四国歩き遍路26日目|八十八ヶ所(47〜53番) 長珍屋から麦宿 伝へ!松山市内の札所を連続打ち

四国・四国遍路

【本日の記録】

 * 天気: 晴れ

 * 歩行距離: 29.2km(※GPSの実測値)

 * 累積標高: 上り 202m / 下り 284m(※GPSの実測値)

 * 時間: 8時間17分(活動6:21、休憩1:56 ※実測値)

 * 困難度: ★★★☆☆(平坦な街歩きだが、お寺7箇所と約30キロ歩いたため星3つ)

 * 宿泊地: 麦宿 伝 Guest House Brew(松山市)

 * 区間距離(目安):

   * 長珍屋 〜 47番 八坂寺:約1.0km

   * 47番 八坂寺 〜 48番 西林寺:約4.5km

   * 48番 西林寺 〜 49番 浄土寺:約3.2km

   * 49番 浄土寺 〜 50番 繁多寺:約1.7km

   * 50番 繁多寺 〜 51番 石手寺:約2.8km

   * 51番 石手寺 〜 52番 太山寺:約10.5km

   * 52番 太山寺 〜 53番 円明寺:約2.5km

   * 53番 円明寺 〜(JR伊予和気駅〜三津浜駅は電車移動)〜 麦宿 伝 Guest House Brew

   * 総距離:約29.2km

快適な長珍屋を出発し、平坦な松山市内へ(47番〜48番)

昨晩はお遍路宿の長珍屋でゆっくりと休んだものの、前日の約38kmに及ぶ過酷な山越えの疲れはまだ多少残っている。

優しい春の日差しを受けながら、今日の道のりを歩き始めた。今日は松山市内を巡り、札所を次々と打っていく予定だ。

まずは宿を出てすぐ、約1km先にある第47番・八坂寺へ向かう。

八坂寺は、修験道の開祖である役行者によって開基されたと伝わる古刹だ。境内にある「極楽橋」が見どころのひとつだが、実際に渡ってみると意外と小さかった。昨日の岩屋寺のような険しい山道はなく、フラットな道が続くので足取りは軽い。無事に参拝を済ませた。

次は第48番・西林寺を目指す。

ここは弘法大師が杖を突いて水脈を見つけたとされる「杖の淵」の伝説が残る、水にゆかりの深いお寺だ。

しかしここで、納経所で御朱印をいただく際に、納経帳が墨でボタボタになってしまうトラブルが発生!書き手の方は「今までにない字になってしまった…」と申し訳なさそうに謝ってくださったが、裏にまで染みなくてよかったし、人と違う良い味が出たものになったと前向きに考えることにした。私にとっては、水ではなく「墨」に縁があるお寺となった。

久万高原の山深い景色から完全に街の景色へと変わり、アスファルトの道を淡々と歩いていく。道路が狭いうえに交通量が多く、歩道がないところも多いので、結構気を使いながら歩く必要がある。ただ、札所間の距離が数キロ単位と短いため、精神的な負担は少ない。

札所が続く市街地ルート(49番〜50番)

西林寺から第49番・浄土寺までは約3.2km。

浄土寺は空也上人が滞在し布教を行ったお寺として知られ、重要文化財に指定されている空也上人立像が安置されている歴史あるお寺だ。ただ、この仏像は普段は非公開となっていることが多く、本堂の中を覗いてみたものの、残念ながらお目にかかることはできなかった。

そして浄土寺から第50番・繁多寺まではわずか1.7kmほど。

繁多寺は松山市街や瀬戸内海を一望できる高台に位置しており、かつて一遍上人もここで修行したとされている。境内からは松山市街地がよく見えた。ポンポンと連続して札所を打つことができる、歩き遍路にとってはボーナスステージのような区間だ。

浄土寺、繁多寺と順調に参拝を進めていく。

街中を歩いていると、山間部では見かけなかったお店や生活感のある風景が広がり、同じ歩き遍路でも昨日までとはまるで違う旅をしているような感覚になる。大自然の中にいた昨日から一転、都会の風景に違和感を覚えている自分がいた。

四国屈指の名刹、51番・石手寺へ

繁多寺を出発し、次に向かうのは第51番・石手寺だ。

石手寺は道後温泉のすぐ近くにあり、国宝の二王門をはじめ、本堂や三重塔など多くの重要文化財を抱える四国霊場屈指の名刹である。また、弘法大師に許しを請うために四国を巡り、息絶える直前に石を握らされたという「衛門三郎伝説(お遍路の起源)」の舞台としても非常に有名だ。

境内に入ると、これまでの静かなお寺とは雰囲気が全く違い、道後温泉の近くだけあって参拝者の数が桁違いに多い。三連休の中日ということもあり、観光客でごった返していた。

また、本堂の裏には「マントラ洞窟」と呼ばれる不思議な洞窟がある。中に入ってみると、薄暗い空間に無数の仏像が安置されており、驚くほど奥のほうまで道が続いている、非常にミステリアスな場所だった。

洞窟を抜けて裏山を登り、そのまま山を下りると、なんと道後温泉のど真ん中に着く。

観光客で賑わうアーケード街も通って街中へ出たが、この人混みの中で「歩き遍路の衣装」は完全に浮いている。お遍路感バリバリの格好で観光地を歩くのは、正直ちょっと恥ずかしかった。

お昼ご飯は、街中の「愛さん家」で鯛の刺身定食をいただいた。

予定変更で52・53番も参拝!電車を活用し「麦宿 伝 Guest House Brew」へ

刺身醤油が関東と違って濃厚なのが良い。さらに、ツマが大根ではなくオニオンスライスというのもとても新鮮だった。脂っこい魚ではなく、鯛のようなあっさりした刺身にはオニオンスライスがよく合うということがわかり、大満足の昼食となった。

石手寺での参拝を終えた時点でまだ時間が早かったため、急遽予定を変更し、このまま52番と53番も打つことにした。

まずは第52番・太山寺へ向かう。

ここは山門へと続く真っ直ぐな直線道路が、お寺らしい非常に良い雰囲気を醸し出している。いざ山門をくぐると、今度は本堂までが遠い。小高い丘のような森の中を登っていった先に、ようやく本堂が姿を現した。

そこから第53番・円明寺までは2キロちょっと。そんなに遠くはない。

円明寺は、先ほどの太山寺の森の中というロケーションから一転して、完全に町の中にある平坦なお寺だ。ここは四国霊場で最も古いとされる「銅板の納札」が発見されたことでも知られている。

結局、本日はなんと7箇所ものお寺を参拝した。1日で回った数としては、これまでで一番多い。

参拝後、53番の近くにある伊予和気駅から三津浜駅まで、JRの電車を利用して本日の宿へと向かった。大都市の交通網ならではの、電車を活用した作戦だ。

そして本日の宿「麦宿 伝 Guest House Brew」に到着。

ここは古民家をリノベーションしたとてもおしゃれな宿で、一階がバーになっている。しかもここはブルワリー(醸造所)を併設しており、自家製のおいしいビールを作っているのだ。クラフトビールは10種類ほどあり、ついつい飲み過ぎてしまう。松山まで歩き抜いてきた体への、最高のご褒美だ。

ここは古民家をリノベーションしたとてもおしゃれな宿で、一階がバーになっており、美味しいビールが飲めるのが最高だ。

晩御飯は、教えてもらった居酒屋「いとさん」へ。

少しつまんだ後、このあたりの名物だというお好み焼きで締めることにした。カウンターで食べていた地元の常連さんが「ここのが一番美味しいよ」と太鼓判を押してくれたので、そば入りを注文。これは「三津浜焼き」というらしい。生地を半分に折りたたんでいるのが特徴的だ。地元の人に楽しくイジられながら美味しくいただいた。

まさか松山にお好み焼きが名物の場所があるとは知らず、思いがけない嬉しい出会いとなった。

明日は松山を抜け、さらに海沿いの北条から今治方面へと歩き続ける予定だ。

【ヤマレコの記録】

詳細なルートの参考用として、ヤマレコの記録をつけておきます。

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