はじめに
「東北の紅葉を見よう!」という企画で、福島県の安達太良山へ行ってきました。 新幹線を利用すれば東京からの日帰りハイクも十分可能です。ただし、路線バスは往復1便しかないため、乗り遅れるとアウト。しっかりとしたタイムマネジメントが必要です。現地での歩行時間は6時間程度となりますが、今回はロープウェイを使わずに周回し、時間に余裕があったため鉄山まで足を伸ばしてきました。
【概要】
- 日程: 2026年10月17日(土) [日帰り]
- コース: 奥岳登山口 ~ 薬師岳 ~ 安達太良山 ~ 沼尻分岐 ~ 鉄山 ~ 峰ノ辻 ~ 勢至平分岐 ~ 奥岳登山口
- 歩行距離: 約12.4km
- タイム: 約5時間27分(山行 4:39 / 休憩 0:48)
- 累積標高: 登り 899m / 下り 901m
【コースマップ】

【標高グラフ】

アクセスと注意点(福島交通バスの複雑な決済システム)
【往路】東京〜二本松〜奥岳登山口
登山の前はしっかり食べたい派なので、朝食は移動中の新幹線の車内でしっかり摂りました。

- 東京駅 6:04発 → 郡山駅 7:23着(東北新幹線)
- 郡山駅 7:47発 → 二本松駅 8:09着(東北本線)
- 二本松駅 8:15発 → 奥岳登山口 9:05着(福島交通バス)
二本松駅での乗り換え時間は6分ですが、改札を出てすぐのところがバス停なので時間的には問題ありません。先週の3連休はバスがかなり混んでいたようで心配していましたが、当日は増発されてバス2便体制となり、無事に乗り切ることができました。時刻表上は50分とありましたが、実際は35分ほどで到着しました。

⚠️ バス支払いの注意点!
到着して驚いたのが、福島交通バスの決済システムです。支払い方法によって「乗車時にタッチするグループ」と「乗車時に整理券を取るグループ」にハッキリ分かれており、皆さん下車時にかなり戸惑いました。交通IC系でタッチで終わりとはいかず、皆さん戸惑います。結局、下車に5分以上かかりました…
- 乗車時にタッチするグループ(整理券不要)
- クレジットカード(Visa・JCBなどのタッチ決済): 乗降時にリーダーへタッチするだけで精算できる最もスムーズな方法です。
- 乗車時に整理券を取るグループ(乗車時のタッチ不要)
- 交通系ICカード(Suica / PASMO 等): 乗車時はタッチせず必ず整理券を取ります。下車時は、「①運賃箱に整理券を入れる → ②運賃箱の画面で「交通系IC」を選択 → ③リーダーにタッチ」という手順です。
- 現金: 乗車時に整理券を取り、下車時は運賃箱へ整理券と現金を一緒に入れます(車内でお釣りは出ないため事前両替が必要。千円札以外の高額紙幣は両替不可)。
- 電子マネー(WAON/nanaco)やQR決済(PayPay/楽天ペイ):交通系ICカードと同様に、整理券を取って下車時に画面操作をして精算します。
【復路】
奥岳登山口からは15:30発のバスの一択です。福島交通の時刻表では「岳温泉止まり」と記載されていましたが、実際は二本松駅行きとして運行されていたため助かりました。
安達太良山の山行記
「ほんとの空」と「乳首」を目指して
奥岳登山口に到着後、快晴の空にテンションを上げつつ、まずはレストハウスで登山の準備を整えて9:01にスタート。


移動中の東北本線の車内からも安達太良山の山頂がすでに見えていました。山頂の岩石が乳首のように盛り上がっており、「乳首山」と呼ばれるほど特徴的な形をしているためすぐに分かります。なお、乳首は「ちちくび」と読みます。
ロープウェイには乗らず、林道からゲレンデ横の登山道を登っていきます。


ロープウェイ駅まで登ると薬師岳に到着し、ここで一気に登山客が増えました。薬師岳からは山頂の「ちちくび」がよく見えます。

安達太良山といえば、高村光太郎の『智恵子抄』が有名です。
智恵子は東京に空が無いといふ、 ほんとの空が見たいといふ。 私は驚いて空を見る。 智恵子は遠くを見ながらいふ。 阿多多羅山の山の上に毎日出てゐる青い空が 智恵子のほんとの空だといふ。
当日はまさにその「ほんとの空」を見ることができ、気分爽快でした。
紅葉の状況と山頂の渋滞感
紅葉については、先週の3連休に行った方々の「少し早かった。来週が見頃」というコメントを見て「今週がベストか」と思って出かけたのですが、実際は少しピークを過ぎた感がありました。もともと松が多い山なので、一面が真っ赤に染まるような「紅葉の絨毯」や「燃えるような紅葉」とは少し違って見えたのかもしれません。それでも、落葉が進む中で綺麗に色づくナナカマドの実や木々が出迎えてくれました。

紅葉シーズンの土日ということで登山道の渋滞が心配されました。ロープウェイ山頂駅から安達太良山山頂までは登山者の列が続いていたものの、高速道路で例えるなら「時速60kmで流れている」ような感覚。立ち止まることはあまりなく、比較的スムーズに進めました。ただ、下山してくる人たちはすれ違いで大変そうだったため、午前中に山頂からロープウェイ駅へ下るルートは避けた方が良さそうです。

11:17に安達太良山山頂へ。丸みがありつつもどこか少し槍ヶ岳のような雰囲気を感じさせる山頂からは、和尚山や磐梯山などの大パノラマが広がります。



最後は梯子を1箇所登って山頂に立ちました。

なお、下山側の梯子はステップが1箇所折れていたので、通過の際は注意が必要です。

火星のような絶景!鉄山への稜線歩き
山頂での景色を堪能した後は、安達太良山から鉄山までの爽快な稜線歩きへ。


これから向かう鉄山(1,709m)は安達太良山より10mほど高く、見上げると急に見えますが、実際に歩いてみると意外とサクッと登ることができました。

鉄山山頂(11:53着)から望む沼ノ平の爆裂火口は、まさに圧巻の一言。行ったことはありませんが、まるで「火星」を思わせるようなダイナミックで荒々しい絶景が広がっていました。


振り返る安達太良山や、遠くに見える磐梯山、蔵王方面、福島市街地の眺望も素晴らしく、足を延ばす価値が十分にある場所です。

ナナカマドの林を下り登山口へ
鉄山から矢筈森・峰ノ辻を経由して下山へ向かいます。


標高を下げていくと紅葉が美しく、ナナカマドの林や色づく木々の中を気持ちよく歩けました。下山途中に見上げる鉄山の姿も迫力があります。





勢至平分岐からは整備された林道のような道を歩き、14:28に無事奥岳登山口へ下山。


登山口近くの渓流は綺麗で魚がいそうな雰囲気でしたが、釣り人が多くて魚はかなり擦れていそうだなと感じました。

下山後のごほうび&郡山「もりっしゅ」での打ち上げ
下山後は、ロープウェイ乗り場横の富士急レストハウスで「あだたらソフトクリーム(500円)」を購入。コーンに「あ」の文字がプリントされた印象的なソフトクリームで火照った体をクールダウンしました。

そして、今回のもう一つのハイライトが下山後の打ち上げです! バスと電車を乗り継ぎ郡山駅へ移動し、駅ビル2階にある「もりっしゅ」さんへ。「駅ビルの中だし、そこそこかな」と思って入ったのですが、良い意味で予想を裏切られ、地酒の品揃えも料理も抜群で大当たりでした。
- お酒: 私は「福島の地酒 4種飲み比べ」、同行した友人は「地ビール 3種飲み比べ」を堪能。
- おつまみ: 福島名物の新鮮な馬刺しやソースカツなど、どれも美味しくてお酒が進みます。
- 締め: 帰りの新幹線の中では、なぜか奈良吉野の柿の葉寿司をパクリ。





車だと遠く感じる東北ですが、新幹線なら移動も楽で、運転を気にせず美味しいお酒と料理を楽しめるのが最高ですね。食も含めて大満足の山行となりました。
まとめ・アドバイス
- ルート選択: 現地での歩行時間は5〜6時間程度。日帰りでもロープウェイを使わずに周回し、鉄山まで足を伸ばすことが可能です。時間にゆとりがない方はロープウェイの利用もおすすめします。
- 混雑対策: 紅葉シーズンの午前中は「山頂→ロープウェイ駅」へ下る人がすれ違いで混雑しやすいため、時計周りのルートを取るのがスムーズです。
- バス利用の注意点: 路線バスは往復1便しかないため時刻表の確認は必須です。また、福島交通バスの決済方法(タッチ決済か整理券+IC/現金か)を事前に把握しておくと現地で焦らずに済みます。
ヤマレコ記録
詳細なルートの参考用として、ヤマレコの記録をつけておきます。


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