はじめに
ちょっと前のシルバーウィーク期間中、仙台郊外にある「定義如来 西方寺」と「秋保温泉」へ、食べ歩きを兼ねた半日ドライブに出かけてきました。
「定義さん」の愛称で親しまれるこの地域も秋保温泉も、宮城県内では非常に有名な観光地です。しかし大型連休中にもかかわらず激しい渋滞に巻き込まれることもなく、人込みでごった返すような息苦しさもありませんでした。東京周辺の観光地と違って、自然の広がりがあり、どこかゆったりとした空気が流れているのが仙台郊外の良いところです。
今回訪れたスポットの概要
まずは今回立ち寄った2つの名所の概要と基本情報です。
【定義如来 西方寺】
仙台市青葉区の山あいに位置する浄土宗の寺院で、古くから「定義さん」の愛称で親しまれています。一生に一度の願いを叶えてくれる「一生一願」のご利益をはじめ、子宝・安産・縁結びの祈願所として古くから篤い信仰を集めています。
- 所在地:宮城県仙台市青葉区大倉字上下1
- 拝観料:無料(境内自由)
- 主なご利益:一生一願成就、子宝・安産、縁結び
【秋保温泉】
仙台市太白区に位置し、「仙台の奥座敷」として全国的にも知られる名湯です。開湯は1,500年以上前とも言われ、別所・野沢と並び「日本三御湯」の一つに数えられます。伊達政宗公をはじめ歴代仙台藩主も湯治に訪れた歴史を持ち、名取川沿いに広がる渓谷美と温かな湯に癒やされるスポットです。
定義如来 西方寺:歴史ある境内と門前町グルメ
車で現地に到着すると、駐車場は十分な空きがあり、駐車待ちもゼロ。駐車場代も参拝料も無料という、なんとも太っ腹でありがたいお寺です。
定義如来 西方寺の境内を散策
まずは境内の深遠な空気感を味わいながら、じっくりと参拝しました。
山門
昭和7年に建立された、総青森ヒバ造りの重厚な山門。門の両脇には精巧な木彫りの仁王像が安置されており、圧倒的な存在感で参拝者を迎えてくれます。



御廟 貞能堂
平重盛の重臣・平貞能公を祀るお堂(国の登録有形文化財)。「お堂を建て替えてはならない」という古くからの禁忌を守るため、古いお堂を内側に残して包み込むように建てられています。向拝の鳳凰や龍の見事な彫刻にも目を奪われます。

境内の御神木(杉)
貞能堂の傍らに大きくそびえ立つ大きな杉の御神木。しめ縄が施された太い幹と見上げるほどの高さがあり、境内の長い歴史と荘厳な空気感を肌で感じることができます。

天皇塚・連理のけやき
貞能堂の裏手にある「天皇塚」は、安徳天皇の冥福を祈り遺品を埋めたと伝わる場所です。かつて塚の上には2本の幹が結びついた「連理のけやき」があり、現在はご神木として根株が祀られています。子宝や縁結びの祈願所としても親しまれている歴史ある場所です。

西方寺大本堂
平成11年に建立された木造の大本堂。ご本尊である阿弥陀如来(定義阿弥陀如来)が祀られており、広々とした境内の中心で日頃の感謝とお祈りを捧げました。

五重塔
昭和61年に建立された、高さ約29メートルの宮城県内唯一の木造五重塔。総青森ヒバを使用し、釘を一本も使わない伝統工法で建てられています。周囲の自然や浄土庭園と調和する端正な姿は実に風情があります。

「定義さん 見どころ 食べどころ map」で巡る門前町グルメ
門前町の散策には、現地で入手できる「定義さん 見どころ 食べどころ map」があると非常に便利です。参道沿いには立ち寄りたくなるお店やスポットがコンパクトに集まっています。

定義門前町の名物グルメといえば、次の3つが代表的です。
1. 三角定義あぶらあげ:低温と高温で二度揚げした、外カリ中フワの定義山の代名詞。

2. やきめし:甘辛い味噌を塗って香ばしく焼いた、大ぶりの味噌焼きおにぎり。

3. 揚げまんじゅう:サクッとした食感の生地の中に餡子がたっぷり詰まった甘いおやつ。

あぶらあげといえば「定義とうふ店」が有名で、長蛇の列ができていました。


しかし、今回は3品一度に味わいたかったため、山門のすぐ目の前にある「新茶屋」さんにお邪魔しました。

新茶屋さんはロケーションが抜群な上に、ゆっくり座って食べられるのが嬉しいポイント。特製タレで焼き上げた三角あぶらあげ、香ばしいやきめし、そして締めの揚げまんじゅうまで一通り堪能しました。

ちなみに揚げまんじゅうはすぐ近くの「揚げまんじゅう 明友」で作られていますが、シルバーウィーク期間中は6個セットのみの販売でした。新茶屋さんでは1個から注文できるのがありがたく、温かいお茶のサービスとともに昔ながらの茶屋気分を満喫できました。
マップを見ると、ほかにも手打ち蕎麦の「十里」、ピザや牛タン串焼きの「伍助茶屋」、伝統の定義こけしを扱う「有路こけし店、手作り水餃子の「美味屋」など、魅力的なお店が目白押しです。今回立ち寄れたのはほんの一部に過ぎず、門前町の奥深さを実感しました。
近隣には作並温泉もあるので、いずれゆっくりと滞在してみたいところです。
【歩き旅好きとしての独り言】
四国お遍路などで自分の足で歩いてお寺に参拝してきた経験があると、車でピュッと到着してしまうことに少し違和感を覚えてしまいます。心の準備が整わないまま着いてしまったり、周囲の風景と一体化したお寺の荘厳な雰囲気をじわじわ感じていく感覚が得られなかったり……改めて「歩き旅」の良さを再発見しました。目的地の手前1kmからでも歩けると良いのですが、歩道や途中の駐車スペースの問題もあり、なかなか難しいです。
秋保温泉:「さいち」の名物おはぎ
定義山をあとにし、次に向かったのは秋保温泉です。
ここでの目的は、おはぎの売上個数が日本一とも言われる有名店「主婦の店 さいち」。なんと平日でも5,000個〜6,000個、週末や祝日には1万個、お彼岸などの最盛期には1日で2万5,000個も売れるとのことです。サンドウィッチマンのお二人もしばしば紹介されている、全国的に有名なお店です。
外観は一見するとどこにでもある昔ながらのローカルスーパー。シルバーウィーク中ということもあり賑わっていましたが、第4駐車場まで用意されているためスムーズに車を停めることができました。

店内に入ると、おはぎコーナーに向かってずらりと長蛇の列ができていました。しかし、流れが非常に良く、1分ほどで目的のおはぎを手に取ることができました。

手に持つとずっしりと重く、ご飯もあんこもたっぷり。一口食べてみると、甘さは控えめでほんのり優しく、何個でも食べられそうな味わいです。「日本一売れるおはぎ」と言われる理由がよく分かりました。

また、「さいち」はおはぎだけでなく、店内全体の品揃えにこだわりを感じる素敵なスーパーでした。今回はおはぎと一緒に、秋保の地ビールと宮城県の地酒も購入しました。


今回は日帰りドライブのため温泉に浸かることはしませんでしたが、いつか秋保温泉の旅館に泊まり、じっくりお湯と街歩きを楽しんでみたいと思います。
仙台中心部からのアクセス
仙台市街地から今回巡った2つのスポットへの行き方をまとめました。ドライブはもちろん、路線バスでのアクセスも可能です。
定義如来 西方寺へのアクセス
- 車の場合:仙台宮城ICより国道48号線・県道55号線(定義さくらライン)経由で約40分。無料駐車場完備(約1,000台)。
- バスの場合:仙台駅西口バスターミナルより、仙台市営バス「定義」行きに乗車(所要時間:約1時間15分〜1時間20分)、終点「定義」下車すぐ。
秋保温泉へのアクセス
- 車でお越しの方
- 【東北道・仙台宮城ICから】国道48号線(仙台西道路)経由で約30分
- 【東北道・仙台南ICから】国道286号線経由で約15分
- バスでお越しの方(仙台駅西口より)
- 【タケヤ交通・仙台西部ライナー】63番乗り場発:約30分
- 【宮城交通バス】8番乗り場発:約50分
おわりに
仙台郊外は、都市の利便性と豊かな自然、そして美味しいローカルグルメが程よいバランスで調和している魅力的なエリアです。
今回の旅にあたっては、公益財団法人 仙台観光国際協会が運営する仙台市公式観光Webサイト「せんだい旅日和(https://www.sentabi.jp)」の情報も参考にしました。主要スポットの最新情報やモデルコース、イベント情報などが分かりやすくまとめられており、仙台周辺の旅計画を立てる際にとても重宝するサイトです。
混雑を避けてゆったりと美味と歴史を楽しみたい方は、ぜひ仙台郊外へのドライブ旅に出かけてみてください。


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