はじめに
「西の四万十川、東の那珂川」——そんな言葉を聞いたことはありますか?
関東有数の清流として知られる那珂川の中流域、栃木県東部の那珂川町周辺へドライブしてきました。
那珂川は天然遡上の鮎で知られる関東屈指の美しい川。今回は、海のない栃木県ならではの「淡水魚の水族館」と、清流が育んだ「川魚の食文化」を堪能するドライブ旅を紹介します。
日光や那須といった王道観光地とは一味違う、新しい発見に満ちたマイナーエリアの魅力をお届けします。
栃木県唯一の水族館「なかがわ水遊園」へ
まず訪れたのは、那珂川のほとりに建つ「栃木県なかがわ水遊園」です。
海のない栃木県ですが、ここは「川」を中心にした大変ユニークな水族館です。目の前を流れる那珂川の魚から、遠く離れたアマゾン川、そして憧れの海(サンゴ礁の魚)まで、大小あわせて約60もの水槽が展示されています。
源流から下流へ。大迫力のイワナに驚愕!
館内に入ると、まずは那珂川の上流域を再現した水槽からスタート。美しいイワナやヤマメが出迎えてくれます。

特に驚いたのが、滝壺を模擬した源流域の水槽。なんと50cmほどもある巨大なイワナが悠々と泳いでいたのです。「イワナってこんなに大きくなるんだ!」と、いきなり度肝を抜かれました。いつか釣りたいと夢見ている尺イワナが小さく思えました。

展示はそこから徐々に下流へと進んでいき、川の生態系の変化を歩きながら楽しく学ぶことができます。
トンネルから見上げる!アマゾン大水槽
そして、この水族館最大のハイライトと言えるのが「アマゾン大水槽」です。
なんと水槽の中がトンネルになっており、巨大なアマゾン川の古代魚(ピラルクーなど)を下から見上げて観察できる大迫力の造り。

実はこの魚、私が自然観察員の講習会で知り合った方が、実際にアマゾン川で釣って持ち帰ってきたものなのだそう!館内では実際にその時の映像も流れており、ロマンを感じずにはいられませんでした。
また、水族館の「アクアドーム」では魚だけでなく、ナマケモノやカピバラやオウムなどの愛らしい動物も見学でき、癒やし度も満点です。


鮎パフェでひと休み
ひと通り見学した後は、入り口横にある「なかカフェ」で休憩タイム。
ここで注文したのは、ご当地感満載の「鮎パフェ」です。もちろん本物の鮎が入っているわけではなく、鮎の形をした可愛らしい最中の皮がトッピングされていました。

水族館は大きな池の中に建てられており、外に出ると大池には美しいハスの花が咲き始めていました。自然と調和した素晴らしいロケーションです。


清流の恵みを味わう老舗「林屋川魚店」
水族館で川の生き物たちについて学んだ後は、いよいよこの地域の「食文化」に触れるべく、「林屋川魚店」へ足を運びました。
お店は、那須連山を水源とする那珂川と、塩原を水源とする箒川(ほうきがわ)がちょうど合流する絶好の場所に位置しています。
那珂川の約150kmに及ぶ流程は、人工の堤防が少なく、歳月をかけて削られた巨岩や断崖が点在する自然豊かな清流。林屋さんは創業以来五十余年、春のアイソ、夏の若鮎、盛夏の鰻、秋の落ち鮎、冬の甘露煮など、四季折々の那珂川の恵みを商ってきた老舗です。
林屋川魚店というお名前から、こぢんまりとしたお店を想像していたのですが、到着してびっくり。とても立派で大きな建物です。

店先では職人さんが手際よくうなぎを捌き、炭火でうなぎや鮎を焼いている姿を間近で見ることができます。ブロワーで排出された煙と、香ばしい醤油の匂いが辺り一面に漂っており、店内に入る前からテンションは最高潮になりました。

店先のベンチでいただく「極上・子持ち鮎の塩焼き」
こちらのお店はレストランの併設はなく、基本は持ち帰り専門店ですが、店先のベンチで購入した焼き立てをいただくことができます。
今回は「あゆの塩焼き」と「うなぎの白焼き(2枚)」を購入しました。
まずはあゆの塩焼き(2匹で1,280円)を店先のベンチでパクリ。

これが……今まで見たことがないくらいの大きさ。しかもお腹には卵がたっぷり詰まった「子持ち鮎」です。職人さんが炭火でじっくり丁寧に焼きあげた一品だけあって、皮はパリッと、身はふっくら。今まで食べた鮎の中で間違いなく一番ゴージャスで、最高に美味しい鮎でした。
自宅で楽しむ、清流育ちの絶品うなぎ
そして、お楽しみの「うなぎの白焼き」は自宅へお持ち帰り。
大きなうなぎ2枚で4,894円。うなぎの質とこのサイズ感を考えれば、決して高くはありません。

1枚はそのまま「白焼き」として、グリルで数分温め、シンプルに塩とわさびでいただきました。タレがないからこそ分かる、うなぎ本来の濃厚な旨味。那珂川の清流で育ったうなぎは泥臭さなどの臭みが一切なく、まさに絶品です。

もう1枚は、付属のタレを使って「蒲焼」に挑戦しました。
「自宅でうまく蒲焼にできるかな…?」と少し不安でしたが、お店でいただいたレシピ通りに調理したところ、うまくいきました。
【林屋直伝!自宅での美味しい蒲焼の作り方】
- うなぎを80℃以上のお湯に2〜3分浸して温める。
- 平鍋に「林屋のたれ」を入れ、同量の水またはお酒を加えて煮立たせる。
- お湯から取り出したうなぎを鍋に入れ、タレを絡めながら少し煮る。
- 煮上がったうなぎを炊きたてのご飯に盛り、フライパンに残ったタレを回しかける。


そして、この最強のうなぎを受け止める「お米」にもこだわりました。
先日茨城で購入した、日本一のコシヒカリとも称される「ななかいの里コシヒカリ」です。
うなぎ屋さんのごはんに勝るとも劣らない、最強のごはんと最高級のうなぎ。これ以上ない、究極の「おうちうな丼」が完成しました。

▼使用したお米についての過去記事はこちら
【茨城・城里町】日本一の米「ななかいの里コシヒカリ」と水戸黄門ゆかりの「古内茶」を味わう
まとめ:新しい発見がある「那珂川エリア」
日光や那須といったメジャーな観光地に比べると、那珂川町周辺は少しマイナーなエリアかもしれません。しかし、大自然の恵みをダイレクトに感じられる水族館や、地元で愛され続ける食文化など、わざわざ足を運ぶ価値がある素晴らしいスポットに溢れていました。
人混みを避けて、のんびりと自然や食を満喫したいドライブ旅に、ぜひおすすめしたいエリアです。
行き方(アクセス情報)
◆ なかがわ水遊園
- 住所: 栃木県大田原市佐良土2686
- 車でのアクセス:
- 東北自動車道「西那須野塩原IC」より約45分
- 東北自動車道「矢板IC」より約45分
- 常磐自動車道「那珂IC」より約60分
- 公共交通機関: JR宇都宮線「西那須野駅」から関東自動車バス「馬頭行き」に乗車(約40分)、「田町」下車、徒歩またはタクシー。※土日祝日は西那須野駅から水遊園までの市営バス運行あり(要事前確認)。
- Googleマップ: https://www.google.com/maps/search/?api=1&query=なかがわ水遊園
◆ 林屋川魚店
- 住所: 栃木県那須郡那珂川町小川171-8
- 車でのアクセス:
なかがわ水遊園から車で約15分。国道293号線または県道沿いを南下すると到着します。ドライブの立ち寄りルートとして完璧な位置関係です。駐車場完備。 - 公共交通機関: JR宇都宮線「氏家駅」より関東自動車バス「馬頭行き」に乗車(約45分)、「小川」バス停下車すぐ。
- Googleマップ: https://www.google.com/maps/search/?api=1&query=林屋川魚店+那珂川町


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