四国歩き遍路9日目|八十八ヶ所(24番) 民宿徳増からうまめの木へ!休足日の室戸岬・最御崎寺と空海の地

四国・四国遍路

【本日の記録】

 * 天気: 快晴

 * 歩行距離: 20.1km(※GPSの実測値)

 * 累積標高: 上り 234m / 下り 236m(※GPSの実測値)

 * 時間: 5時間21分(活動4:58、休憩0:23 ※実測値)

 * 困難度: ★★☆☆☆(距離は短い、休足日)

 * 宿泊地: うまめの木

 * 参拝した札所と区間距離(ガイドブック参考):

    民宿 徳増 〜 第24番 最御崎寺:15.6km

    第24番 最御崎寺 〜 宿(うまめの木):1.9km

    (※設定ルートの合計:17.5km)

佐喜浜からの出発、海沿いの穏やかな道のり

昨夜は民宿徳増の豪華な夕食、そして温かいお風呂のおかげで、連日の40km超えの疲労がかなり癒やされた。歩き遍路をしている者は、自分を含めて皆、足のマメや膝の痛みなどを抱えて歩いている。きついのは自分だけではないのだ。

今日は休足日ということで、歩行距離が短い設定。そのため、10時ごろまで宿でゆっくり過ごさせてもらった。

その時間を利用して、高知市入りの詳細なタイムスケジュールをAIに作ってもらった。AIは一発で完璧な回答をくれるわけではない。「どこからどこまで行く」と指示すれば瞬時に答えを出してくれるが、距離が正しいのか、上り坂なのに平地のスピードで計算していないかなどのチェックが必要だ。そこでツッコミを入れて、正しい答えに導いていく。テニスの壁打ちと同じで、きれいなボールを打てばきれいなボールが返ってくる。AIの良いところは、一度前提を覚えてしまえば、次からは簡単に精度の高い答えを出してくれることだ。

自分の場合は、区間の距離、時速、お寺の滞在時間、昼食時間などを条件に入れた。上り坂なら速度を落とし、平地ならこれまでの実績から余裕を持って「時速4km」と設定。平坦な道なら20kmを4時間半で歩ける計算になる。頑張ればもう少しスピードは出るが、長距離を歩くことや足にマメができるリスクを考慮すると、時速4kmが現実的な設定速度だ。

こうしてスケジュールを立ててみると、毎日しっかりと歩き抜かなければならないが、いよいよ高知市入りが見えてきた。一つ注意すべきは、実際の歩行距離はガイドブックより1割ほど長くなることが多いという点だ。その分、時間には余裕を持つべきだろう。

荷造りを終えたのが9時半。チェックアウトを済ませ、隣にあるフリーのカフェで海を見ながらゆっくりとコーヒーをいただく。いつもならすでに3時間、距離にして12km以上は歩いている時間だが、今日はじっくり足を休ませよう。

再び国道55号線を室戸岬の先端へと向かって歩みを進める。昨日までの激しい雨が嘘のような快晴だ。同じ海岸線でも、天気が違うだけで景色が全く異なる。太平洋の波音が心地よく響く中、室戸岬へと続く海岸線は、奇岩が連なる荒々しい景観へと少しずつ姿を変えていった。

宿のチェックインの15時半まで時間があるため、途中で「むろと廃校水族館」に立ち寄った。廃校になった小学校を利用したユニークな施設だ。

最初の展示で本物の伊勢海老を持ち上げてみる体験をした。

水槽には地元の海に住む数々の魚が泳いでおり、マンボウやボラの大群もいた。

展示の中で特に考えさせられたのは、ウミガメ(オサガメ)の腸から出てきたレジ袋だ。海にゴミを捨ててはならないと強く実感する。

室戸は漁師町であり、かつては捕鯨やマグロの遠洋漁業で非常に景気が良かった時代があった。当時の漁師たちが外国の海で漁をした際、現地でお土産として購入したり、生体捕獲して持ち帰ったりした歴史があるため、館内にはワニの剥製なども置かれていた。

屋外の25mプールにはウミガメが優雅に泳いでいた。

歩きを再開し、果てしない海岸線を歩いていくと、遠くの山の上に建物が見えた。あれが室戸岬だろうか。

道中、「室戸世界ジオパークセンター」にも立ち寄る。室戸半島は、プレートの動きによる大地の隆起や海面変動によって形成された特異な地形で、ユネスコ世界ジオパークに認定されている。ここではその大地の成り立ちや、亜熱帯性の植物など室戸特有の自然環境について学ぶことができた。

最後の5kmほどはバイパスがあって、室戸岬先端まで行く車が少なく、非常に静かな歩きとなった。海からは少し離れるため今までの眺望は見られないが、排気ガスや騒音がない喜びを感じる。

この辺りの集落は、台風などの暴風に耐えるため、高い石垣や立派な生垣で家が要塞のように守られているのが印象的だった。

さらに進むと、山を背にして建つ巨大な大師像が現れた。「青年大師像」と呼ばれる高さ21mの真っ白な像で、若き日の弘法大師が室戸岬に向けて厳しい視線を送っている。 

弘法大師が悟りを開いた聖地、御厨人窟

最御崎寺への登り口を通り過ぎ、まずは岬の先端近くにある「御厨人窟(みくろど)」へ立ち寄る。

ここは若き日の弘法大師が修行をし、悟りを開いたと伝えられる海食洞だ。洞窟の中から外を眺めると、見えるのは「空」と「海」だけ。大師がその景色から「空海」という名を名乗ったという伝説が残る、まさに聖地である。

ここから室戸岬の方へ遊歩道を歩く。明確な岬の先端がどこかはわからなかったが、とりあえず遊歩道を進んで海へと突き出た場所まで行った。

そこには、太平洋の荒波の彼方を見据えるように立つ、中岡慎太郎の巨大な銅像があった。

土佐の最初の札所、第24番 最御崎寺

いよいよ岬の斜面をジグザグに登る遍路道へと入る。久しぶりの本格的な山道の登りだ。距離は短いがなかなかの急勾配だった。

登りきった先には、第24番 最御崎寺の山門が建っている。徳島を打ち終え、高知県に入って最初に出会う札所である。

境内には、小石で叩くと鐘のような音が鳴る「鐘石」など、室戸の七不思議とされるスポットが点在している。立派な本堂の前に立ち、般若心経を唱えた。

参拝後、室戸岬灯台にも足を運んでみた。白亜の灯台の先から見渡す景色はまさに絶景で、丸みを帯びた水平線が地球の大きさと丸さを雄弁に物語っていた。

岬を下り、今宵の宿「うまめの木」へ

参拝を終え、岬を反対側へと下っていく。室戸スカイラインからの眺めもまた絶景だった。自分の足で登り、自分の足で下りながらこの景色を目に焼き付ける。まさにブログのタイトルである「走歩旅」らしい醍醐味だ。これは車では決して味わえない感動である。

今日のお宿「うまめの木」までは、お寺から2km足らず。本当に海の目の前にある宿だった。

そして夕方、半島を回ってきたので、夕陽を見ることができた。1日で、朝陽と夕陽を眺められる。自分の足で、半島を回ってきたのを実感した瞬間だった。

夕食は、土佐の珍味と地酒を堪能。

この旅で初めて飲んだお酒。安芸虎しぼりたて。フレッシュで、甘めの感じ。たぶん。

次は先ほど見たマンボウ。

さらに亀の手。

焼き魚は、黒ムツ。

刺身も盛りだくさん。しまあじ、ほうぼう、あじ、とびうお。昨日も今日もすごい。すごいぞ高知!

明日は室戸市街を抜け、さらに西へと進む。高知の長い海岸線歩きはまだ始まったばかりだが、今日の休足日は足にとって良いリフレッシュになったはずだ。

【ヤマレコの記録】

詳細なルートの参考用として、ヤマレコの記録をつけておきます。

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