【登山&街歩き】飯能アルプス(天覚山~多峯主山~天覧山)と飯能街歩き

歩く旅

コース概要

飯能アルプスは、『飯能の天覧山から多峯主山天覚山、大高山、子ノ権現、高畑山、そして伊豆ヶ岳と、奥武蔵の山々をつなぐ縦走路』と言われています。

今回は、飯能寄りの東側半分の『天覧山、多峯主山、天覚山』を歩いてきました。

最高点の標高は443mと高くはありませんが、山頂からの眺めは良くて、関東平野を囲んでいる山々を見ることができます。特に、冬場は空気が澄んでいるので、お勧めのルートです。

距離12.6km、獲得標高775m、4時間9分(休憩41分、ヤマレコの標準時間の0.6〜0.7)でした。

【ルート地図】

東吾野駅をスタートし、天覚山に登り、飯能アルプスを通って多峯主山、天覚山を辿っていきました。下山後は、飯能の街歩きをし、東飯能駅がゴールです。

【標高グラフ】

飯能アルプスは低山ですが侮ってはいけません。細かいアップダウンの連続。天覚山を登れば、あとは下り基調に思えます。しかし。登り返しが多く、下っている感はあまりなく、注意が必要です。

東吾野駅〜天覚山

東吾野駅をスタート。西武秩父線は単線。秩父行きと飯能行きの電車が待ち合わせる。踏切が上がるのを待つ。

東吾野駅で上下線が待合せ中

スギ花粉で目が痒い。いや、電車の中からすでに痒かった。花粉が入った感じで目がゴロゴロする。『やばいかも』と山に来たことを後悔する。

『運動を始めると花粉症の症状が軽減される。運動によって、交感神経の活動が高まり、鼻の粘膜の血管が収縮するからだ。』と耳鼻科の先生が言っていたことを思い出す。気持ちが前向きになる。さあ、歩き始めよう。

ここは、駅から数分で登山口に入れるのがすごく良い。登山道から車道に一瞬出たあとに、本格的な登山道になる。振り返ると杉林の向こうに朝日が登ってくる。この前歩いた熊野古道と雰囲気が似ている。

朝日が差し込む杉林

稜線に出る前は、結構急な登りになる。

杉の根っこをヨイショと登

奥武蔵には、神社仏閣が多い。天覚山の下に両峯神社跡があった。2002年まで社殿があったとのこと。

両峯神社跡

たまに見かけるこの字。石敢當(いしがんとう)は、字路や三叉路などの突き当たりに「石敢當」の文字を置くことで、魔物の侵入を防ぐ’魔よけとしていたようだ。

「石敢當」の魔除け

天覚山は木に囲まれている。しかし、東南方向の展望は良い。東京の摩天楼がきれいに見え、南側は、大山、丹沢から奥多摩さらに秩父の山々が見える。

大覚山の山標

大覚山からの眺望

左側から大山、そして丹沢の山々

東京の摩天楼がよく見える

摩天楼を拡大して撮ってみる

天覚山〜多峯主山

天覚山からは下り基調だと言って舐めてはいけない。下っているけど、登り返しが多くて、同じ時間くらい登っている。だから下っているけど登っている感覚になる。展望はあまりないが、気持ちの良い杉林の中のトレイル。

綺麗な林だが、やっぱりスギ花粉が気になる

久須美山には小さな祠があった。

久須美山山頂

久須美山の先には、久須美山ケルンというのがあった。永田山と書いてある。

久須美山ケルン(永田山)

多峯主山の登山口までは住宅地に一度下りてくる。山が近くて、庭が広くて別荘みたいな家が多くある。週末をエンジョイできそう。遠くには日光方面の山々が見える。どの山かちゃんと分かった方が良いと思って、「AR山ナビ」というアプリを下山後インストールした。これでどの山か自信を持ってわかるようになる。いつもは山頂にいくと詳しい人がいて、教えてもらうことが多かった。

永田台という住宅地まで下りる

日光方面の山々と思われる(たぶん)

一度車道に出る。その後、多峯主山登山口よりトレイルに入る。山頂まで一気に登ると思ったが、一度登って、大きく下る。なかなかアップダウンは終わらない。「私有地立ち入り禁止」の看板が目につく。

多峯主山登山口

山頂は標高271mと低いにも関わらず、360度近い展望がある。山頂は少し広場みたいになっている。椅子とテーブルもあり、ゆっくりできる。そこからは、東京方面、富士山、丹沢、奥多摩方面を望むことができる。

山標の後ろは秩父の山並みが見える

多峯主山山頂

奥多摩の山の向こう富士山がひょっこり見える

大山〜丹沢の山々

スカイツリー〜東京高層ビル群

多峯主山〜天覧山

多峯主山からは幅のある緩やかな道を歩き、階段で小川のあるところまで一度下りる。そこから天覧山までの登りは短い。天覧山の標高はわずか195mだが、山頂からの眺めは低山と思えない。富士山はもちろんのこと、少し近づいたので、東京がさらに近く感じる。多峯主山では気づかなかったが、東京のビルの向こうに、ビルより高い塊が見える、房総半島の山だろう。

天覧山山頂

東京のビルの向こうに、房総半島の山が見える

天覧山の山頂の下には、十六羅漢像がある。徳川綱吉と関係している。江戸時代のものかもしれない。

天覧山直下にある十六羅漢像

飯能街歩き

天覧山からは数分歩くとトレイルは終わり。そこからは一車線の舗装道路で登山口に着く。楽に登れるので、初日の出のメッカのようだ。

飯能の街中には古い佇まいの家がぽつぽつある。その中の一つの指定文化財『店蔵 絹甚』で雛飾り展が行われていた。飯能市を代表する産業であった絹関連の買継商を営んだ建物でそれだけでも趣がある。さらに、吊し雛から5段飾りまであり圧巻であった。

「店蔵 絹甚」での雛飾り展

さらに街中で『丸屋酒店』を発見。ワインの品揃えも豊富だが、今回は地元のお酒を物色する。五十嵐酒造の『五十嵐』というお酒は地元の酒屋しか卸していないようで、なかなか入手できないようだ。予約した酒を買いに来ている人がいる。季節限定『立春朝搾り 天覧山 純米吟醸生原酒』とのこと。予約しないと買えないレア酒。今年は少し多めにできて、たまたま余っているとのことで、購入することができた。何ともラッキーである。熊野本宮で入手した『勝守』が効いたのかもしれない。

立春朝絞り酒とは、

立春の日の未明に搾りあがったお酒をその日のうちに楽しむ。酒屋さんが地域の蔵元まで足を運び、神主さんのお祓いを受ける。厳しい冬を越えて新しい春が始まる日に、縁起のよい限定酒のこと。

名前が「天覧山」というのもすごく良い。たった今、登ってきた山だ。

立春朝搾り 天覧山 純米吟醸生原酒(左側)

お腹が減ってきたので、東飯能駅前の割烹『一ふじ』で週替わり定食を頂く。牡蠣フライとヒレカツ。さらにお刺身までついている豪華版のランチだった。

「一ふじ」の週替わりランチ

飯能は古い街並み、美味しい食べ物とお酒があり、下山後の街歩きを楽しむことができた。前回の秩父の食べ&飲み歩きに続いて、下山後も楽しめるエリアだ。

『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』を見たばかり。 ”埼玉最高感が半端ない”、”埼玉解放戦線ありがとう”という気持ちで家路に着く。

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