朝から肉の串焼きを焼いている。いい匂いがぷんぷんする。なかなかバスは来ない。

結局、ハノイ行きのバスは故障により運休。宿の人が素早く手配してくれたハイフォン行きのリムジンバスに乗る。

2時間くらい走ると、大きな盆地に出る。二〜三千メートル級の山々に囲まれていて甲府盆地のようだった。ギアローという街で、棚田でない水田が広がり、明らかにムーカンチャイと規模が違った。この町にはタイ族が多く住む。

リムジンバスでハノイまで行くと思っていたら、ギアローで寝台バスに乗り換えろということで、前に停車していた寝台バスに乗り換え。乗り換え時間30秒という見事な連携。トラブルが発生したけど、ベトナム人の見事な連携に感動した。何事も臨機応変である。ハノイ行きのバスで、今日はハノイに行くことができると確信した。

山道の寝台バスはよく揺れる。ただ、ムーカンチャイからギアローまでの山道に比べれば直線が多い。しかし、車酔いをしてゲーゲー吐いていた人がいた。こういう時は、車掌さんが大丈夫などと声をかけるのではなく、放置。確かに、声を掛けられても車酔いは良くならない。自分で耐え忍ぶというのがベトナム流のようだ。

バスは2〜3時間ごとに停車。昼頃にはドライブインみたいなところに停車し、ご飯を食べることができる。ただし、トイレに行きたくなる不安があり、飲み食いを控える。
モン族の民族衣装でハノイまでバスに乗車している人がいた。都会に近づくにつれて、民族衣装はを着た人を見かけなくなる。ほんの数時間前までは、色々な民族衣装が当たり前だった。ハノイで民族衣装を着ているのを見ると、エディーマーフィー主演の映画「星の王子 ニューヨークへ行く」みたいな光景だった。どんどん民族の同質化は進んでいる。
途中のインターチェンジで、人の乗り降りがあり。ちょいちょい時間がかかる。高速を降りて、ソンホン川を渡るとハノイの高層ビルが見えてくる。10日ぶりのハノイは大都会だと感じた。

結果的には8時間くらいでBến Xe Mỹ Đìnhというバスターミナルに到着。バスターミナルは、旧市街から離れているが、渋滞に巻き込まれないというメリットはある。
夕方にはムーカンチャイでお世話になった宿の方からハノイに着いたか確認のメールをもらう。本当に良い人たちのホテルだった。

バスが運休というトラブルに遭遇したが、宿の方のサポートで予定通りハノイに到着できた。もっと田舎に行くと違うかもしれないが、ムーカンチャイやハザンレベル(とはいっても一般的な観光地ではない)であれば、旅行者が困らないようにサポートしてくれて、路頭に迷うということはあまりない感じである。日本のガイドブックでは情報は少ないが、思い切って行ってみることをお勧めする。今までと違う風景、人々にであうことができる。

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