冬場に雪を気にしないで歩くことのできる南伊豆ロングトレイル(約50km)を歩いてきました。集落ごとにアップダウンを繰り返します。最高点は高通山の519mと高くありませんが、累積獲得標高が約3300mとタフなコースです。
海・山・富士山、港町の集落さらに伊豆ジオパークや歴史も堪能できます。ただ、通しで歩くとしてもつながった情報が少ない。山と高原地図でも赤線が断続的です。また、飲料水や食料の補給はどうなのか?という疑問がありました。そのため、南伊豆ロングトレイルのコース概要について説明します。
コース概要
松崎町から石廊崎まで区間は、青字の17区間に分けることができます。

各区間のルートと路面状況をまとめました。
通しで歩くことにこだわらなければ、
- 区間4〜8(岩地〜三競展望台〜雲見海岸〜烏帽子山〜高通山〜波勝崎モンキーベイ)
- 区間11(子浦日和山)
- 区間13〜14(妻〜二十六夜山ジャングル景観コース〜吉田〜千畳敷)
がお勧めです。(下表の赤字区間)

事前に、情報は松崎町の企画観光課のホームページから入手することもできます。メールで依頼すればパンフレットも送付して頂けます。その中の南伊豆歩道運営協議会が作成した『南伊豆を歩く』というパンフレットが参考になりました。上図は、パンフレット『南伊豆を歩く』に追記しています。
コース見どころ
主なコースの見どころを紹介します。
【三競展望台から眺め】(区間5)

【雲見海岸と烏帽子山】(区間5)

【烏帽子山山頂からの眺め】(区間6)

【雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場からの眺め】千貫門と烏帽子山と富士山(区間7)

【高通山の北展望台からの眺め】(区間8)

【高通山山頂からの眺め】(区間8)

【子浦日和田山からの子浦港】(区間11)

【吉田浜】(区間14)

【吉田浜から富戸ノ浜のトレイル】(区間14)

飲料水と食料の補給ポイント
【飲料水】
各集落には、かなりの確率で自動販売機がありました。今回は冬場だったため、ペットボトル1〜2本を持っていれば十分で困りませんでした。自動販売機を見つけたのは、松崎町、石部、雲見、伊浜、子浦、妻良、入間、石廊崎です。暑い季節の場合、各集落で飲料水を購入することをお勧めします。
【食料】
食料については、無補給で計画した方が良いです。
松崎町にはコンビニがあります。また、雲見にはスーパーがあり、入手できそうです。ただし、今回は水曜日の定休日だったため、確認できていません。
石廊崎オーシャンパークにはレストランもありますが、営業時間が9時〜16時で注意が必要です。
注意点(宿泊先、強風)
【宿泊先】
今回、松崎バスターミナルから石廊崎まで2泊3日で歩いきました。テント泊であったため、キャンプ場のある雲見で1泊目、入間で2泊目としました。
2日目は距離が26km、登りが1700mと長いため、テント装備一式を持って走破するのは、一般的には厳しいです。私の場合、休憩時間34分とほぼ休まず歩いて9時間8分かかっています。ヤマレコによるとコースタイムの0.7〜0.8倍で歩いており、決して遅いペースではありませんでした。
もしたどり着けない場合は、吉田浜で野営という選択になります。吉田浜にはトイレがありますが、飲料に適した水がないため、フィルターあるいは水を持参する必要があります。吉田集落には自動販売機は見当たりませんでした。野営については、伊豆半島の海岸の一部で、6月1日から9月30日までの間、県条例によりキャンプを禁止となっていますので、注意が必要です。
民宿や旅館などに宿泊するならば、子浦、妻良、吉田となりそうです。吉田には素敵な宿はあります。ただし、集落が小さいため、宿泊施設が少ないという問題があります。一方、子浦、妻良に宿泊した場合、3日目の距離が長くなるため、脚力に応じて区間16〜17(入間〜石廊崎)を省略というルート変更が必要です。

※距離と時間は自分の記録(ヤマレコによると標準時間の0.7〜0.8倍)です。
【強風】
冬季は地形的に風が強いです。特に、太平洋側の天気が良い西高東低の冬型の気圧配置の時、強風に注意が必要です。特に強風なのは、
- 区間6(烏帽子山)
- 区間11(落居口バス停→子浦日和山→子浦)
- 区間13(妻良→二十六夜山ジャングル景観コース→吉田)
- 区間14(吉田→富戸ノ浜→千畳敷)
です。
参考までに烏帽子山山頂での風の状況の動画です。飛ばされそうで、ビビりながら撮影したので、みにくい動画になって申し訳ありません。
実際歩いた記録
歩いた記録の詳細です。

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