はじめに
大島庄治さん(J氏)によるテンカラフィッシング教室が秩父フライフィールドで開催されることを知り、参加してきた。
Jさんはサービス精神旺盛の方で、丁寧に色々教えてくれた。参加人数も6名と少人数で、個別指導もあり。管理釣り場を貸切ということで、ゆったりを釣りを楽しむことができた。また、参加者は初心者の方も多かったにも関わらず、皆さんの学ぼうという意識の高さにも刺激を受けた。
大島庄治さん(J氏)によるテンカラフィッシング教室
テンカラは、竿に糸と毛鉤を付けた非常にシンプルな渓流釣りの釣り方。釣りを始めて2年目で、少しづつイワナを釣ることができて来て、テンカラ釣りの奥深さを感じている。
講師のJ氏こと大島庄治さんは、関東地方を拠点に活動されているテンカラ釣り師。特に、秩父のテンカラエキスパートとして知られている。
釣りを教えてもらった高校の同級生の師匠二人はルアーとフライなので、テンカラ釣りの基本を学びたくて、テンカラフィッシング教室に参加した。

今回教わった主な内容:
- 毛鉤の巻き方
- 仕掛けの作り方・結び方
- 竿の扱い方
- 投げ方(源流域での投げ方も教わる)
- 魚を誘う竿と毛鉤の動かし方
毛鉤の製作実演
毛鉤の巻き方を実践してもらった。初めてみたので、理解はちゃんと理解できなかったかもしれないけれど、こんな道具と素材を使って毛鉤を作るんだと理解した。




上の写真は、J氏が一般的に使っている毛鉤。ピンク色が好みとのこと。一般的に釣れるのは、黒色の毛鉤と言われている。しかし、J氏はピンクが一番釣れているとのこと。色よりも毛鉤のシルエットが重要と言われていた。濁っている時は、黒色で大きめの毛鉤が有効であるとおしえてもっらった。
針のサイズは、12番か14番。自分は14番をおもに使っていたので、針のサイズの選択としては良さそうだった。
逆さ毛鉤を作る実演もあった。J氏はあまり逆さ毛鉤が好みではないとのこと。どの毛鉤を使うかは、どんどん釣りをし、慣れていって自分のスタイルを作っていけば良いとのことのようだ。
逆さ毛鉤は、淵のような深いところの岩陰にいるイワナを誘い出すのに有効。毛鉤を沈めて上下に動かして、羽根の部分が開いたり閉じたりすることによって魚を誘う。
リバーピークの極というテンカラ竿を振らしててもらった。軽くてしなやかだった。自分が興味を持ったのは、山岳用のテンカラ竿。山岳スペシャルと呼ばれるものだった。登山と釣りという自分のスタイルに合っている。次回は購入しようと思った。
river peak(リバーピーク) テンカラロッド 「極 テンカラ」 (3.3m) 新品価格 | ![]() |
river peak(リバーピーク) 山岳スペシャル てんから竿 (2.7m, Rod only) 新品価格 | ![]() |
釣りの実践指導
今回の教室が開催されたのは、「秩父フライフィールド」。秩父鉄道の浦山口から徒歩で行くことができ、浦山ダムのすぐ下にある。

川には30cm以上のニジマスがたくさん泳いでいる。ここで、釣りの実践講習を受ける。
竿とライン、ラインとハリス、ハリスと毛鉤の結び方を教わる。釣り始めには、ラインのよりを戻すことが大切だと教わった。ラインを背中に回して思いっきり引っ張ってよりを戻すことを学んだ。しっかりよりを取ることが、キャストの精度に関わる。
キャストに一番重要なのは、毛鉤から水面に落とすことである。ラインを水面にベチャッと落としてはいけない。ふんわり毛鉤を落とすイメージ。
Jさんの仕掛けは長めだった。ラインは竿より長い。ハリスは1.7mが基本のようだ。ラインの取り回しが大変で、毛鉤をなくすことはやむ得ないと割り切っているとのこと。自分の仕掛けは、ラインと竿が同じで、ハリスも1mくらい。源流域では問題ないが、広くて瀬を流す場合は、ハリスを長くした方が良いとアドバイスを受ける。
源流域では、木が生い茂っていて、キャストできないことが多い。その場合、ラインの先端部分を持って、前方で下から上に投げる方法を教わった。もっと狭い場所では、ラインを引っ張り、竿の先端を上方にしならせて弾く方法を教わった。来年3月になったら、源流域で実践してみたい。
魚の誘い方も実践指導があった。普通に毛鉤を流しても魚の反応がない時には、毛鉤を動かして魚を誘う。浮いた毛鉤と沈んだ毛鉤で、動かし方を実践してもらって、自分も真似をしてみた。Jさんが魚を誘うとすぐにヤマメが釣れた。釣りの腕の差とはこういうものかと、感動した。
沈める毛鉤をJさんから頂いて、試してみた。淵の下の方にいる魚の鼻先に垂らすと食いつくという。自分の毛鉤には食い付かず、Jさんの毛鉤には60cmクラスのニジマスが食いついた。ハリスが切れて釣り上げることはできなかったもののやはり腕前の違いを実感させられた。

自分が釣ったニジマス。サイズは30cmくらいで、今まで釣った中で一番大きくて、引きが強かった。最初は何度かバラしてしまったが、いつか釣りたいと思っている尺イワナの練習になったはずである。

普段ルアー釣りをしている師匠は、35cm以上のニジマスを1分半くらい格闘しながら釣り上げていた。

いつ行っても秩父は良いところ
秩父ホルモンを食べながらビールを飲むために、今回は西武線の特急のラビューに乗って、秩父に向かった。秩父盆地に入ると名物の霧。山の上から見渡すと雲海が綺麗だろう。

西部秩父駅のひとつ手前に横瀬駅からは武甲山が見えた。

バスで秩父フライフィールドへ向かう。荒川を渡る橋からは霧と紅葉が綺麗だった。

釣りの後は、秩父ホルモンを食べたくて、番場通りを歩く。

昭和の渋い建物が多く残っている。有名なパリー食堂。

小池煙草店は今はカフェにリノベーションされている。

単線の秩父鉄道を渡る。

武甲山は秩父のシンボルで、どこからでもよく見えて、分かりやすい。

「秩父ホルモン369」に行ってみたが、貸切で入店できず。西部秩父駅の「秩父焼肉ホルモン酒場」にも行ってみたが、予約で満席。16時過ぎなのに、秩父は大賑わい。

結局、西武秩父駅のフードコートで、豚丼を食べる。こんにゃく山盛りとビールを飲みながら、本日学んだことを復習した。

いつ行っても秩父は良いところだ。
笠間直穂子さんの「山影の町から」を読んだことを思い出した。秩父へ移り住んだ仏文学者のエッセイ。自然に近いところで住む日常を知ることができる本だった。
新品価格 | ![]() |




コメント